第九話
今回は将の能力説明回です、
既に知っているという人はその辺はスルーしても大丈夫ですw
でも四天王の三人の紹介もあるのでそこは見たほうがいいかも。
「あっ、あっ、いいぞ、そこ、もっと強く。」
「これくらい?」
「あっ、そうじゃ、おうっ。」
「祭さん、声大きいよ。」
「あっ、仕方がなかろう、気持ちよすぎじゃ。」
東屋で誰が来るかも知れないという状況にもかかわらず祭さんの声は大きくなるばかりだ、
「あっーーーーー。」
「どうだった? 祭さん。」
「お主の按摩は気持ち良すぎていかん、つい声が出てしまうではないか。」
「ちょっとー祭ー、いやらしい声がこっちの方まで聞こえてきたわよ。」
文句を言いながら雪蓮が冥琳と残りの四天王の三人と一緒にやってきた。
「策殿、文句は草薙に言うてやってくれんか、こやつの按摩は気持ちが良すぎていかん。」
「祭さ~ん、俺の所為にするのは酷くない?」
「まぁいいわ、将、正式に紹介するのは初めてだったわよね。」
そう言って雪蓮は四天王の残りの三人を脇に呼ぶ、
「彼が天の御使い、草薙将よ。」
雪蓮に紹介された将は姿勢と服を正し、
「姓を草薙、名を将、字や真名は持ち合わせていないが敢えて言うならば将が真名に近しい、以後将と呼んで頂きたい。」
「何と、いきなり我々に真名を許すというのか、この男は?」
眼鏡をかけた色白の黒髪ロングストレートで周瑜の熟女版といった感じの女性が声を上げる、
「それにこの男、先の戦で雪蓮嬢に貫かれた男によく似ておる気がするが。」
背が高く赤髪のロングストレートのちょっと雪蓮に似た感じを受ける女性が答える、
それを受けて150cmにならないだろう小柄な青髪ロングストレートの女性が答える、
「それ以前に天の御使いって確か光り輝く白い服を着た、白い顎鬚のお年寄りでしたよね?」
三人とも大きな胸が主張しておりますっ!!
「雪蓮、どこから説明したものかな?」
「最初からでいいんじゃない?」
クスッと笑っていい笑顔の雪蓮、
こっちに丸投げしやがった、
説明に困っていると冥琳が助け舟を出す、
「雪蓮と祭殿がこやつを拾ってきたのです、そしてこやつを天の御使いとして祭り上げようと雪蓮が言い出した、というところです、武は雪蓮以上、智もそれなり以上に、人間的にも問題はありません、祭り上げるには十分な人材です。」
「お主らも解るだろう? こやつの氣、これほどに気持ちのいい氣は滅多に無いぞ。」
「それは解るが。」
赤髪が答える、
「時系列で行こうか、光り輝く白い服の白い顎鬚から。」
将が自分の顎を撫で体を摩ると、
顎には白い立派な顎鬚が、
そして服は光り輝く真っ白な服へと変わっていた、
「「「なっ何が起こったっ!!」」」
程普、韓当、祖茂の三人は何が起こったのかは理解に苦しみ、
雪蓮、冥琳、祭さんの三人は三人のそんな様子を見てクククと笑っている、
「まぁ、まぁ、説明するから、俺の今やって見せたのは【封剣師】の技だ、封剣師っていうのは簡単に言うと武具と契約して自分の中に取り込むんだ、それを出したり仕舞ったりできる、契約する側が武具だと認識すればいいだけの話だからそのへんの石ころだって契約できる、契約できないのは生き物くらいだ。」
「俄かには信じられんが。」
と黒髪、
「そして、こうやって空を跳んで。」
言いながら将は空中を駆け上がる、
「「「空を飛んだ?」」」
吃驚している三人をクククと笑いながら見る三人、
「氣で空気を弾いて跳ぶんだけど、こんな風に空から急襲して黄巾の賊を騙してみせたってわけ。」
