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4ー4 どうやって彼らを救うっていうんだ?

 4ー4 どうやって彼らを救うっていうんだ?


 「いったいどうやって彼らを救うっていうんだ?」

 ライナス先生がわたしにきっぱりと言い放つ。

 「彼らを人間である我々がいったいどうやって救えるっていうんだ?思い上がってはいけない、トガー」

 わたしは、怒りを覚えていた。

 ここは、控えめに言っても地獄だ。

 ライナス先生が言うようにわたしには、彼らは救えないだろう。

 だけど。

 もし、彼らを見捨てたらわたしは、2度と笑えなくなる!

 いつも、いつも、心のどこかで彼らの歌が聴こえてきて、きっと、2度と人生を楽しめなくなる!

 わたしは、快楽主義者なわけじゃない。

 でも、そこそこには楽しい人生を生きたいし、幸せにもなりたい。

 だけどな!

 彼らがいる限り、わたしには、もう、そんなものはないんだよ!

 「ライナス先生」

 わたしは、ライナス先生のことをじっと見つめた。

 「わたしのことがほんとに好きなら、もう、逃げるのはやめましょう。もう、彼らから逃げるのは、やめて!」

 「なんだって?」

 ライナス先生は、わたしのことを睨んだ。

 「いつ、私が彼らから逃げたというんだ?私は、彼らのために人生を捧げてきたんだぞ!」

 「でも!」

 わたしは、ライナス先生に訴えた。

 「結果、まだ救えてない。これは、わたしたちの罪ですよ、ライナス先生。彼らを知ってしまった以上、彼らを救わないことは、わたしたちの罪なんです!」

 「いったい、どうしろというんだ?君は!」

 ライナス先生がわたしに噛みつくように話し始めた。

 「ここには、魔物との戦いで手足を失った人々の他にも生まれつき障害をもつ人々も収容されている。この治療院の障害者の数は全部で140人、だ。それにひきかえ働いている使用人の数は、私もいれて15人だ。とうてい目が行き届くことはない!」

 「ライナス先生・・・」

 「私だって、彼らを救いたいさ!だが、どうすればいいっていうんだ?教えてくれよ、聖女様!」

 わたしは、彼に抱き締められたまま呻いた。

 だから!

 聖女なんかじゃねぇって言ってるだろうが!

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