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7ー4 バイオニクス義肢ですか?

 7ー4 バイオニクス義肢ですか?


 わたしは、今、工業ギルドの魔道具製作者のクラウスさんとルイーズさんと一緒に義足や義手の開発をしていた。

 一緒に開発といっても、ほとんどはクラウスさんとルイーズさんが開発してて、わたしは、主に意見をいうだけなんだが。

 いやいやいや!

 この夫婦は、二人とも天才だな!

 わたしのもといた世界では、最先端の技術であるバイオニクス義肢をたった数ヵ月の間に理解して製造してしまった。

 というか、彼らの造っているものは、さらにその先を行っていた。

 普通は、義肢というものはこちらの感覚を伝えるというだけのものだが、クラウスさんとルイーズさんが目指しているのは、あちらの感触、つまり、実際に触れているものの感触を指先から脳へと伝えるというものだった。

 触れたものが柔らかいとか、固いとか、温かいとか、冷たいとか。

 そういった感覚までも伝えようとしていた。

 今、その義足の実験にわたしは、立ち会っていた。

 被験者は、クラウスさん本人だ。

 クラウスさんは、治療院の一角に作られた研究室の中央におかれたベッドに腰かけていた。

 クラウスさんの左足は、膝から下が失われている。

 そこにクラウスさんの造った接続用のアダプタを装着しそこから出ているコードで少し離れた床の上に設置されている義足と繋がっていた。

 「始めるぞ」

 クラウスさんが呟くように言うと、目を閉じた。

 しばらく集中していたクラウスさんは、ふいに目を開くとルイーズさんを見た。

 「すごいぞ!ルイーズ!」

 クラウスさんが興奮した様子で叫んだ。

 「こいつは、本当の大発明だ!」

 クラウスさんは、ベッドの上に腰かけたままコードで繋がっている義足を見つめた。

 義足部分は、ルイーズさんの作成したものだ。

 それは、実に精巧に作られたものだった。

 足の指の1本1本までが丁寧に再現されていた。

 クラウスさんは、その足の指を一本づつ動かしていった。

 「すごい!さすが、俺のルイーズだな!まるで本物の足みたいに動くぞ!」

 「それをいうならこのアダプタを造ったあんたがすごいのさ!クラウス」

 ルイーズさんが少し頬を赤らめている。

 「あんたのその体と機械部分を繋ぐ装着がなければあたしが造ったものなんてただの置物なんだからね!」

 

 

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