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刃物

 生憎、結婚申し込みをして来たお家の中に刃物屋はいなかった。

 触れ回って探す様な馬鹿な真似が出来る訳もない。

 お店で愛用している断ち切りばさみの新調、研ぎなどを任せている『菊重(きくじゅう)』という刃物屋へそれとなく尋ねてみる事になった。

 しかし、菊重の旦那が俄然やる気を出して探し回ったので、結局このおかしな婿探しは町中に知れ渡ってしまった。

 ぬい丸のお嬢様は、刃物屋をご所望だ。

 さてはお武家様狙いか?

 副業やってるお武家様なんか、今より楽出来やしないのに。やぁ、世間知らずもいいところだ!

 皆、好き勝手言って、自分の知っている刃物屋を指を使って数え上げる。

 そうして、

「あそこはどうだ」

「あそこは去年、渋々醜女を貰ったばかりさ。持参金を弾まれてねぇ」

「そりゃ、この話を聞いたら無念だろうね! よっしゃ、聞かせに行こ!」

「こっちはどうだ」

「こっちはダメだ。息子はいるが、まだ六つだよ」

「ここはどうだ」

「ここは年寄り過ぎらぁ、あんな綺麗なお嬢さんが後妻に来たら、死んだババアが嫉妬してお迎えが来ちまうよ」

 こんな風にわいわいがやがやと、ぬい丸のお嬢様の婿探しがそこらで行われる事となった。

 最悪である。



「父さんも母さんも、人選をまちがったね」

 と、苦り切った顔をしたのは寅之助。

「菊重の旦那は普段刃物とばっか話してるから、声の調子が上手く計れない」

 と、顔を覆ったのはお袖の父。

「静かに探したい事、もう少し念を押しておけばよかったんですよ!」

 と、肩を怒らせたのはお袖の母。

 お袖はというと落ち着いていて、庭を眺めていた。

 初めは気まぐれにやって来る雀を眺めるだけだったが、そうしている時のお袖の表情の柔らかさを見つけたみよが、お嬢様の気晴らしにと、台所から菜っ葉の切れ端を持って来て木の枝に吊るし、野鳥を何羽か呼び寄せた。

 すると、お袖はぎこちなくだが瞳を微笑まして、みよにお礼を言ったのだ。

 久々に見るお嬢様の微笑みに、みよはコッソリ裏で涙ぐみ、それならば、と、器用な奉公人の一人が庭先に餌台を作って置くと、鳥界隈で噂になったのかあれよあれよと野鳥のたまり場になった。

 我先にと、餌に綿の様に寄り集まる小鳥たちの姿を眺めるのも好きだったが、パッと飛び立って行く姿にお袖は惹かれた。

 誰しもがふと思う様に、お袖もまた、何処かへ飛び立ってしまいたい気持ちをそうして慰めていたのだ。

 けれども、人間の娘のお袖には叶わぬ夢である。

 夢は叶わないのに、ほとほとと時は流れてゆく。

 だったら、受け流していくしかないじゃないか。

 お袖は、おきぬの為に皆と同じ時間を行くと、決めたのだから。

 


 それからくるりと一年がまわった。

 なんだか怒れてしまうほど呆気なく季節が巡って行くので、お袖はやっぱり悲しかった。

 婿探しは上手く行っておらず、「これは引きこもりお袖の作戦だったのでは」と、周囲から疑われ始めた頃、ようやく名前が挙がったのが刃物屋『白泉(はくせん)』の若旦那であった。

