The Nameless
オチや山? 意味? ネェよんなもん。というノリの書き捨てた駄文です。それでもよろしければどうぞ。
一人の男が居た。ただ、静かに地下鉄駅のホームのその奥、柵で封鎖された点検用に伸ばされた場所に立っている。口を噤み対面の壁を何をするでも無く見つめ、ただそこに佇んでいた。
天井から支柱でぶら下がる、古びて褪色したアナログ時計は長針を十二の部分へと寄り添わせ、そろそろ終電が近いことを報せていた。
駅のホームには疎らに人が最後の電車が来るのを待っていた。仕事帰りのOL、少し酔っ払った会社員、最後の電車を迎え見送るのが役割の駅員などだ。
彼等は一様に安っぽい蛍光灯の明かりに灯された寂れた地方駅のホームで黙って立っている。本来ならば点検の為に駅職員だけが入り込むような場所に立っている男には誰一人注意を払おうとはしない。
しっかりと人の腰元ほどの高さがある柵には立ち入り禁止の看板がかかっており、ご丁寧に鍵までかけてある。普通ならば明らかに駅員では無い男が立っていれば、注意されて然るべき場所だ。
それでも、男は誰に憚れることも無く其処に立っていた。ただ、静かに何も言わず、まるで置物であるかの如く虚空を眺めている。
男は実に特徴の無い外見をしていた。中肉中背に、長くも無ければ短くも無い髪。老いてもおらず、かといって幼くも無い。そして、髪は染めたことすらなさそうな黒に、目は何の感情も宿していないブラウン。
また、身に纏っているのは何処にでも売っていそうな黒のシャツとスラックス。足を覆うのは丁寧に磨かれた革靴であり、外見上はとても小綺麗だが、本当に特徴という特徴が無い。仮に数秒彼を凝視したとしても、次の瞬間には存在を忘却してしまうであろう程に様々な希薄な男だった。
ふと、彼の居る方を先頭車両が止まるマーキングがされた位置に立っている疲れ切ったOLが向いた。暫くぼぅっと眺めた後で、何故か気味が悪そうに背筋を振るわせる。
そして、彼女は一度視線を前に戻した後、再び線路の向こうに続く暗渠へと目線を戻した。得も言えぬ怖気と不安を煽る感情の源を確かめようとしたのだ。
だが、その目が移したのは単なる侵入を妨げる柵と、それにかけられた通行禁止の柵だけだ。プラスチックプレートで、両手を広げたデフォルメされた笑顔の駅員が立っていた。
出所の知れぬ恐怖はそのまま何の確証も得られないまま霧散し、OLも疲れていたのでそれ以上深く考える事はせず、ただその恐怖を意識の埒外に押しやる事で消し去った。
ホームの奥、点検用通路には誰もおらず、ただ転倒防止の為だけの頼りない安全灯だけが灯っていた…………。
男は自分の事が何か分からなかった。ただ、気がついたら何処かに存在していて、何をする事も無く手持ちぶたさに立ち尽くしているだけだ。
自我や記憶と呼べる物を彼が認識した瞬間からずっとそうだった。理由なんて事は分からず、何が出来る訳でも無いので、自分でも特に何かをしようとは思わなかった。だからずっと、ただそこに存在し続けた。
口を噤み、虚空を見て静かに佇む。それが男のする唯一の事だ。移動は自ら望んではしていない、気がついたら其処に取り残されているだけだ。
ある時は薄暗いホームの端に立っていた。ある時は薄暗く赤い光が照らすトンネルの中央に立っていた。またある時は何故か衣装箪笥やクローゼットの中に体を折りたたんで座っていた。理由なんて物は分からない。
