表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私立藍沢高校 軽音楽部!   作者: 南條 樹
第1章 再会と・・・
9/39

ずっと更新してなくて、すみません<(_ _*)>


対バンの話を聞いたから、練習をするのかと思ったら違った。そうだよね、部長はともかく副部長がれいちゃんなら、真面目に練習するわけ無いもんね。そして、私の目の前には、紅茶とケーキが置いてある。もう慣れたよ・・・だけどこのケーキはどう見ても手作りだよね?


「財部さん、お口に合いませんでしたか?」


「え?部長?これって部長の手作りなんですか?」


「綾女はお菓子作りが好きだから、ちょくちょく作ってはこうやって持ってくるよ」


「そうなんですか!?」


そう言えば、この紅茶も部長が持ってきた物だし、バンド練習よりもお茶会優先って良いのかな?先生にバレなきゃって所なんだろうか?

それからも、私はれいちゃんや、他の先輩達と好きな音楽の話題など楽しかった。同じ一年生の子は各々楽しそうだったし、紗智は舞先輩に捕まってずっと弄られていたっけ。たまに、私へ助けを求めたりしてたけれど、面白かったからそのままにしたらジト目された。


「今日はこれで、お開きにしましょう」


部長の一言で、今日の部活は終わり。うん、ギター全く触ってない。そう言えば、対バンって何処で演るんだろう?


「れいちゃん、7月のライブは何処でやるの?」


部室から出て、寮までの道程をれいちゃんと一緒に帰る。

紗智は、まだ舞先輩に捕まったままで遊ばれている。二人共に仲良いなー。


「あれ?言ってなかった?駅前にあるCDショップの地下にあるライブハウスだよ」


「え?あそこでやるの?」」


れいちゃんが教えてくれたライブハウスは、この辺りでは有名な場所で内装も綺麗で広く、色々なバンドの人がライブをしている。勿論、その中にはメジャーデビューした人達だって居る。


「あぁ、そうだ! ゆきちゃん、今日この後ひま?」


「え?うん・・・特に用事も無いから暇だよ」


「じゃあさ、今からそのライブハウスに行こう?」


「え?えええー!?」


突然過ぎない?いやいやいや、れいちゃんだもん、これ位は普通か。でも、何でいきなり?


「下見と書類の提出に行くだけだよ」


「あぁ、それだけね」


「ゆきちゃん、何考えてたの?」


「え?いや?その・・・」


いきなりステージに立つとか言われると思ってたから・・・なんて、いくられいちゃんでも言わないか。


「あ、そうだ!今日ステージに立つかもしれないから、その時は宜しく」


「あ、はは・・・うん」


マジだった。冗談で思ってただけなのに、れいちゃんは本気だったのね。うーん、いきなりあのステージに立つかもしれないと思うと、急に緊張しちゃうよ。

そんな事を話していたら、目的地のCDショップに着いた。

私達はショップの隣にあるエレベーターで、地下のライブハウスへと向かう。

重い扉を開けると、すぐそこは受付になっているみたいで、派手な服装のお兄さんが居た。


「お!れいちゃん、久し振り」


「かっちゃん、久し振りー」


れいちゃんは、手を振って派手な服装のお兄さんに挨拶をする。


「今日はどうしたの?」


「7月にここで、対バンするからその書類を持って来たよ」


「あぁ、オーナーから聞いてる。高校生バンドで、これだけ集まるのって凄いな」


「もう知ってるんだ」


「そりゃそうだろ、城ヶ崎高校に藤崎学園、藍沢高校と揃えば誰だって観に行くと言い出すだろ。それより、後ろの子は誰だ?」


「あぁ、紹介していなかったね。私の従姉妹の財部 雪菜」


「財部 雪菜です」


私はれいちゃんに紹介され、挨拶をする。派手な服装のお兄さんは、このライブハウスのスタッフさんで、名前を克巳さんと言う、苗字はれいちゃんも知らないとか。


「そっか、宜しくな」


私達は、その後書類を渡してライブハウスを後にした。

ステージに立てなかったのは、少し残念だったけれど当日まで楽しみにしておこう。





*******************


翌日。


何時も通りに登校し教室へ行くと、既に紗智が来ていた。


「紗智、おはよう」


「おはよう」


ん?何か紗智の様子がいつもと違う。なんか、元気が無い様な。


「紗智、何かあった?」


「え?どうして?」


「うーん、何かいつもと違う。元気が無い様な感じがするけど、本当に何も無い?」


「有り難う、大丈夫だよ」


「そう、それなら良いけど」


私はそのまま、自分の席へと着く。

その後に遥と真紀ちゃんが、一緒に教室へ入って来た。


「紗智、ゆきちゃん、おはよー」


「おはようございます」


「「 おはよー 」」


遥は私達と席が離れているので、鞄を自分の机に置いてから私達の所へ来る。

真紀ちゃんも鞄を置いてから、私達の元に来る。

私達はHRの時間ギリギリまで話をしていた。ただ、紗智がたまに寂しそうな顔をするのが気になる。何も無いと言っていたけれど、大丈夫かな?



放課後──


今日は、部活がお休みなので、私はそのまま寮へと帰ろうとしたら、真紀ちゃんも部活が休みだったので一緒に帰る事となった。

紗智も一緒に帰りたがっていたが、遥に呼ばれて渋々遥と一緒に出て行った。出て行く瞬間、私と目が合ったけれど、その表情はとても寂しそうだった。


「雪菜さん、後からお部屋に行っても良いですか?」


「いいよ」


「有り難うございます。それじゃ、着替えたら伺いますね」


私達は寮に着いて、一旦各々の部屋へと行き私は真紀ちゃんが来るのを待っていた。









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