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4ー11 マジですか?

 4ー11 マジですか?


 それから一週間後のことだ。

 いつものように朝から執務室で仕事をしているご主人様とそれをサポートしているわたしのもとに突然の来客があった。

 「兄上!」

 ばん、とドアが開いたかと思ったら、明るいパステルカラーのタウンドレス姿の銀髪の美魔女とその夫らしい金髪のさえない中年男が部屋に入ってきた。

 「ああ、久しいな、エミリア。ソルジュも」

 ご主人様が声をかけると二人は、だっと涙を流しながらご主人様のそばへと駆け寄った。

 「兄上、そのようなお姿で仕事などお痛わしい!」

 「そうです。いままでだって私が領主代理としてつとめていたではないですか」

 金髪の男がご主人様にすがりつく。

 「何か、お気に入らないことでもありましたか?」

 「いや」

 ご主人様がにっこりと笑った。

 「そこにいるトガーが私がこのフェブリウス領の領主であることを思い出させてくれてな」

 「なんですって!?」

 二人がぐりん、とわたしのことを見た。

 うわっ!

 睨んでるよ!

 「なんです、この女は?」

 タウンドレスの女がわたしを指差した。

 「こんな女の言いなりになられているとはお痛わしい!」

 「別に、トガーの言いなりになっているわけではない」

 ご主人様がきっぱりと言い放つ。

 「このフェブリウス領の領主は、マクシミリアン・フォン・フェブリウス伯爵。つまり、私だ。お前たちではない」

 「しかし」

 「いままで仕事を投げ出していた私の代わりに領主代理をつとめてくれたこと感謝している」

 ご主人様が頭を下げた。

 「ありがとう、ソルジュ。御苦労だったな」

 「しかし!」

 ジェイムズさんも間に入ってやっとしばらくソルジュさんがご主人様の補助をするということでその場は落ち着いた。

 それまでは、彼らは、このグレングルドの王都の屋敷で暮らしていたらしいが

当分の間、こちらの領地で暮らすこととなった。

 「よろしく、トガー」

 エミリアさんは、わたしに高圧的に告げた。

 「あなたにも苦労をかけたようだけど、これからは、私が兄上のお世話をしますから」

 マジですか?


 

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