そして、今も分からないままに青年は切れかかった街灯が照らす公園の古びたベンチに腰を掛けていた。ベンチを構築する木はペンキが禿げて腐り、朽ちかけている。三人掛けだが、定員一杯に座ったら即座に崩壊しそうな様子だった。
偶にだが、覚醒した時には座っている事もある。大抵は薄暗くて古びて放棄された場所だ。何故此処に居るのかは分からないが、誰も男を見ても興味を示す事おろか、気付くことすら無かった。
男は意味も無く其処に居り、ただ存在する為に生きている。その事に疑問を抱くことも、自分から歩き出すことも男はしようとしなかった。したいと思わなかったのもあるのだが、何故か自分がそうする事を相応しいと思わなかったからだ。
そもそもそんな事をして何か意味があるのだろうか? という疑念に対する問いかけが先に帰ってきたので、青年は疑問を放棄した。考える事が面倒臭かったのかもしれないし、答えなんて無いかもしれないと思ったからかもしれない。
故に、彼は今もただ何も言わず、特に何も見ず、俯いたまま座っている。座っているのは珍しいなと思いつつも、自分が何かという答えの返ってこない問いを放棄する。最初は考えていたかも知れないが、結局分からないので何時しか諦めてしまったのだ。
そんな男の視界をある物が掠めた。白いスカートの裾だ。不思議に思って視線を上げていくと、それがスカートでないことが分かった。腰元に絞りを作った絹のワンピースであるようだ。
しかし、この薄ら寒い公園の風景から推察できるのだが季節は冬だ。木枯らしが吹き荒び、落葉の絨毯が敷かれている。決して涼しげな真っ白いワンピースという出で立ちは相応とは決して言えなかった。
珍しく男が気になって視線をどんどん上げていくと、其処には目を見張るほど美しい女性が居た。
明るい茶色の髪に、面長で気品を感じさせる顔立ち。手足はすらりと長く、胸の膨らみは嫌味で無い程度に大きく、母性を感じさせるには十分であった。
彩度の強い鳶色の瞳は穏やかな笑みの形に撓められ、口も三日月型に歪んで微笑を形作っていた。実に優しい微笑を湛え、女は一切合切が自分とは対照的な男を見つめて笑っている。
暫し二人は見つめ合い、沈黙が場を支配した。方や崩れぬ無表情、方や変わらぬ微笑。その絵は端から見たら実に異質に映るであろう。
最初に口を開いたのは男であった。随分久方ぶりに口を開いたなと男が思いながら空気を揺らしたのは、誰だ? という実に簡潔な問いであった。
「貴方こそだぁれ?」
鈴が鳴るような涼やかで美しい声で女は笑いながら言った。心に清涼感を運ぶような清々しい声であった。
それにも男は双眸を崩すことは無く、質問に質問を返さないでくれと言い返す。そんな男に、女はやはり何が面白いのか分からないが、ただ笑みをもって応えた。
何故話かけるのだ? という問いに、女は実に簡潔に、面白そうだったからと応えた。何て迷惑な女だと思いつつ、彼は視線を目から外すこと無く、無表情を少し崩した。
眉根を僅かに下げる、困惑か迷惑を表す表情にだ。それでも女は微笑を浮かべ続けている。
「ねぇ、貴方は貴方が何か知っている?」
不意に、女がそんな問いを此方に投げかけてきた。此方の問いには適当な答えを投げ返してくるというのに、一方的に問いを投げかけてくるとは何て女だ、と思わないでも無かったが、男はそんな女と同じになりたくなかったので簡潔に応えた。
