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7ー3 サプライズ!

 7ー3 サプライズ!


 わたしは、足早に自分の執務室へと戻った。

 そこでは、エミリアさんとライザが寄り添いながら温かいお茶をすすっていた。

 エミリアさんは、わたしが戻るのを見るときらりと瞳を輝かせた。

 「トガー!待っていたのよ!」

 エミリアさんは、わたしを引っ張っていくとソファへと座らせにっこりと微笑んだ。

 「ねぇ、トガー、あなたにお願いがあるのよ」

 いきなり何?

 わたしが戸惑っているとライザがエミリアさんの脇腹を小突いた。

 「エミリアおば様、トガーが驚いているわ!」

 「ああ、そうね、ごめんなさいね、トガー」

 二人は、額をつきあわせてしばらくぼそぼそと話し合っていたが、ながて顔をあげると満面の笑みでわたしを見た。

 「ねぇ、トガー」

 「な、なんでしょうか?エミリアさん」

 「あなたにお願いがあるのよ」

 わたしは、嫌な予感中だった。

 だが、エミリアさんのお願いはわたしの予想とはまったく異なっていた。

 「実は、1ヶ月後に兄上の誕生日がくるのよ。47才の、ね。何か、いいプレゼントがないか、一緒に考えてほしいの」

 はい?

 わたしは、実は、プレゼントを考えるのが苦手だ。

 いつも、センスが悪いとか思われるんじゃないかと心配になる。

 どうしてもその人が一番欲しがっているものを予想することができない。

 いつも、わたしのプレゼントを受け取った人たちは、がっくりとした顔をするのだ。

 だけど。

 今回だけは、違っていた。

 「任せてください!2人とも!」

 わたしは、どんと胸を張った。

 「わたしがご主人様にふさわしいビッグでナイスなプレゼントを用意しておくからね!」

 「へぇー、そうなんだ」

 なんか、2人がひいているような気がする。

 なんで?

 「ちなみに、今、あなたが考えていることは、何?」

 エミリアさんが恐る恐るわたしにきいたのでわたしは、男前な笑顔を浮かべた。

 「そこは、サプライズで!」

 「さぷらいず?」

 ライザが眉を寄せてくる。

 わたしが妖精さんにお願いしてこの建物の中に冬がきているからかもしれないが、ライザは、暖かくて柔らかくって、ひっつかれるとなんだか心地がいい。

 「ビックリさせるってことだよ」

 わたしは、にっこりと笑った。

 

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