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僕と人魚と深海で

作者: 冷水房隆

セイレーン

狂気の歌声で

総ての舟を沈めてく

深海へ……


 陸に上がった彼女が

 最初に出会ってしまった

 その男はボンクラなダメダメ人間でした

 今日も今日とて幸福の意味を考えてた男

 パンが無けりゃお菓子を食い

 水が無けりゃワインを飲んで


 ひと目彼女を見た男はたちまち恋におちた

 彼女も男をちょっとイイなと思ってしまったとさ

 その時男はほんの少し幸福の意味を知った気がした

 行こう深海のユートピア


セイレーン

狂気の歌声で

総ての舟を沈めてく

セイレーン

歓喜のアエギ声

溺れてく僕の全ては

深海へ……


 君はいつかは泡となって消える宿さだめだけど

 でも大丈夫僕もいつかは死んで消えるのだから

 その時まではどうか二人離れてしまわぬように

 行こう深海のアルカディア


 セイレーン

 狂気の歌声で

 総ての舟を沈めてく

 セイレーン

 歓喜のアエギ声

 溺れてく僕の全ては

 いつかは消えて無くなっても

 二人の記憶が閉ざされても

 セイレーン

 あの日の物語は

 歌声とともに語り継がれてく

 永遠に……

 深海で……… 


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― 新着の感想 ―
[良い点] 王子様ではない男性に恋をしてしまった人魚姫だったんですね。深海にある新世界、まさに桃源郷めいていてロマンチックです。
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