「分からない。私には私が分からない」
その応えに納得したのか女は笑った。いや、嗤ったという方が相応しいかも知れない。何か可哀想な物に慈悲を示すかのように彼女は嗤って見せたのだ。
男は一気に不愉快になり、この女の印象が自分の中で底値まで下落するのを感じた。どれだけ美人だろうが無礼な女というのは、目の前に居るだけで不愉快な物だ。
宛がわれた場所より自発的に離れてしまおうかと初めて思う程男は機嫌が悪くなっていた。意味も分からぬままに立ち続けて、座る事すら出来ないだけでもフラストレーションが溜まるというのに、それに何も考えないことで耐えていた自分の邪魔をするとは非常に不愉快な存在と言わざるを得ない。
無視して再び思考の一切を止めようと考え始めた頃、女は聞き捨てならないことを言い放った。まるで、明日の夕飯は何がいい? とでも問うような気軽さでだ。
「私、貴方が何か知っているわよ」
真逆、と男は目を見開いた。自分が気が遠くなる程の時間を生きて分からなかった事が、この一度会っただけの女に分かるだと? そんな事があってたまるかというのだ。
だが、それでも男は叫ぶ事も怒鳴ることもせず、話してみろと目で促した。女は変わらず笑みを浮かべつつ、男の事を見下ろしている。
暫く無音が続いた後に、何も塗っていないのに皮を剥いたばかりの瑞々しい桃のような女の唇が開かれた。
「貴方は漠然とした恐怖。それの具現よ。名前なんて無い、ただ存在するべくして存在する存在」
女はそんな事を言い、再び嗤った。何を言っているのだ、この女は。物狂いの類いか、人をおちょくって遊ぶのが好きな変人の何れかか? 男はそう思い、顔を顰めた。
だが、次の瞬間には不愉快さから顰められた顔が、別の原因で顰められる事となった。
分かってしまったのだ、それに対して男が何の反証も出来ない事に。
自分は常に誰かが不安を感じるような場所に立っていた。灯りの届かないトンネルの真ん中。灯りが落ちたシャワールームの再奥の個室。殆ど使う者が居なくなってしまった市民公園の公衆便所。そして、今だ。
呆然として何も言い返せないまま虚空を眺めていると、寝床を探して彷徨っていたホームレスが自分達が居るベンチの近くを通りかかった。
彼は段ボールなどが満載された台車を曳いていたが、少し此方のベンチを見て気味が悪そうな顔をしてから、何処かへと去って行った。どうやら、切れかかった街灯に照らされるベンチに形容しがたい不気味さに急き立てられて去って行ったのだろう。誰も座っていないのに、誰か座っているんじゃないかと思うような気味の悪い恐怖に……
認識した瞬間、男はある事を自覚した。自分は全く意識して移動していなかった事に。そして、その場所では必ず誰かと目線が合った後で、目が合った人物は気味が悪そうな顔をして顔を逸らしていた事に。そして、それと同時に自分の記憶は飛ぶのだ。
自分は、人の漠然とした恐怖や不安感という存在。よく考えれば、嫌になる程説得力のある話だった。そもそも、男は人の形を取っているが、自分が人間とは思っていなかった。
行動、生活様式、その全てが自分の知っている人間から乖離しすぎているからだ。こんな物はとても人間と言えないだろう。
漠然と存在し、空気や路傍の石の如く存在しているだけ。そこに“在る”というだけで他には何もせず、役割が終われば消える。ここまで物が揃ってどうやって否定出来ようか?
