人に合わせて生きる女。
私は、子供の頃から自分の意見を言わない子どもだったの。
人に合わせる事で、嫌われたくない! みんなに好かれたい!
そうやって生きてきたのに、、、!
自分の意見を言わないから、、、?
いつの間にか、、、?
私は、周りの人に会わせる事によってそれが自分の意見なんだと
思い込んでいたの、、、。
・・・でも、そんな事すら私は気づいていなかったわ、、、。
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私の名前は、『野原 カンナ』現在21歳、大学生。
私が周りの人に合わせるようになったのは、、、?
ママの影響かもしれない、、、!!!
私のママは、物凄く厳しい人でね、、、!
礼儀やルールに、とっても口うるさい人だったの、、、!
ご飯を食べている時も、、、?
『カンナ! 箸の持ち方が違うわよ! なんで、そんな持ち方になるのよ!
ちゃんと、わたしが教えたでしょ! もう、みっともないわね!』
『・・・ごめんなさい、ママ!』
『ママはね! 貴女の事を想って言ってるのよ! 分かってんの、カンナ!』
『・・・分かってるよ、ママ。』
『じゃ、ちゃんと箸を持って!』
『はい!』
『お利口さんねぇ~やっぱりわたしの娘だわ~!』
『おい! まだカンナは幼稚園に行きだしたばかりの女の子だぞ! 今から
そんなに厳しくしなくてもいいんじゃないのか、、、?』
『なによ! パパが家に居ないから! わたしがどれだけ! この子の世話を
してると思ってんのよ! パパは、口を挟まないでちょうだい!!!』
『・・・・・・』
*
でもこの頃、、、私の味方は、、、?
パパだけだと思っていたの、、、!
『カンナ! ママには内緒だぞ~今から美味しい物でも食べに行こう~!』
『ううん!』
パパは、私にとっても優しくて甘いパパだったの、、、!
・・・でも、私が小学5年生の時に、、、。
パパとママが離婚したわ。
私は、ママに引き取られて、、、。
パパとは、、、?
ずっと長い間、ママから反対されて会わせてもらえないの、、、!
▽
そこから、私とママだけの生活が始まったの、、、!
地獄の日々が、ずっと続いていったわ...。
ママは、私がどんな事をしても【褒める】事をしなかったの、、、!
どんな時でも、私に厳しかったわ、、、!
そのおかげで、私は私という人間を消したのよ、、、!
自分の意見を持たない私になってしまった...。
だから、友達が出来てもどんな事でも友達の言いなり。
彼氏が出来ても、彼氏の言いなり。
相手が私を都合のいいように使うのは当たり前になっていったの、、、!
女友達からは、お金を貸してほしいと言われれば、お母さんの財布から
お金を抜いて、その女友達に渡したわ、、、。
彼氏からは、二股や浮気は当たり前、、、!
彼が私と別れたくないと言えば、私は彼と別れないの、、、。
お金だけ、むしり取られていく日々。
彼が私を好きだと言う実感すらなかったのにね、、、。
それでも、私は周りにいる人たちに合わせる事で、自分を見い出していた
のかもしれない、、、!
*
そして、私が21歳になった時に、、、。
ママが病気で死んでしまったの、、、!
私は、これで! やっと変われるんだと思っていたのに、、、。
【人生! そんなに甘くない!!!】
私の性格は、相変わらず変えられず、、、。
今も、ずっとその呪縛の中で生きているのよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。