6話
「うわっ...どしよ。アイツ硬すぎるだろっ! 門番の人は硬くないって言ってたのになぁ。素手じゃどうしようもないなぁ」
ブウウゥゥゥゥッ!?
オークは攻撃が尽く避けられ「何故だ!?」と、ツバを飛ばしながら攻撃を続ける
「うわっ!? 汚ねぇ! ツバ飛ばしやがったな!?」
ブモオオオォォォォォォッッ!!
灯輝はオークの攻撃を紙一重で避けながらオークのいたるところに攻撃しているが効いていなかった。逆に灯輝の拳にダメージが溜まる始末だ
(うーん、関節にもダメージを与えてるんだけど壊れる気がしないな...しゃーなし。時間かけて膝から壊してくか)
ブゴオオォォォォ!!
「うるせぇ!! ツバ飛ばすなや!」
大上段のテレフォンパンチ。普通にこの文字だけ見れば誰でも避けれそうだが、違う。まず、大きさが違うのだ。普通の人の3倍はありそうな拳にボクサー顔負けのスピード、これを避けろと言われても常人には不可能だろう。しかも、
ドゴッッ!!
威力は、地面を爆散させるときた。
「シッ!」
だが、灯輝は常人ではない。オークが大上段の拳を振り上げた時にはオークの後ろに回り込みその膝に回し蹴りを放っていた
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オオオォォォォ!!
ちょこまか同じ膝に蹴りや殴りを入れてくる敵に鬱陶しくなったのか、オークは暴れるように攻撃するようになった
(ナンダコノニンゲンハ!? チョコマカシヤガッテ!? フミツブシテヤル!!!)
「おいおい、そうカッカすんなって。あと少しっぽいからさっ!」
バキッ
ブモウウウゥゥゥゥッ!?
「おうおう、やっと折れたかよ...硬すぎるだろ。その硬さでなんで柔軟性があるんだよ、オカシイだろ。確実に鉄よりは硬かったな」
ぶううぅぅぅ!??
オークは「何も出来ない相手に情けを」と、恐怖の混じった目で灯輝を見たけど
「今、楽にしてやるよっ!」
グリュッ
灯輝の蹴りは目を貫いて脳を破壊していた
「あっ!! 汚くなるじゃん!? あああ! ん? んん? オークが消えた?」
(部屋の隅っこが光ってる? あそこに行けばいいのか?)
灯輝はその光に乗ると
━━━━━━━━━━━━━━消えた