 しかしこの若旦那、冬の終わりに刃物屋好みのお袖の話を聞かされはしたものの、一向に乗り気じゃ無かったらしい。

 お節介な周囲から勧められ、せっつかれ、それでもぐずぐずしているので、菊重の旦那に無理矢理引きずられる様にしてぬい丸へやって来たのは、春も終わりの頃だった。

 条件にあった者がいると聞かされて、しかしどうやら乗り気じゃないと知った時、お袖は心配になった。

 もしかしたら、好いた相手がいるのではないか。だとしたら、拝み倒す勢いの両親が、その人に本当に拝み倒しでもしたら大変迷惑である。

 そして、もしも万が一、その人の心が変わってしまったら目覚めが悪いではないか。

 けれども、そういった相手がいる様では無いそうだ。

 その人は羽織の襟を掴まれんばかりの有様でやって来た。後ろに初老の男女が二人。多分彼の両親だ。ぺこぺこと頭を下げている。

「どうも、お初にお目にかかります。私、小清水――――」

「やや、よく起こし下さいました! こんな店の玄関先では失礼だ! 奥へ、ささ、奥へ――――」

「ありがとうございます、ありがとうございます。息子は中々嫁を取らず――――」

「ままま、奥へ、奥へ――――!!」

「いえあの、ここで結構――――」

「そんな訳には! ささ、ご遠慮なさらずに……!!」

「ありがとうございます。ありがとうございます。勿体無い。勿体無い! お邪魔致します、失礼いたします!!」

「あの―――」

「どうぞ、どうぞ!! 直ぐにお茶菓子を!! よろしければ夕餉を……宴会を……!!」

 両親は勇んで客間に彼を引っ張り込もうとするが、この期に及んで遠慮しまごまごする姿に、コッソリその人を覗き見ていたお袖は、ついうっかり吹き出しそうになる。そんな事、あの事件以来初めての事だったので、お袖は自分で自分に狼狽えた。

「や、どうにも奥手の若旦那でしてね!」

 菊重の旦那に、バーンと背を叩かれてよろめく姿が目に入った。

 一応、身なりは良い。品の良い羽織に小袖、袴まで穿いている。慌てて着込んで来たのか、それとも無理矢理着せられたのか、襟の合わせが少し緩い。少し着崩すのが流行だけれど、どうにもそういう感じじゃない。多分、無理矢理着こまされたのだ。

