出会い
初連載なので下手だと思いますがご了承ください、、、。
よろしくお願いしますm(_ _)m
「おっはよー。」
挨拶と共に、制服のスカートが捲り上げられる。廊下の生暖かい風が太ももに入る。
「今日は黒ですかぁ。」
「おはよう萌結。久しぶり。」
「おひさ!瑠衣!」
今日は高校2年生の二学期初日。夏休みがあけて初めての登校だ。
最早日常となっているが、萌結は会ったらスカートを捲り上げてくる。もちろん外ではしないが。
普通の人たちはこんなことしないのかもしれないが、女子校では普通だ。
「またやってんの?毎回飽きないわねぇ。」
友達の奈那が来た。
「おはよう奈那。」
「おはよう瑠衣君。」
私は大体のみんなから瑠衣くんと呼ばれている。なぜ君呼びされているのかと言うと、、、、、、
「いやー。にしても王子様は相変わらずイケメンで。」
そう。私が世間で言う女子校の王子様だからだ。
「からかうなよ奈那。」
女にしては少し低めの声。
173cmの高身長。
短い髪。
そしてみんなが言わせればイケメンな雰囲気が出ていたり、顔がイケメンであったりするらしい。
別にそんなことは無いとは思っているが、確かにボーイッシュな服装が好きだし、王子様と言われるのも嫌いじゃない。
そうして雑談しながらだらだらと準備をしていたら、あっという間にもうホームルームの時間になった。
チャイムの音より少し遅れて結衣先生が来た。女子校なので、もちろん女の先生だ。
「えーお久しぶりです皆さん!」
うぇーいだとか先生おひさ〜だとかそんな事をみんなが口々にいう。
私は何を言っていたかというと、特に何も喋っておらず、窓の外をぼんやり見ていたと思う。もうすぐ夏が終わるなぁとか空は今日も綺麗だなぁとかそんなくだらないことを考えていた気がする。
「今日はなんと!
重大発表があります!」
その言葉で少し耳を傾けた。
「なんと!
この女子校校舎を建て替えることになりました!」
まじか。
クラスの中心人物である梨沙が手を挙げて質問する。
「せんせぇ〜。その間校舎とかどうなるんですかぁ〜?」
いつも通りのゆったりとした口調で話す。そりゃ当然の質問だ。まぁ恐らく仮校舎などに行くこととなるのだろうが、そうなれば夏休みの間に建設が始まっているはず。つまり違う、、?
「その事なんだが近くに男子校があるだろ」
おいまさか。
「校舎が建て替えられる間共学になります!文句は言うなよ!もう決まったんだ!」
嬉しい派と嫌だな派。私はどっちかと言うと嫌だな派だ。共学が嫌だとかそういう訳では無い。ただ、男性が少し苦手なだけだ。
「建て替えが終わるのは高校3年生に上がる頃だな。多分。」
頼りない先生だ。にしても酷だな。女子校や男子校で異性に飢えている人間は少なからずいると思うが。もしも恋愛関係までいってそれで別れるとかなったら可哀想だと思うが。まぁ所詮は学校。恋愛面にまで気にしていたら何も出来ない。
「まぁとにかくこれで発表は終わり!
1限目始まるから行ってこーい。」
そんなこんなで1限目が始まり、部活のバスケも無事終わり、家に帰還だ。
「ただいま」
「おかえり〜」
いつも通り母が出迎えてくれる。
「お風呂?ご飯?それともわ♡た♡し♡?」
「ご飯で。」
ちなみにここで「わたし」を選択すると、甘えんぼちゃんね〜って言われながらハグされる。暑いので却下だ。
「釣れないわねぇ。」
「お腹がすきました。」
ちなみに今日の夕食はハンバーグなんだそう。
「手伝う。」
「頼んます。」
しばらくすると美味しそうな匂いがしてきた。自然と笑みが零れる。
盛り付けて運んで完成。
「「いただきます。」」
美味しい。やっぱり運動したあとのご飯は格別だ。
「美味しい。」
「嬉しいこと言ってくれんじゃない。
ところで、学校からのメールで一時的に共学になるって聞いたんだけど、ほんと?」
「うん。」
「大丈夫?」
「多分大丈夫だよ。あれから時間も経ってるし。」
「そう、ならいいけど。無理はしないでね。」
「しないよ。」
多分大丈夫だ。別に今だって男性とすれ違ったり、喋ったりしても大丈夫だから。
「「ご馳走様でした。」」
「片付け手伝わなくて大丈夫?」
「大丈夫だからお風呂入ってなさい。」
「わかった。ありがとう。」
お風呂に入って汗を流して気持ちよくなって、寝る前の準備を終わらせ、勉強して寝る。これで今日は終わりだ。ちょっと友達と連絡して今日はおやすみ。
目覚ましの音で起きる。母はまだ起きていない。2人分のお弁当と朝ごはんは2人ともあまり食べないので自分の分のトーストだけ焼いて食べる。ついでにコーヒーも飲めば目が覚める。学校の準備を色々して
「いってきます。」
昨日学校からのメールで言われた高校まではいつもの道とほとんど変わらないのでいつも通りの電車に乗って少しだけいつもとは違う道を通って行く。学校の中に入ると私たちのために置かれたマップを見て教室に入る。
「おはようございます。」
そう言って教室に入るとどこかギスギスした雰囲気だった。とりあえず奈那がいたので話しかける。
「おはよう奈那。」
「おはよう瑠衣くん。」
ため息をつきながら奈那が話す。
「男子も女子もお互い異性と録に関わってこなかった結果がこれだよ。」
クラスの全員が同性としか喋っていない。あっでも梨沙たち一軍女子は男性とも喋っている。それ以外の人達は喋っていないが。まぁとにかくそんなギスギスした雰囲気だったがチャイムがなり先生が2人入ってきた。いつもの結衣先生と男の先生だ。
「え〜初めましてとおはよう!一時的にこの新しいクラスの担任になった小林結衣だ。」
「副担任になった平野裕也です。」
するとクラスの男の人達がえ〜先生担任じゃないんですか〜とかそんなことを言った。
「じゃんけんで負けたんだ。仕方ないだろ。」
私たち女子は担任が結衣先生になって喜んでるけどね。
「まぁとりあえず自己紹介の時間ですよー。恐らく録に喋れてないと思うので仲深めましょー。」
と結構辛辣な言葉で見た目とのギャップにキルされた男の人達がショックを受けているが自己紹介が始まった。私の苗字は一条なので「い」だから早くにくる。
「一条瑠衣です。バスケをやっています。よろしくお願いします。」
まぁこんなテンプレみたいな言葉でいいのだ。長くても迷惑だからな。そんな風にどんどん自己紹介が終わった。1人、男の人達が騒いでいる時があってその子は世間でいう男子校の姫というやつらしい。自分自身王子様などと呼ばれているため気にならないが萌結によると可愛かったらしい。機会があれば見てみたいと思ったがその時はすぐに来た。
お昼休みが終わって掃除の時間になった時のことだ。掃除をしていたら前の女の子が滑った。おもわず
「あぶなっ」
と言いながら右手で体の後ろ、左手で体の前を押さえて受け止めた。
「大丈夫ですか?」
この出会いは間違いなく私の中で運命的なものだったのだと思う。
その子は小柄で可愛くて女の子みたいだった。これが私、一条瑠衣とその子、七瀬麗との出会いで始まりだ。
1話目読んでいただきありがとうございます。もし気に入りましたらこれからも呼んでくれると嬉しいです。( ˶ ˙ ˘ ˙˶ )