ストッと着地をしながら答える将、
「そして【孫家に天の加護あり】と喧伝させるために兵の半分ほどを細作として大陸全土へと向かわせたのですよ。」
と冥琳が補足してくれる、
「雪蓮に刺された件だけど、さっきも言った封剣師の技の中に瞬間契約って言う技があるんだけど。」
そう言って将は小石を拾い左手の甲を上にして石を落とす、
小石がぶつかった瞬間に契約をし、
左手の掌から小石を落とす、
何が起こっているのか解らない人間には手をすり抜けたようにしか見えない、
「小石が手をすり抜けたように見えたでしょ?」
三人が同時に頷く、
「今の小石が雪蓮の剣だと思ってくれれば良いよ、あんな感じで誤魔化して見せたってわけ、あれで雪蓮の勇名は大分広まったんじゃない?」
「ああ、ここ最近、人、物、銭、が多く入って来ている、一部他勢力の細作も混じっているようだがな。」
「俺が御使いを名乗るのももう少し後にした方が良さそうだね。」
「ええ~まだなの~?」
雪蓮が不満顔で愚痴をこぼす、
「まだ、袁術に悟られる訳には行かないからな。」
冥琳が諭す、
「しょうがないなぁ、で、将の事は解ったでしょ? 三人も自己紹介しなさいな。」
「仕方ありませんな、私は姓を程、名を普、字を徳謀、真名を享と言う、以後見知りおいてもらおう。」
黒髪ロングの熟女版色白冥琳は程普だった、
「では、俺も、姓を祖、名を茂、字を大栄、真名を歩と言う、昔は堅殿の影武者をしておったんだがな、ま、よろしくな。」
バンバンと肩を叩く赤髪の俺熟女は祖茂だった、
「最後は私だな、姓を韓、名を当、字を義公、真名を斗貴、よろしく頼むな御使い殿。」
見た目ロリ巨乳の熟女は韓当だった、
「享さん、歩さん、斗貴さん、改めて、どうぞよろしくお願いします。」
そう言って将は頭を下げた、
「そうそう、三人の夫にもなる人なんだから頑張んなさいよ。」
「「「夫!!」」」
「あれ? 私言ってなかったっけ?」
「「「聞いてませんっ!!!」」」
「良いじゃない、三人ともまだ未婚なんだし、それに、将ってばすっごいんだから…」
雪蓮が暴走する前に冥琳がフォローする、
「天の御使いの血が呉に入ったとすれば統治もしやすいとの考えからです、それに当人の同意なしには手を出すことは禁じております故ご承知願いたい。」
「確かに、統治はし易くなるな、解ったと言っておこう。」
と程普、
「俺なんかで良いのか?傷だらけだし筋肉で硬いだけだぞ。」
とこれは祖茂、
「御使い殿はこんな珍竹林でも相手を出来るのか?」
フフフと笑いながら答えたのは韓当、
「将、頑張りなさいな、それと、AIちゃんも紹介しておきなさい。」
「ん、解った、期待に応えられるように頑張るよ、AIお前も自己紹介しろ。」
「では、私の名前はAI彼を補佐するための人工的に作られた存在です、程普さん、祖茂さん、韓当さん、お三方今後どうぞよろしくお願い致します。」
「「「誰が喋った?」」」
そんな三人を見てクククと笑う三人、
AIの説明のために小一時間かかる将だった。
「ねぇ、将の按摩ってそんなに気持ちいいの?」
「おう、胸の重みによる肩凝が無くなって体が軽いわい。」
「「「「「なんですってっ!!」」」」」
その後、
その場の5人そして後からやってきた穏も加えて6人の按摩をする事となった将、
その後火照った体の7人を美味しく頂いたのは言うまでもない。
「ふむ、私もまだまだ現役で通じるようね。」
「いやー、俺も女だったんだなー。」
「御使い殿はこんな私でも良いと言う。」
でわ、
また次回、
ちゃおノシ




