7ー11 舐めてんじゃねぇぞ!
7ー11 舐めてんじゃねぇぞ!
いや!
わたしは、心の中でシャウトしていた。
別に、独り身でも強く生きたいとか思ってないし!
というか、何?
この二人、なんでここの担当に選ばれたんですか?
わたしは、何日か前にライナス先生に二人ぐらいリハビリの方の専属の職員が欲しいことを伝えていた。
その結果、彼が送り込んできたのがこの二人だ。
どういうことですか?
片方は、なんかよくわからないけど理想に燃えた世間知らずのお坊っちゃまだし、もう1人は、とにかく結婚が嫌で1人で生きていこうとか思っているお嬢様。
どう考えても使いづらい子ばっかじゃね?
これは、もしかして職場で浮いてるからこっちに回されてきたって感じ?
後で、ライナス先生に文句を言わなくては!
そう思いながらわたしは、二人に仕事の説明をしていた。
「あなた方の仕事は、この部屋で義足や、義手の訓練をする人たちのお手伝いをすることなわけ」
わたしは、二人の方を伺った。
うん。
なんかわからんが二人ともすごいやる気だけはあるな!
テスは、理想に燃える若き聖職者って感じだし、ローナは、人生をあきらめた若年寄って感じだが、この仕事を逃したくないという思いは伝わってくる。
わたしは、2人に話した。
「つまり、ここでのあなた方の仕事は、見守り。どうしてもできないことがあるときは手を貸してあげて欲しいんだ。逆にここでは、それ以上のことは手出ししないでほしい。できるだけ利用者さんの持つ力を引き出してあげてほしいんだよ」
「はぁ・・・」
テスとローナは、ポカンとしてわたしを見ている。
「でも、ここの人たちは、自分では何も出来ない人ばかりなんじゃないんですか?」
テスがふざけたことを言い出すのでわたしは、いらっとして答えた。
「んなわけねぇし!」
わたしは、きっぱりくっきりとふたりに告げた。
「あんたたちは、ここにくる利用者の足元にも及ばないひよっこなんんだよ?ここにくる人たちは、あんたたちの何倍も人生を生きて、生き抜いてきた人たちなんだ!舐めてんじゃねぇぞ!」




