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猫カフェ(漫才)

作者: 小松広和

ボケ  「私ね。ちょっと計画してることがあるん 

     ですよ」

ツッコミ「突然どないしたん」

ボケ  「最近思うんです。この世に生まれてきたか

     らにはみんなが驚くようなことをせなあか

     ん。世界がビックリするようなことをせな

     あかんてね」

ツッコミ「何かもの凄いこと言い出したな」

ボケ  「猫カフェ始めようと思ってますねん」

ツッコミ「急にしょぼなった!」

ボケ  「私、3匹の猫を飼ってますやん」

ツッコミ「ああ、確かにこの人の家に行くと3匹の猫

     がおるんですわ。全然可愛くない猫が」

ボケ  「ほっとけ!」

ツッコミ「あの猫で猫カフェねー」

ボケ  「そや、あいつら使って一儲けしたろと思て

     るねん」

ツッコミ「あまり覚えてないけど、どんな猫やっ

     た?」

ボケ  「まずは細菌感染とストレスでほとんどの毛

     が抜けてしまった白猫のタマ」

ツッコミ「めっちゃ可愛ないやんけ! お客さんて猫

     の毛をモフモフしたいんと違うか?」

ボケ  「次は昔人間に虐待されたのがトラウマとな

     って見知らぬ人を見ると鋭い爪で攻撃を仕

     掛ける必殺仕事猫のトラ」

ツッコミ「危ないな。お客さんて初めて来る人が多い

     んと違うの?」

ボケ  「そして最後は餌が欲しい時はやたらと甘え

     るが、それ以外は名前を呼ばれようが何を

     しようが完全無視の三毛猫のミー」

ツッコミ「最後にこれぞ猫と言うのが来た!」

ボケ  「どうや完璧やろ」

ツッコミ「どこがやねん! どちらかと言うと不安し

     かないわ!」

ボケ  「いやI can do it. や」

ツッコミ「何で急に英語やねん。それにしても3匹は

     少ないんと違うか?」

ボケ  「それは大丈夫や」

ツッコミ「ほう、なんか対策があるんかいな」

ボケ  「うちの猫に友達連れて来いて言うてあるか

     ら10匹程度にはなるやろ」

ツッコミ「猫任せかーい!」

ボケ  「当然」

ツッコミ「何どや顔してんねん。ところで君、料理は

     できるんかいな。永遠の独身男性やろ」

ボケ  「うるさいな。それも大丈夫や」

ツッコミ「へー料理の勉強したんかいな」

ボケ  「レパートリー多いで」

ツッコミ「何が作れんの?」

ボケ  「まずはコーヒーや」

ツッコミ「カフェやからね。美味しいコーヒーは必要

     ですわ」

ボケ  「コーヒー言うてもアメリカンコーヒーにブ

     レンドコーヒー、エスプレッソコーヒーに

     カフェオレもできるで」

ツッコミ「凄い本格的やな。高いコーヒーマシンでも

     買ったんかいな」

ボケ  「誰もが知るUCCや」

ツッコミ「インスタントかいな!」

ボケ  「軽食も完璧やで」

ツッコミ「今度は大丈夫やろな?」

ボケ  「ピラフにドライカレー、あんかけ焼きそば

     にパスタもできるで」

ツッコミ「凄いな。いつそんなの作れるようになった

     の?」

ボケ  「ニチレイや」

ツッコミ「冷凍食品かーい!」

ボケ  「最近の冷凍食品をなめたらあかんで」

ツッコミ「そういう問題やないって」

ボケ  「スイーツもあるで」

ツッコミ「どうせまたインスタントやろ」

ボケ  「違う。今度は正真正銘の手作りや」

ツッコミ「本当か?」

ボケ  「当たり前や。私が手を抜く人間に見えるか?」

ツッコミ「今まで散々抜きまくってるやろ!」

ボケ  「まあ聞いてや。チーズケーキにザッハトル

     テにティラミス。その数なんと12種類

     や」

ツッコミ「おいしいんか?」

ボケ  「スイーツを作らせたらミーの右に出るもの

     はおらん」

ツッコミ「猫が作るんかい!」

ボケ  「私の夢は日本にとどまらんで。最終的には

     世界進出も視野に入れとる」

ツッコミ「国内一号店も出しとらんのに何言うてるね

     ん」

ボケ  「現在世界中の猫に声をかけてるところや」

ツッコミ「猫に声をかけるってどういうことや?」

ボケ  「世界中の猫に猫カフェで働かへんかってス

     カウトしてるところや」

ツッコミ「どうやって猫をスカウトするねん」

ボケ  「ネットや。ネットを使って呼びかけとるん

     や」

ツッコミ「いくら猫に呼びかけても猫は文字が読めん

     やろ」

ボケ  「それが猫同士やったら通じるみたいやで」

ツッコミ「これも猫にさせるんかい! もうええわ」

二人  「ありがとうございましたー」

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