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2ー10 魔法は、万能じゃない!

 2ー10 魔法は、万能じゃない!


 ルイーズさんとクラウスさんも表情を曇らせている。

 んん?

 わたしは、自分の疑問を口に出してみた。

 「なんで腕が失くなったからって人生が終わったような顔をしてるんです?」

 「はい?」

 そこにいる全員が信じられないものを見るような目でわたしを見た。

 「だって、両手が失くなったんですよ?もう、彼には何もできることなんてないんです」

 ライナス先生が医者とも思えないことを仰るのでわたしは、じろっと彼を睨み付ける。

 「そんなわけがないじゃん!手がないなら義手を造ればいいなないですか!」

 「ぎしゅ?」

 ライナス先生がぽっかんとした顔でわたしを見るのでちょっとイラッとしてしまう。

 ライナス先生は、怒った様子でわたしにきいた。

 「なんか、さっきもそんなことを言っていたようですが、それは、いったいなんだって言うんですか?」

 「それは」

 わたしは、ルゥの方を見た。

 ルゥは、わかったように頷くと、どこからかわたしが伯爵の屋敷で書きためたメモの一部をテーブルの上に出現させた。

 そこには、体の、というか主に腕と足の絵が描かれている。

 骨から筋肉。

 わたしの思い付く限りの腕と足の構造が掻き出されていた。

 「これは?」

 「その、ですね」

 わたしは、怪訝そうな顔をしているライナス先生に説明する。

 しかし、どう説明したらいいのか?

 わたしがこれから説明しようとしていることは、まだどこにも存在していないもののことだからな。

 わたしは、悩みながら話し始めた。

 「わたしのいたところでは、手や足を失くした人のために人工の腕や足を作って使用していました。それを装着して運動をしたり」

 「運動?」

 「えっと、つまり、走ったりするということです。もちろん普通に仕事もしてましたしね」

 わたしは、紙の隙間に腕の切断面のようなものを描くと、少し離して人工の腕らしきものを描いた。

 「しかもこの国では、魔法があるし。ならその魔法を使って腕や足の神経と義手や義足を繋いでもとの腕のように自由に動かすことも可能ではないでしょうか?」

 「はぁ?」

 ライナス先生がわたしに不機嫌そうに訊ねた。

 「どうやって動かすっていうんですか?魔法だって万能じゃないんですからね」


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