 そして、彼はうんと長身だ。

 あんなに長身で、どうやって身体を屈めて刃を研いでいるのだろう、とお袖は余計な事を思った。

 引っ張り上げられる様にお店の入り口から上がって来るその人がふと、お袖の視線に気づいた。

 丸い垂れ目の白目の中に、小さな黒目がきらりとしていた。

 目が合うと、「おわわ、あんたですかぃ」と言いたげに微かに怯んだ。

 お袖はパッと壁の向こうに隠れて、胸を押さえた。

 傍に控えていたみよが、ちょっと咎める顔を作って屋敷奥へ片手を指し示し、お袖に部屋へ戻る様に促した。

 これから小袖や飾り櫛を、今より良い物に替えさせられるのだ。

 ――――しょうがない。私が刃物屋と言ったのだから。

 お袖は、高い所から飛び降りる気分で、みよに頷いた。



 まず先に両親と訪問人だけで挨拶が始まった。寅之助も若旦那であるから、同席したみたいだ。

 だからお袖は格高な小袖に着替え、持っている中で一番高価な櫛や簪で頭を飾られたまま、自室でぼんやりとしていた。

 なんだか風変わりなお方がいらっしゃった、などと思いつつ、退屈なので障子を開けて、いつもの様に庭を眺め、小鳥たちの囀りに耳を澄ませていると、足音が近づいて来た。

 そろそろ呼ばれるのか、と、開けた障子からヒョイと顔を出し、あっと声を上げる。

 てっきり、みよが来たと思っていたら、廊下を歩いてやって来たのは、あの刃物屋の若旦那だった。

 お袖は慌てて顔を伏せ、居住まいを正して頭を深く下げる。

 相手も慌てた様子で、

「すみません、厠を使わせてもらった帰りに迷いまして……」

 と、非常に狼狽した声を上げた。

 他所のお家でいい大人が迷子になるなど、かなりキマリが悪いに違いない。お袖も少し気まずい。

「いいえ、こちらこそ……あの、私はここの娘で、お袖と申します」

  そう言った後で、慌てて客間の方向を教える。

「ああ、どうも、すみませんでした……あ、失礼しました」

 と、彼は言って、あろう事か廊下に正座して頭を少し下げ、短く小さな咳払いの後

「私は、小清水喜作と申します。あの――――、その……刃物屋白泉の倅です」

「こ、小清水様、そんな、こんな所で……」

 お袖が慌てていると、庭にやって来ていたのか、鶯がホーホケキョと呑気に鳴いた。

 思わず二人がそちらを見ると、また鳴いた。

「おや」

 喜作が顔を緩めた。

「今年の鶯は、上手だなぁ」

 ねえ、お嬢さん。と言うので、お袖は言葉が出ずに、目をぱちくりさせて頷いた。

 どうして、あんなことが起こる世の中なのに、ここはこんなにものどかなのだろう。

 悪夢は何処なのだろう。



 お袖は、その秋に刃物屋白泉の小清水喜作のお家へ嫁いで行った。

 ささやかな嫁入り行列の途中、慣れ親しんだ柳並木を沿って歩いた。

 愛しい思い出と、残酷な記憶の漂う場所に、お袖は殆ど二年以上訪れなかったが、ここを通らねば小清水家へ行けなかったので嫁入りよりもこの行進を気重に思った。

 いよいよその場所に差し掛かると、先頭を行く父の肩が強張り、一瞬だけ震えた様な気がした。

 手を取って付き添う母も、ここへ歩いて来るまでは至極幸せそうに微笑んでいたけれど、場所に近付くにつれ、目を伏せて指で目頭をしきりになぞっていた。

 そしてその場所を通りかかる時、あの一本の柳の下へ向かって小さな声で呼びかけた。

「綺麗でしょう。お袖がお嫁に行きますよ。綺麗でしょう……?」

 お袖と母親の後ろを守って続く寅之助が、嗚咽を漏らし座り込んだ。

 行列に参加した者皆がしばし、黙って足を止めた。本当は、早く立ち去りたいクセに。

 悪夢はここにまだあった。

 あの柳の木の下だ。

 どれも同じ見栄えの柳だというのに、くっきりとその柳だけ違うものに見えるのだ。

 忘れられやしないのだ。

 そして、それは自分だけでは無いのだ、と、初めて分かる、情けなさよ。

 柳並木が夕日と夕闇の間で揺れている。

 逢魔が時とは言うけれど、この場に邪はない。

 誰もが言っている。おめでとう。おめでとう。

 或いは、誰かが。

 ――――お袖、おめでとう。幸せにおなりよ。

 風がりんりん鳴るのは何故だろう。

 秋だというのに、桜の香りがするのは何故だろう。

 雲の上を歩いている様。

 誰が背中を押すの?

 お願い。祝福しないでください。

 大好きでした。

 過去よ、行かないで。私はどこにも行かないから、行かないでください。



 宴が済んで、お袖は喜作と布団を挟んで向き合っていた。

 喜作と会うのは、春の終わりの訪問以来であった。

 背はにょっきり高いし、お顔も凛々しくない。悪く言ったら子供の落書きみたいな顔をしている彼を、お袖は厭だと思わなかった。そもそも、刃物屋が良いなどと言い出した時、見てくれはどうでも良かった。