男には何も言えなかった。上げていた視線を無意識の内に下ろし、地面へと目線を注いだ。普段と違ってここで認識が途切れることは無い。今もまだ、ここに存在している。
それは男が自分の事を何かと認識してしまったからか、それとも女がそれを望んでいるかは全く分からない。しかし、それでも男は此処に居る。存在してしまっている。それだけは変わりようのない事実なのだから。
男はとりあえず、この女が言っていることを事実として認識する事とした。客観的に認めるに足る事実が並べられているからだ。そして、それに反証出来る事実の持ち合わせは自分に無い。
しかし、それでも疑問は残る。自分がそういう存在である事は認めるにしても、何故彼女はそんな人間ではない物を認識出来て、剰え会話して事実まで告げたというのだろう。
そして、問いかけは始まりへと転ずる。
「お前は誰だ?」
自分の顔は自分では見られないが、第三者の視点から見ればさぞ滑稽であっただろう。何か大切な物が芯から抜けてしまった、呆然とした顔をしていたからだ。現に、女はそれを見て嘲りの笑みを強くした。
「私? 私は貴方の親戚みたいなものよ。私は漠然とした、もしくは漫然とした幸福感という物よ。私は人々がそれを感じるところに居るの」
女は言い切ると同時に、笑みを切り替えた。まるでパワーポイントのスライドが次のページに移るように、いっそ邪悪さすら感じられる酷薄で嘲りの笑みが、慈母が湛えるに相応しい最初に見た微笑へ。
その表情で女は続ける。熟々と、単に事実を連ねるように。現に、きっとそれは事実なのだろう。自分は、人間では無いのだ。人間では無い自分と交わえる者もまた、人間たりえないのだから。
幸福感、なる程、確かにそう名乗るに相応しい容姿だ。例えようも無い美人であり、全てを癒やしてくれるような清楚な雰囲気、幸福という物を懲り固めさせたらこうなるのかもしれない。
「沈黙が貴方の言葉、歓呼が私の声。薄暗闇と深い夜闇が貴方の姿、爽やかな風や朗らかな日光が私の姿。不定形の恐怖が貴方の名前、不定形の幸福が私の名前」
女は木漏れ日のような微笑で、まるで対論を上げるかのように次々と述べ上げる。正に、対極の存在だ。幸福の対義とは恐怖ではなく不幸であろうが、殆ど対岸に居ると言っても良い概念だ。決して、その二つは混じり合うことが無い。
女が何であるか、理解した瞬間に男は全てを漠然とではあるが理解した。自分達は、概念の一部だ。それが人間という生物の思い込みによって一人歩きして、存在していないように存在しているに過ぎないと。
自分達は見えてないが、人々は感じる事が出来る。自分達は人々に触れる事は出来ないが、その精神に干渉することが出来る。
自分達は、司る物と違わず漠然とした存在なのだ。
世界とは主観で出来ている。無数の不完全な主観が幾つも存在し、客観という物は究極的に突き詰めれば存在し得ない。観測するという行為は何処まで行っても主観がつきまとう行為であり、事実は観測しなければ存在しない。そう、存在しないのだ。
彼等は、漠然とした物……存在していないというあやふやな物を存在させる為の誤魔化しだった。存在しない物をどうにか存在させる為の埋め合わせだ。大きな概念の端に存在する根源を同じくする断片……存在しないと断じられては困るから間に合わせの為に存在している物だった。
観測し、存在しない物を存在させる。ただ、それだけの為に彼等は存在していた。無いと不都合だから、という理由だけでだ。
何故か、と問われても分からない。世界が主観で構成されているからかもしれないし、誰かがそう思い込んでいるかもしれない。だが、それでも彼は存在していた。
薄暗闇に覆われた街、弱い街灯の白熱灯で照らされた小路の影、それが彼だ。人が失せた校舎、灯りが消えて廊下の奥に蟠った膠のような闇、それが彼だ。月の無い夜に急いで通り抜ける墓場の隣の小路、それが彼だ。
人が無意識に忌避し、避けきれず直視した時に何も無くても恐れを感じる物……それが、彼という存在だった。
ただ在るべくしてある。与えられた役割の為に、彼は同時に多数存在し、何時までも観測し続ける。そう、何時までも、全ての主観が消え去るまで。
