異形な再演-開幕へ
1日3話更新、本日3話目です。
誤字脱字等ありましたら申し訳ありません。
※9月30日追記 内容を一話飛ばしで載せてしまったため、書き直しました。
闇と満天の星に包まれる夜。ふと、強い光の発光を感じて振り返れば、思わず短く声が漏れた。
「え?」
ジェラースが得意なのは、何かを模して切り離した肉体を近距離、遠距離問わず自在に操ること。様々な色と大きさで内部から発光する銀色の球は、壊れかけの、ヒビ割れながらも飾られた舞台を鮮やかに包み込んでいた。
「まあまあ! 一件落着ということで、ね! ジェラースさま! ロヴィ! ほら、イノセントも行こ〜!」
「えっ、はい!」
「やった、オレいっちばん乗りー!」
「ちょっとセヴィア! あーもう! あんたはなんでいつも、こう……! この問題児が!」
セヴィアとイノセントの後を怒り、目を吊り上げたジェラースが追い回す。
「……!」
チリ……と鳴った、高く幼い金属音。
ジェラースがワタシの横を通り過ぎるとき。叱責にかき消されてしまいそうなほど小さな音ではあったが、確かに聞こえたその音に、力が抜け、ひっそりと思わず破顔してしまった。
ほっ、と息を吐く。緊張が解け、全身の力が抜け、思わず両足ががくりと震えた。
あと少し。
割れの目立つ地を踏みしめる足に力を込めた。心地の良い気だるさを纏いながらも、今までの地に身を拘束する重々しい足取りとは違い、軽い両足で彼らの元に向かう。
「ロバリーも早く来てよー!」
「っ……はい!」
夜の暗く深い闇の中。
鮮やかな球を飛ばした舞台上に立つ「仲間」たちは、ひどく眩しく、ひどく温かく。かけがえのない宝物たちのいる舞台へ、拘束具が外れ、軽くなり弾む足で駆け寄った。
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