衝動
壊したい。何もかも全て、全部、周りにあるもの、全部壊したい。自分さえも、親さえも、兄弟さえも、何もかも全部、全部。
あぁ、気が狂いそうに頭がぐちゃぐちゃだ。何だろうかこれは。私には理解出来ない。
不意に訪れるこの感情に説明など要らない。説明した所でこの感情が収まるわけがないのだから。
カッターナイフで自分の胴を傷つける。痛みなど無い。ただただ悦びと快感、それに爽快感が湧き出る。
人の価値観など知ったものか、私は私だ。
同情などいるものか、そんなもの何の価値もない。
優しい言葉などもっての他だ。気持ちが悪い、反吐がでる。
誰が私を慰めろと言った、同情しろと言った。私を怒らせたいのか? 馬鹿にしたいのか? なら勝手にすればいい。私はそんなもの知るものか。
考えれば考える程、この衝動は増すばかりだ。
また一つ、もう一つ。胴に傷が増える。いい加減にしてくれ。
何が悪い、何がいけない、何が気に食わない。自分に酔いたいのか? 自分が正しいと言いたいのか? 自分が全てか?
なら一人で優越感に浸ればいい。私を巻き込むな。
私は私だ。感情も私だけの物だ。
誰にも分かるまい。同情できまい。それ以上侮辱するな、上から見下ろすな。
お前に何が分かる? この感情の説明でもしてくれるのか? そうだとしても不愉快だ。今すぐ消え失せろ。
同情など、ただの侮辱に過ぎない。自分の過去と比べるなどもっての他だ。だれも貴様の過去など聞いていない。
だから私に構うな、殺すぞ。