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9ー7 存在理由

 9ー7 存在理由


 結論。

 やっぱりこのダンジョンという制度はおかしい。

 わたしは、その夜、1人でベッドに横になって考えていた。

 「なんで精霊たちがドロップ品を造っているわけ?」

 「それは、ダンジョンへ人間たちを呼び寄せるためだよ、トガー」

 ルゥが横になったわたしの腹の上に陣取って喉を鳴らす。

 「ダンジョンへと人を集めることが精霊たちの目的だからね」

 「なんで精霊が人をダンジョンにおびき寄せてるわけ?」

 わたしがきくとルゥはあっさりと答えた。

 「喰らうためだよ」

 はいぃっ?

 わたしは、ぎょぎょっとしてルゥのことを見つめていた。

 「喰らうですと?」

 「ダンジョンの役割は、もともと人間を集めて殺すためのものだもの」

 なんですと?

 すっきりさっぱりと言ってくれるルゥさんにわたしは、びびりまくっていた。

 「それは、精霊は人間の敵宣言ですか?」

 「違うし!でも、そうとも言えるのかも」

 ルゥが丸い瞳でわたしをじっと見つめている。

 「いいかい?トガー。この世界においてダンジョンを造っているのは女神だ。精霊は、女神に捕らえられているんだ」

 捕らえられている?

 わたしは、小首を傾げる。

 それにしては、あいつら自由だったような。

 ルゥは、わたしに話した。

 「女神は、ダンジョンを造るとそこに精霊を閉じ込めてダンジョン経営をさせるんだ」

 はい?

 わたしの頭は、だんだんと混乱してきた。

 精霊がダンジョン経営ですか?

 「ダンジョンのランクは、そこを訪れる人間の数できめられるわけ。それによってダンジョンのもつダンジョンパワーが決められるんだ」

 ルゥは、キョトンを通り越してほけっとしているわたしに説明を始めた。

 「ダンジョンパワーが上昇するとそのダンジョンは、よりよいドロップ品を作り出せるんだ。そうすればそれを目的により多くの人間たちが集まってくる」

 ルゥは、続ける。

 「精霊は、人間と戦わせるための魔物を補充するために魔王国から魔物を拐ってくる必要がある。強い魔物を拐いダンジョンに閉じ込めることが重要なんだよ。強い魔物がいればそれだけダンジョンパワーも強くなるからね。そのダンジョンに人間が集まればさらにダンジョンパワーもあがっていくし」

 「ちょっと待ってください?」

 わたしは、ルゥに質問した。

 「なんでダンジョンパワーを高めたいわけ?」

 「ダンジョンの存在理由にかかわることなんだよ」

 ルゥは、わたしの腹の上でちょんと座ったまま話し続ける。

 「まず、1つ目の存在理由は、人間をおびき寄せて殺すこと。そして、2つ目の存在理由は、ダンジョンパワーを強めて大地が持つ魔力のポテンシャルを高めることで女神の力を強化していくこと。最後の1つは」

 ルゥが言葉を切った。

 「女神が精霊をコントロールするため、だ」

 うん?

 精霊をコントロールするためですと?

 

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