自分の存在を理解した彼は……特に何も変わらなかった。少し考え込んだ後で、顔を上げて女を見返し、ただ一言、それで? と言葉を紡ぐ。
結局、自分何を理解しようとも変わる事は無い。これからも意志を持たないで移動し、ただ漫然とした恐怖として与えられた役割を果たすだけだ。何も変わらないし、変えられない。
男の問いかけに女は笑顔と手をさしのべる事によって応えた。真っ白な白磁のような肌には染み一つ無く、何も塗っていないであろう爪はとても血色が良く艶めいていた。
「私と一緒に行きましょうよ。面白い物を見に」
「面白い物って?」
「私と貴方」
女はより笑みを強くし、続ける。沢山の私と貴方を見に行こう、人々が自分達を感じる場所を観測し、それを批評して楽しむのだと。
彼女は今までそれをずっと一人で行ってきた。他人の幸福の場面に淡々と出くわし、それを観測して、しっかりと存在している物へと昇華してやる。それが、彼女という存在の概念だ。
ある朝、夜明けまで降り注いだ雨が止んで、見上げた青空の切れ間、それが彼女だ。昼下がりに穏やかな日の光に揺られながらまどろむ午睡、それが彼女だ。疲れて帰ってきた後、好物が冷蔵庫で冷えていると言うメモ、それが彼女だ。
全ての人の小さいが、漠然と感じられる幸せ。それを彼女は彼と同じ時間だけ見届けて来た。そして、それに対して延々と一人で批評を続け、遂に飽きが来たのだ。
彼女はその飽きを、彼と違って諦観と停滞で殺したのでは無く、新しい物を発見するという事で打破しようとしたのだ。
そして、その打破の方法と、暇つぶしのお供として彼を指名したのだ。自分に近いが、不幸というのはありふれていてつまらない。かといって正の感情なんて見飽きている。だからこそ、方向性が違う負の感情を生み出す彼に白羽の矢が立った。
最早彼女は微笑では無く、満面の笑みを浮かべていた。正しいようで狂った笑みを、どうしようもなく歪な笑みを。
男は一瞬それに吐き気を覚えたが……なる程、自分がどうして此処に他へ移ること無く存在出来たのかがよく分かった。
自分は、彼女を一目見た時から、何となく恐れていたのだ。その内に込めた、幸福の仮名の狂気を。
自分自身が抱く恐怖を観測する為に自分は此処に存在し続けさせられている。その事に気付いた瞬間、男は少し可笑しくなって、今まで歪めていなかった口元を歪めた。
口の端を片方だけつり上げる、不格好な笑みのような何かに。
そして、手を取った。握り込むと仄かに暖かく、まるで吸い付くような魅力的な熱を持った手を。小さな幸福という物に温度があるのであれば、きっとこのような温度なのであろう。
男の応えに女は大層満足し、一度大きく頷いた後で握った男の腕を強く引き上げた。今だベンチに座り込んでいた彼を強引に立たせたのである。初動は女が生み出し、バランスの乱れを補う形で男が立ち上がる。
そして、女は立ち上がった男の胸に顔を埋めた。男は少し驚いたが、女は悪戯を楽しむ猫の様な愛嬌在る表情を浮かべる。そうしてから、体を預けたまま深く息を吸い込み……浅く吐息しながら呟いた。
「これが恐怖の臭いってやつなのね」
感慨たっぷりの呟きを漏らしてから、彼女は体を離す、ただし手は握ったままだ。男は必然的に歩を進めさせられ、切り取られた薄ら寒い灯りの縁より這いだした。
多分、きっとそれが停滞からの決別だったのだろう。さぁ、早速恐怖とやらを拝みに行きましょう! と元気よく嗤う女を見て男はそう思った。
最初だが、最大の一歩だ。自分は枠を飛び越えた。
後には、仄かに残った楽しげな雰囲気と……ただ、朽ちかけたベンチだけが残された…………。
君達人間はそうやって、直ぐに物語の意味や秘められたメッセージという物を探そうとする。本当に訳がわからな(ry
嘘ですすいません、物を投げないで下さい、私は野卑で無害な一般人ですから。
何も考えないで、二次会の時のノリで文章を書き散らすと危険ですよと言うお話しでした。もう二度とこんな事しないよ!
ですが、よろしければ感想や誤字誤用の指摘などありましたらお願いします。