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もうひとつのエンディング
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ついに娘は決心した
ご恩ある大地主様には悪い事だとは思ったが
愛するサトリと一緒に駆け落ちすることを
歳老いた父親もまた、二人が駆け落ちする事に賛同してくれた
娘の嫁入りの期日があと一週間と迫った、ある月の出無い真っ暗な夜の事
雲行きも怪しく、今にも雨が落ちて来そうな天気だった
二人は予め約束した場所で落ち合い
そして闇に紛れて村から姿を消していった
二人の駆け落ちを確認したのち、残された父親は
その晩みずから命を絶った
借りた大金を返せないお詫びの文が
その亡骸の枕元に添えられていた
その後の二人の事は誰も知らない
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