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お隣さんは勇者

久しぶりに書きました

父の爆弾すぎる発言に混乱していると、


ピンポーン


誰かが来た。

混乱してるけど出ないわけには行かない。


父親は変な服だから外に出せないし。


「はーい、誰d………」


「あんらぁ〜茉莉花ちゃん大きくなったわね〜!」


「松村のおばさん、お久しぶりですね」


松村のおばさんか。

豪邸に住む主婦で、全ての家事をこなす凄い人だ。


もし父の話が本当ならば、勇者として異世界(あっち)に居たことになる。

聞いてみなければ。


「松村のおばさん、今までどこに行ってたんですか?」


「そうねぇ、それが良くわからないのよ!急に地面が光ったと思ったら変なところにいてね?そこから本当に大変だったのよ!家の鍵も閉めてないのに急に呼ぶなんて本当ひどいと思わない!?だから、ちゃんと王様みたいな人に直談判したの!でもね、駄目だったのよ!本当、ありえないわぁ〜!!家に帰ってみたら夫が閉めてくれてたからよかったけど、鍵が開いているときに泥棒にでも入られたらどうしてくれたのかしら!!で、さっさと帰るために魔王を倒しに行ったら茉莉花ちゃんのお母さんもお父さんも居るじゃない、びっくりしたわ!!それで、魔王は知り合いだから大丈夫って言って帰ってきたの!あっちでは3日のはずがこっちでは1日よ!?何だか寿命を損した気分だわ!!こんなにも時間の進みが違うとあっちに行く気無くしちゃう!あ、そうだ!茉莉花ちゃんにお土産持ってきたのよ!あっちの中央国名物の、クリアなんとかのネックレス!茉莉花ちゃん別嬪さんだから、よく似合うと思うわ!!それにしても、あっちは物価が安くていいわ〜!野菜を買うときだけあっちに行きたいくらいよ!!主婦の味方な国って、いいわねぇ〜!!そうそう、最近は夫婦で家事をするところも多いそうね!家の主人は何があっても手伝ってくれないわ!今の子たちって偉いわねぇ!!でもうちの子らと言ったら、一度も家に帰ってこないのよ!?本当に酷いわ!!でも、茉莉花ちゃんがいたらそんなの吹っ飛んじゃうわ!本当に可愛いわね!うちの子にならない?あら、そんな顔しないで?冗談よ、冗談!あ、そうだ!お父さんは家に居る?」


出た、松村のおばさんのマシンガントーク。

松村のおばさんは、見た目はとてもエレガントだ。

どこかのマダム感に溢れた出で立ちでマシンガントークをされると、大抵の人は驚く。

もちろん私も、初めは驚いた。


「いますよ。どうぞ、上がってください」


「失礼するわね」


リビングのドアを開けると、まだ父が変な格好をしていた。


「松村さん!どうも、お久しぶりです。無事帰って来られたようで安心しました!」


「田宮さんの方こそ!茉莉花ちゃんを一人にしてるって聞いて本当に心配したけれど、茉莉花ちゃんが元気で本当に安心したわ!」


「心配してくれてありがとうございます」


「あら茉莉花ちゃん、感謝なんていいわよ!茉莉花ちゃんが元気ならそれでいいの!そういえば田宮さん、奥さんはどうされてるの?まだあっちに?」


「そうですね、妻は色々事後処理があるらしくてこちらに来るまではもう少しかかるみたいです。」


「早く家族3人で過ごせる様になったらいいわね!」


「ですね、ありがとうございます」


「今日はそろそろ帰るわ!夫が晩飯って言い始める頃だから!」


そう言い残して松村さんは嵐のように去っていった。

本当に嵐というのがぴったりだ。

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