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建国祭 1

すこし短めです。

数百年前、世界全土で大戦争が勃発していた。その中でも地図から消える寸前だった、5つの国がまとまり、この国、アルカディアが誕生した。アルカディアの名前はその5つの国の頭文字からとったと言われている。


アラスティン

カラビア

ディートリス

アビスラデス

そして、もう一つ。

だが、今も昔も地図にも存在しないという。幻の国。



実際には国という規模はアラスティンとカラビアで他の3つは地域や少数民族のようなものだという。


どの国も侵略を許し、終わろうとしていた頃、そんな危機的状況を変えたのは1人の若き者。あらゆる魔法を駆使し、この5つの国を旅し、協力者を得、アルカディアを作り上げた。


この国がまず始めたことはこれ以上侵略させぬよう軍事に力をいれることだった。

力をつけたこの国は復讐もあってか、どんどんほかの地域をも侵略していった。


そして、アルカディアの最初の頂点にたったのは、その危機的状況を変えた英雄。金髪の髪に紫色の瞳をしていたという。


その人の名はノア。


この国の王都ノアの名はそこから来たという。







────────────────



そして、今から4日後がその建国日だ。

その建国日に王城で夜会が行われ、その日を含めた5日間は建国祭と言われ、文字通りお祭り騒ぎになるのだ。





「って、ことで、私も建国祭に行きたいです!!」


「ダメだ!」


「むむむ...」



只今、お父様と私とで建国祭に行くか行かないかで揉めあってます。



建国祭の時は城下町でいろんな出店や催し物が開催される。もちろん、そんなどんちゃん騒ぎを起こすのは高級街ではなく市井のほうであり、その分、いろんな問題が起こるのも必須であり、警備のためにお父様を行かねばならないのです。


お父様は将軍だって?

えぇ、そうですよ。

だけどね、この国、軍も警吏も一緒のようなものなのですよ。



お父様曰く、1年で一番疲れる日だそうです。



にしても5日間って少し長すぎないか?

その分、楽しみを増えるのでいいんですけどね!



「約束は守ります!魔法は使わない。必ず1人は連れ添う。下の方は行かない。」


「ダメなものはダメだ。」


さっきからお父様はダメだの一点張り。

この前、抜け出したこともあり、神経質になってるみたいです。


と、ちょうどその時


「おっ、なにやってんだ?」


おおー!アレク兄、いいタイミングに!!



「お父様!アレク兄を連れていきます。」


と、アレク兄の腕にしがみつきます。


「は?」


「おい、ユリス。そりゃぁ、もっとダメだぞ」


もっとダメ?じゃぁ...


「では、ハルト兄も連れていきます!」


「え?ユリス?」


「ぐぬぬ...」


「むむむ...」


どちらも譲りません。

だって、行きたいんですもん。


「兄様達なら城下町のこともよく知っているはずです。迷子にもならないです。ダメですか?」


必殺!上目遣い!


「う...」


お!効果抜群だね!


「ふふ、もう、ランディたら。2人が一緒であればよいではないですか。」


お母様ナイス!


「アンジェ...」


「お父様!お願いします!」


「はぁ...仕方ない。今日だけだぞ」


「やったー!!」


よしゃぁ!もぎ取ったぜ!


「アレク兄、ハルト兄、行きましょ!」


「おい、俺らの意志は無視かよ」


「えぇーアレク兄ダメ?あっ、もしかして彼女とでも行く予定あるの?」


「ぶはっ」


あれ?今、誰が吹いた?


「おおお...お前、彼女とかい...いる...」


ん?アレク兄の様子が可笑しい。

絶対、いないだろうと思って冗談で言ったのに、顔めっちゃ赤い。耳までりんごみたい。


もしかして...


「好きな人でもいるの?」


「ぶはっ」

「くすくす」


ふーん...いるんだー

ハルト兄も気づいてるんだね


「あっ!じゃぁ、ついでにその人にプレゼントを買いに行きましょう!」


「おい、ユリス!」


「ふふ、それがいいかもね」


「おいこら、ハルトまで」


「ふふ、決まりです!」


楽しみです!


「あっでも、ユリス。行くなら明日の方がいいよ。」


「ん?なんで?」


「いいことがあるから。」


いいこと?

まーハルト兄がいうんだからそうだよね


「おい、明日って、おま...「うふふ、そーだね!明日にしましょう!ユリスちゃん。」」


ん?お父様が何か言いたそうだったけど、まぁ、いいか。


「はい。では、明日行きましょう!」




うふふ、楽しみ!

やっぱ、祭りは楽しまなきゃね!

祭りとったら夏だ!


あれれ?夏終わってたね


と若干気分が盛り上がりませんでしたよ...



閲覧、ありがとうございました。

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