5話
「ふーん、途中までは階段だけどそこから転移するのか......ビビったわ」
急に足場がなくなり、見知らぬところに立ったことで少し警戒していた灯輝
(まぁ、この世界にとっては普通なのかな?)
すると
ゲギャギャ
と、1匹のゴブリンが木の棒を持って灯輝を待ち構えていた
ゲゲゲッ
と、灯輝に襲いかかった
▲
向かい来るゴブリンを瞬殺する灯輝
「少しは強くなった? でも、このゴブリン達弱すぎるでしょ。さすが『初心者』だな。」
と、1人ごちる灯輝
その後、数体のゴブリンパーティーを瞬殺した灯輝の前に階段が現れる
「よし、肩慣らしはここまででいいや。ここからはちょいガチで行くか」
▲5B
ここまで1度の戦闘無しでボスフロアらしき所まで来た灯輝
「やっぱり、制服じゃ少し音が出るな。まだまだ俺も成長出来るってことだな」
灯輝はリアルファンタジーを思いだしながら呟く
(あの時は装備が良かったのもあるけど、死ぬっていう緊張感が常にあったからなぁ。ここまで敵が弱いとあの緊張感は出せないな。けど、ここを越えたら多分、
────思い出せる)
「PKKKだった時の感覚を」
それを思わせる威圧感が、灯輝を襲っていた
(そんなに強いとは思わないが、弱くは無いな。気を引き締めよう)
そして、階段を降りる
▲
「うほっ! これは期待できる......!!」
胸の高鳴りを感じなから灯輝は前にいる化物に
「簡単に死ぬなよっ!!!」
と、言い放つ
ブモオオオォォォォォォッ!!
そこには、2mを超える人型で緑色の肌をしている化物。通称『オーク』がいた