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夏休み!

小学3年の夏休み1日目。


「兄ぃ、待って!私も行くの!待ってよ!!」

俺は、双子の妹の呼ぶ声を無視して玄関を飛び出した。

「支度が遅いお前が悪いんだ!」

玄関の扉が閉まりきる前に俺は、1度だけ振り返って舌を出す。

「兄ぃの――――ッ!!」

そうすると決まって妹は大声で怒りだすのだが・・・

それは完全に閉まってしまった扉によって俺の耳には届かなかった。

「ちょっと何ぃ?キャンプの初日から兄妹喧嘩?」

代わりに2階のベランダで洗濯物を干していた母さんが顔を出して、俺を睨みつけてくる。

黄桜キヲが行くって言ってんのに出てこないからいけないんだッ!」

「女の子の支度は男の子の支度より時間がかかるのよ。もう少し待ってなさいよ!まだ集合時間まであるんでしょ?」

「俺は、早く行くって昨日の夜から言ってたもん!!」

これ以上言っても母さんは、何も分かっちゃくれない。

いつも妹の味方なんだから!

俺は夏休み最初のキャンプが待ち遠しくてたまらなかったんだ。

気持ちが高ぶり過ぎて最近は全然寝れてなかったのに、昨日の夜だけは目覚まし時計をセットしてすぐにグッスリ寝る事が出来た。

荷物も水筒も虫籠だって昨日の夜に準備して、朝食が終わったらすぐにでも家を出れる状態だったのに・・・。

俺が行くって言いだしたとたんに妹の黄桜は、あれを忘れただのこれも欲しいだの。

玄関で靴を履いて待ってたけど、10分経っても全然2階の自分の部屋から出てこない。

何度声をかけたって返事しか返ってこない。

そりゃ母さんの言うとおり集合時間まで、まだ30分以上ある。

集合場所も家から10分の学校のグランド。

まだまだ余裕だとしても俺は早く行って、バスの1番後ろの席を陣取りたいんだ。

これ以上、待っていたら他の奴らに取られてしまう・・・

そう考えるだけでイライラするし、黄桜が遅い訳が分かんなくなる。


こんな事を玄関の前で考えている間も黄桜は、一向に出てくる気配は無い。

「もう遅い!!俺は先に行くからなッ!!」

俺は玄関に向かって怒鳴ると一目散に駈け出した。

後ろで母さんの声が聞こえた気がするけど、そんなの無視無視。

またいつもの“車には気をつけなさい”に決まってる。



その時々のノリで書いて行くので、主人公の性格がズレルカモ・・・(@_@。

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