8話
ふぅ、落ち着こう。
今、焦っても仕方が無い。ちゃんと北を目指して行けていた。
あの時もこれぐらいの暗闇だった。だから大丈夫だと思ってたんだ...
グルルウウゥゥゥ
ガルルルルゥゥ
アオーンッッ
そこには数十匹の狼型の魔物、グレイウルフとグレイウルフリーダーが獲物
━━━━━━━━━━灯輝
を睨んでいた
「う☆(;^ω^)☆わ............
詰んだわ」
━━━━━━━━━━━━━━
10m先も見えない暗闇だが、ランタンもあるし大丈夫だろうとタカをくくっていた灯輝
そのランタンが、自分を陥れようとは考えもしなかった
━━━━━━━━━━━━━━
うおおおお!!
グルルッ!!
ガァァ!!
グラァァ!
ランタンなんてとうの昔に投げ捨てていた
暗闇の中、月の光のみが頼りだった
「ちっ! 数がっ! おっ! おいんだよっ!」
既に何体かのグレイウルフの死体が灯輝の周りを転がっているが、そんなのお構い無しにグレイウルフは襲ってくる
「オラッ!!」
回し蹴りを襲いかかってきたグレイウルフにお見舞いし、2方向から襲いかかるグレイウルフを避ける
ギャンッ!?
グルルルルッッ!!
ガルルルルッ!!
「シャアッ! 何度でも来いやぁ!! 何時までも付き合ってやらァ!!」
(ここで、迎え撃つ!!)
グルルッ!!
ヴヴヴヴヴッ!
グラァァ!
━━━━━━━━━━━━━━
「はぁはぁ、っふぅ。やっ、と引いてった、か」
月もほぼ沈み、日の出を迎えようとしていた
そこには服の袖の部分のみボロボロにした灯輝が木にもたれかかっていた
「くそぉ、制服が台無しじゃないか......、油断した」
グレイウルフリーダーの攻撃を見誤って少し受けてしまったのだ
(まぁ、バックパックは死守したから問題無いな)
「よし、行くか」
━━━━━━━━━━━━━━
「ステータス」
藤原灯輝 人間 男 job双剣士 Lv.25
力 123
素早さ 162
耐久 109
魔防 120
魔力 150
スキル
・双剣術7・気配察知8・体術7up・隠蔽8・演技3・生存7up・直感6
固有スキル
・人を刈る者
ユニークスキル
・雷帝『上昇』
『高速化』
『拘束』
『回復』
称号
・PKKK
・vrの英雄
・夜戦(夜にステータス一部上昇)
祝福
・戦神之祝福
「結構上がってるな、しかし、この、『雷帝』ってなんだ? どうやってつかうんだ? ......誰もいないよな?」
灯輝は周りをキョロキョロしてから叫ぶ
「『上昇』!!!」
パリパリパリッ
「おっ! これは......、わかった。身体能力の上昇だな。まさにワンピースみたいだな。」
灯輝は今━━━━━━━蒸気ではなく━━━━━━━小さな雷が体から出ている
「よしっ、『高速化』!!」
(ん ん ? な ん だ ? . . . . . . . . . そ う か 、 し こ う の う りょ く が じょ う しょ う し て い る の か)
「解除」
(ふぅ、ちょっと疲れたな。とくにサードは疲れるな。セカンドは多分、体の制限解除だな。身体能力が3~40%に上がる感じだな。長時間使い続けると体を壊してくか...。まぁ、短時間、せいぜい2時間程度なら超絶筋肉痛になるだけだろ。それ以上は建とかがやばいかもな)
(拘束と回復は文字どうりだから多分、大丈夫でしょ)
━━━━━━━━━━━━━━
~1週間後〜
ふぅ、やっと着いた。ここが、北の首都クレセントリアか