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聖女なんかじゃありません!~異世界で介護始めたらなぜか伯爵様に愛でられてます~  作者: トモモト ヨシユキ
6 リハビリと改革と恋愛?
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6ー1 改革ですか?

 6ー1 改革ですか?


 リハビリ。

 それは、単なる機能回復のことではなく、人間らしく生きるという権利の回復であり、その人が自分らしく生きるということが重要で、そのために行われるすべての活動のことを言う。

 それは、わたしが覚えているリハビリテーションの説明だ。

 宝くじの抽選会の後、わたしと領主であるご主人様と治療院の院長であるライナス先生は、フェブリウス伯爵の屋敷のご主人様の執務室でこれからのことについて話し合った。

 金が集まり、治療院の改革を始められる目処がたってきたからな。

 そこでわたしは、2人にリハビリの思想について説明した。

 わたしは、介護職であり、けっしてリハビリの専門家ではない。

 だが、何を目指すかを示すことはできる。

 「わたしたちが目指すのは、その人が社会に復帰して幸福に生きられることなわけ。それ以上でも以下でもない。そのための治療院であり、わたしたちスタッフなんだ」

 「私は、なんとなくトガーの言うことが理解できるような気がする」

 ご主人様が頷いた。

 「実際に、私は、トガーのおかげで病室から社会に復帰したわけだからな」

 「確かに、それは、理想的な話ですが」

 ライナス先生が口を開く。

 「なかなか理解されるのは難しくないかと思います。この国では、リハビリという考え方はなかったので」

 「まあ、当分は、こつこつとやっていくしかないな」

 わたしは、ため息を漏らした。

 「まずは、治療院の改革をしよう」

 治療院の改革。

 そのためにやらなくてはならないことがわたしたちには山ほどあった。

 職員の育成。

 関わる人々の意識の改革。

 そして、何よりも障害を持つ人々自身の意識を改革しなくてはいけない。

 「この治療院は、あくまでも通過点であって、ここで生涯を送るためのものではない。それをみんなに理解してもらいたいんだ」

 わたしの言葉にご主人様とライナス先生は頷いた。

 わたしのやりたいことを正しく理解してくれたご主人様の提案により、わたしは、ご主人様の専属メイドから解放されることになった。

 といっても完全にご主人様のお世話から離れるというわけではないのだが。

 わたしは、朝夕のケアと夜間のお世話だけの担当となり、それ以外の昼間は、わたしが介護の基礎について教えたジェイムズさんが担当することになった。

 

 

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