【 今後の展開予定 】
当初別作品と考えていた『サトリの末裔』をこの作品の続きとして展開して行くつもりです
一旦現代編を軽く書いたので
次回は、又時代を遡り
駆け落ち、その後を書くつもりです
(現代版も引き続き展開予定)
サブタイトルを付けるなら
『駆け落ちののち』辺りでしょうか
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
あれから十数年の月日が流れていた
逃げのびたサトリと娘は、とある鉱山の製鉄所のような所で働いていた
ジブリアニメの『もののけ姫』のタタラバ(たたら場とは砂鉄から鉄を取りだす作業を行う場所で、いわば昔の製鉄所)
タタラバでは独自の生活、風習、ルールなどがあり
かつ常に危険と隣合わせの労働作業場である為、多少素性の怪しい人間らも存在している
駆け落ちしたサトリと娘も、タタラバなど、素性にうるさく無い仕事場など点々と移動していた
イメージはみちのくを南下して今の新潟辺り、佐渡金山みたいなのを考えてます
大柄な体格のサトリは、喋れ無いながらも人当たりが良く危険な重労働も厭わない事から重宝された
娘が付き添い、生活に必要な細々した雑事をこなし
いつしか重宝されるタタラバに定住して、娘はサトリの子を産み育てていた
娘はサトリの女房として、そのタタラバを終の棲家考えていた
女房が産んだ子は娘であり
サトリの特殊能力(読心力)を引き継ぎ、喋れ無い父親のサトリともコミュニケーションが取れた
だが女房は自分が産んだ娘ながら、言葉を交わさずに人の心が読める娘を、奇妙で気味悪い存在とも感じていた
もちろんその思いは表には出さなかったが、娘にはうすうす感づかれているようだった
(続きます)