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部室棟は教室がある校舎から東へ渡り廊下で繋がっている。
そして今、私達は部室棟の入口・・・一階の掲示板前で何部がどの階にあるのか探していた。
「えっと・・・軽音部は・・・あった!」
私達はそれぞれの部活が行われている部室を見付け出した。
二階の突き当たりの部屋が軽音部、準備室らしき部屋を挟みその隣が吹奏楽部、四階の突き当たりの部屋に茶道部となっていた。
「真紀ちゃんは四階で、私達は二階ね」
「皆と離れ離れだ・・・」
「取り敢えず今日は見学だけだから、終わったら皆で帰ろうよ」
「じゃあ、終わったら図書館に集合で良い?」
「「「 いいよー 」」」
私達はそれぞれの部室へと向かった。因みに、図書館はこの部室棟の一階、突き当たりにあるのだ。
二階までの階段を登りきり、真紀ちゃんとはここで一旦お別れ。部活見学が終わったら図書館で会えるのだから、頑張ってと声をかける。
私達も廊下を突き進み吹奏楽部の前で来た所で、後ろから誰かに肩を叩かれ振り返ったら、ギターケースを抱えたれいちゃんが居た。
「ゆきちゃん、やっほー!久し振りー!約束守ってくれたんだ」
「れいちゃん!久し振りー、れいちゃんに会いたくて頑張ったよ!」
私とれいちゃんは、廊下の真ん中で握手を交わしながら挨拶をしてた。
「んー、ゆきちゃんの後ろに居る子も軽音部に来るの?」
「え?ああ、遥香ちゃんは吹奏楽で、紗智は私と一緒だよ」
「そっかー、楽しみだね」
制服の裾を引っ張られる感じがして、その先を見ると紗智と目が合った。紗智は誰?と言いたそうな顔をしていた。
「ごめんごめん、紹介していなかったね。この人は橘 麗華さんと言って私の従姉妹なの」
「始めまして、私は橘 麗華。高校2年生よ、そして見ての通り軽音部所属ね」
れいちゃんは、笑顔で二人に挨拶をしてきた。
「始めまして、私は蜷川 遥香です。中学で吹奏楽部に所属していたから、高校でも吹奏楽部に入ろうと思ってます」
「始めまして、私は霜月 紗智です。どの部活に入ろうか悩んでいて、取り敢えず雪菜に着いて来ただけです」
あれ?さっきまで元気だったのに、紗智の様子がおかしい。
「蜷川さんと霜月さんね、これから宜しくね」
そう言って、れいちゃんは二人に握手を求めた。
「それでは、私はここで失礼させて頂きます」
遥香ちゃんは吹奏楽部の部室へと入って行った。残された私達も、軽音部の部室へと入って行った。
部室の中では既に、何人かの一年生の姿が見えて、その先で一人の先輩らしき人が話し始めようとしていた。
「その辺テキトーに座ってて」
れいちゃんは私達に座る様に指示して、説明をしようとしている先輩らしき人の隣に立った。
「麗華さん、他の皆さんは?」
「まだじゃないかな?それより、この子達は入部希望?」
「そうです。あ、来た見たいですね」
振り返えると、れいちゃんと同じ様にギターケースを抱えた人と、元気いっぱいと言った感じの先輩が部室に入って来た。