 喜作は表情を固くして腕を組み、布団を見詰めている。

 お袖も布団に目を落とし、これからこの人とこの布団に入ると思うと恥ずかしくなって、頭を下げた。

「私をお嫁に貰って下さってありがとうございます」

 喜作も慌てて頭を下げた。

「あ、へぃ、そりゃ、こちらの台詞です。私の所なんかで良かったでしょうか」

「ええ、はい、お家の方達も、とても良い人ばかりの様で安心いたしました」

 それ以上は言葉が出て来なくて、緊張に固まっていると、ふぅむ、と、こちらも困った様な息を吐いて喜作が言った。

「お嬢……お袖さん」

「お袖で結構ございます。貴方のお嫁になったのですから」

 喜作はちょっと頬を赤くして、立ち上がった。

「じゃ、じゃあ、お嬢、お、お袖、ちょっと縁側に出ないかい?」

「え」

「今夜は月が綺麗だから、庭が良く見える。ほら、おいで」

 誘われるままに、ピッタリ閉められた障子を開けて縁側に出ると、確かに明るい月夜だった。

 お袖のお家の庭と比べると、こじんまりした固い印象の庭が月明かりに照らされていた。

 その片隅に、

「あら、小鳥の餌台……」

「お袖が来る前に、作らせたんです。小鳥がすきなのでしょう?」

 今は夜なのでシンとしているが、朝には賑やかになるに違いない。

「大分居つく様になって、お馴染みも出来て来たんだ」

「喜作様……ありがとうございます」

「様じゃなくていいですよ。貴女の方がお嬢様だし……私は貴女の夫なようだから」

 そう言って、喜作はもそもそと正座した。

「本当に、どうしてです?」

「……なにがでしょうか」

「天女みたいなお嬢様の貴女が、どうしてこんな小さな刃物屋の倅などを選んだんですか」

 いや、わかっています、と、喜作が続けた。

「刃物屋なら誰でも良かった。そうでしたね?」

「……はい」

「一体どうして?」

 少しの失意を月明かりにぼやけさせて、喜作が問う。

「……私のお店は、仕立て屋でございます」

「はい」

「呉服屋彩白井から反物を、お客様がお持ちになって、それを仕立てるのです」

「はい」

「その際、反物に鋏を入れます。注文の多くは小袖で、小袖はどこも真っ直ぐなので、直線裁ちをします。私はそれを見るのがとても好きなの。こう……」

 お袖は腕を動かし、二本の指を鋏に見立て直線裁ちの動きを再現して見せる。

 美しい、高価な布が裂けて行く様を、心に映しながら。

 織りも柄も、綺麗に分かれて行く。

 けれど、消える訳じゃない。美しいまま。そして着物に成る。

 境目は、良い鋏であればあるほど、ささくれが少なく。

「すぅー、と……」

 言いながら、仕草を模しながら、喜作を見ると、彼は真面目な顔でお袖を見詰めている。

 お袖は少し嬉しかった。

 こんな話、馬鹿馬鹿しいのは分かっている。

 けれど、この人は聞いてくれる。おかしなくらい真面目な顔で。

「……私の兄の話は」

「存じています。人の口にとって、町は狭い」

 お袖の艶やかな頬の上を、ぽろりと涙が零れた。

「初めは、下手人をどうにかしてやりたい気持ちで、思い付いたんです」

 恐ろしいでしょう、と、お袖が涙を指で拭いながら聞くと、喜作は小さく首を振った。

「でも今は違うの。その時に違う事を言っていたとも、今なら思うの。ある日気付くの。気付いた事にすら気付かずに、ふと振り返ると、ああ、私はこの……」

 お袖は言いながら、再び架空の鋏で何かを裁つ。

 イヤだ。イヤだ。

 どうして、そっとしておいてくれないのだろう。

 何故、暗闇の中から歩き出そうと、何かが働きかけて来るの?

 けれども、切り開かれていく。自分の内側が、そうしようと。

「この気持ちの為に、ああ、ここに辿り着く為に思い付いたのねって……ごめんなさい。分からないですよね。変なお嫁を貰ってしまったなぁと、お思いになられますね?」

「……いいえ」

 喜作がお袖の小さな白い手を、自分の両手で包んだ。

「いいえ」

「……喜作さん、本音って心の何処に隠れているんでしょう?」 

「隠れてるから、本音っつーんです……」

 風がまた、りんりん鳴いた。

 そうか、鈴虫。

 秋だ。

 あの悲しい秋から、忌まわしいものから、ゆっくりゆっくり裁たれて行っているんだ。

 そうして、柄を美しく残したまま……。

「喜作さんは、どうして渋っていらっしゃったのですか? 何か理由が?」

 もしかしたら失礼になるかも知れない。

 そう思ったけれど、お袖は聞きたかった。どんな返答でも良かった。

 喜作の事を知りたいと思った。

 喜作は正直に教えてくれた。

「……幼馴染がいたんです。可愛い娘で、いや、お袖ほど器量よしじゃないよ」

「そんなお世辞、いいですから」

「お世辞じゃないんだけどな……その娘と子供同士でしたが結婚の約束をしていまして……」

 お袖はギュッと胸が詰まった。

 自分は二人を裂いてしまったのだろうか。

「けれど、十の頃、熱で亡くなってしまいました」

「……まぁ……」

「それで、その……約束をしていたもんですから……どうにも、気が進まなくて」

 喜作は二十六である。十六年も、子供同士の誓いを背負って独身でいたという。

 律儀というか、かなり変わり者だ。

 お袖がポカンと恐れ入っていると、何か勘違いをしたのか、喜作があわあわと慌てて言い募る。

「でもですね、お嬢……お、お袖。今、貴女の胸の内を聞いて、どんな荷物を背負い込んでるのか分かって、貴方を守りたいと思いました。心底、お守りしたいと思いました」

 そう言って、「ああ、そうか」と、呟いた。

 ――――貴女が、私の鋏ってわけですね。

 お袖は泣きながら微笑んで、「私にも、きっと?」と、喜作に尋ねた。

 喜作は真面目に頷いて、「きっと」と、答えた。



 灯篭の薄明りに浮かぶ喜作の身体は、何故か痣だらけだった。

 どうしたのですか、と、尋ねると、大したことじゃないよ、という答えと共に、今宵何度目かの口づけをした。

 お袖はなにも聞かなかった。

 今宵は、喜作のお嫁さんになるのだ。

 そして夜明けからは妻になり、何故痣が出来たのか追究する権利を持とう。



 誰かが言っている。背を押している。

 もう、お行きよ。こんなところにいないで。

 けれど、まだだ。

 今じゃない。きっとその内。

 だから私に鋭い刃物をください。

 


お嫁入りはちょっと夕に行われるそうです。

結婚はお袖も喜作も商家なので中々相手を選んだりできないのですが、子供かわいさでなんとか相手をってなってるということでお許しくださいませ。


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