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やっぱり罰はあるそうです。

「帰ろ、...リス」


「ごめんね」


「ねぇ、どうして...あっ、待って!」


「さようなら、......ちゃん」


「え...いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」












ーーあぁ、この夢は何度目なんだろ...


そういえば、私の目的...


あれ?なんで、忘れてたんだろ


そうだよ。探しにきてたんじゃん



ーーあぁ、ダメ。頭痛い...



「...ス!」


誰?


「...リス!」


待ってよ...























絶対、助けるから...






















「ユリス!」


「お...とうさま?」


目を開けると、そこにはよく知っている天井。

そして、なぜか家族全員集合。


「起きたか」

「あぁ、ユリスちゃん。よかったー」


あぁ、そっか、私、寝込んでたんだ。


あれ?何か大事なこと思ってたはずなんだけど



「ユリスーー!」

「うげっ」


「こらこら、アレク。ユリスが苦しそうじゃないか」


はい。苦しいです。筋肉つきすぎ...


「でも、よかったよ。」


「てか、なんで、みんなそろってんの?危篤じゃないんだから...」


「だって、呼んでも全然起きないんだから」

「そうだぞ。ずっと魘されてて」


「魘され?」


「そう。そんなに怖い夢でも見たのか?」


夢...そう夢。

大事な夢......なはず。

あーでも...


「んーなんか忘れちゃった」


「忘れたって...」


「ほら、夢って、醒めると途端に忘れるもんでしょ?」


「あー確かにな」


アレク兄が共感した。


「まーなんだ。大丈夫か?」


「ん?何が?」


「体」


あーそうでした。寝込んでたんでした。


「あーうん。だるい。あと、熱っぽい。」


「そりゃぁ、大変だ!おっ、おい、誰か医者を」


お父様、慌てすぎです。

それもそのはずか


「ランディ。医者はずっとここに居ますよ」


「おーそうだった。そうだった。」


コンコン

「旦那様、そろそろ...」


これは、フィーユの声だな


「うえー、今日はなしに...」

「ランディ」


お母様。そのドスのきいた声はやめましょうよ

お父様もアレク兄もハルト兄もついでに医者も震えあがってますよ。


「あー、わかった。わかった。すぐ行く。じゃぁ、ユリス、絶対、安静だからな。」


そう言って慌ただしく出てゆきました。


「あっ、じゃぁ、俺らも」

「ユリス、しっかり治してね」


兄2人も出てゆきました。



...なんだか、その騒がしさが1番、私の体に堪えてるような


「まったく、騒がしいったらあらしない。ユリスちゃん、このせいで寝込んだんじゃないかしら」


「あはは」


お母様も同意見ですか


「あの〜そろそろ診察の方を...」


あ、そういえばいたね


「お願いしますわ」




ーとまぁ、こんなこんなで戻ってきました私の日常(?)


城下町に行ってから今日で4日目


つまり、3日間、寝込んでいたわけですね


といっても、あんまり私自身、その意識はないんだけどね


あの後、私は自分の部屋に帰ったはいいが、そのまま倒れてしまい、メイドか見つけたとか


ちなみに、私が抜け出したのを使用人たちが気づいてすぐだったので、そこまでの騒ぎにはならなかったみたい。


あれ?その時間まで気づかれなかったって、すごくね


だけど、その後が問題みたいで


1日目は意識が戻らず、2日目に熱をだし、3日目は悶え苦しんでいたそう。


悶えって...確かに苦しかったっていう感覚はあるような気がするけど


ついでに言うと、抜け出したことで、無属性というか転移魔法を使えることもバレました。


で、今に至ると







「で、原因はなんですか?」


「それがですね、急性魔力中毒です。」


「きゅうせいまりょくちゅうどく?」


なんだその、急性アルコール中毒みたいな名前は


「急性魔力中毒ですよ、お嬢様。」


舌足らずで悪かったな!


「急性魔力中毒とは、まだ、体が魔力に馴染んでいない子供の内になりやすく、急激に魔力を消費したことにより、体内の他の魔力も活発化し、発熱や眩暈などを起こす症状のことです。別名、魔力酔いともいいます。」


確かに、船酔いみたいな感覚はあるな


「その場合、必ず、魔力値の上昇はあるとされています。」


「魔力値の上昇?」


「普通、年齢と共に魔力は上昇します。魔力値はその名の通り、魔力の値なのですが、人にはそれぞれ決められた魔力値が存在します。つまるところ、限界があるのです。それは、幼少期と青年期で変わってきます。幼少期で訓練すれば、青年期の魔力値は大いに変わってきます。そんな時によく、この症状はでてくるのです。お嬢様もきっと、今まさに魔力値が上昇しているはずです。」


なるほどね〜

成長期とか伸びしろみたいなものかな?


「ただ、お嬢様の場合、高魔力保持者なため、症状が強く出てしまい...」


「それで?」


「それを改善するには、自身の体力をあげてもらうしか」


「ん?魔力値と体力とどんな関係が?」


「普通は年齢と共に上がるとさきほど申しましたが、魔力があるというのはそれ相応の器が必要なのです。お嬢様は、魔力のみ急激に上昇したために体がついていかず、結果、発熱が酷くなったと考えられます。そして、それを改善するには、自身の体力をつけなければなりません。」


えっと、つまり、それは...


「つまり、この状態で体力アップをすれと」


「はい。」


皆さん、聞きましたか?

船酔いしてる状況で体力アップ、手っ取り早いのは走れって言ってるんですよ


「そうしないと治らない?」


「多少はよくなるでしょうけれど、体力アップは必須ですね」


「ですってよ、ユリスちゃん。」


あれ?お母様?そこは慰めるところじゃぁ...


「ふふふ、勝手に抜け出したんだから、それくらいしなきゃね」


え...


「罰よ罰」


「お...お母さまぁ〜〜〜」



そうして、私はその後、お父様の指導のもと、体力作り(ランニング)とお母様の指導のもと、ダンスの練習をさせられました。



あれ?両方もいらなくね

なんて、言えませんでしたよ。えぇ。


お父様、絶対安静とか言ってたのに...

もう、嫌です。吐きそう...




説明がうまくできない...


王子様視点いれようか悩みどこ




閲覧ありがとうございました。

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