2、拒否
⁇「今の勝負、見させてもらったわよ」
文「!この声はー__」
文「この声は…ミーコさん!」
ミーコ「えぇ。私よ。何か文句でも?」
文「いや、何もないけどー…なんか用?」
ミーコ「えぇ、そうよ。春菜さん__いや文。私と、文バト学園徳島校に来てくださる?」
文「ゑ???」
クラス全員「「「「「えええええぇぇぇぇぇぇ!?!?!?」」」」」
文「正直ヤだよ!!なんでこんな年から一人で家族離れて名門行かなきゃいけないの!?!?しかも徳島って…めっちゃ遠いし!それにもう…(ボソッ)嫌だっ…」
ミーコ「…別に、強要はしてないわよ。あらそう、文…春菜さんなら、即答で『行く』と言うと思ったのに…正直、貴方には失望したわ。
もう話す機会はなさそうね」
文「えっ…?待っ__」
ミーコさんは私の言葉を無視して、行ってしまった。
ーーー
去った後、頭が冷めてハッとした。
また、やってしまった。
春菜さんを見て初めに思ったことは、“私はまた、天才に埋もれていくんだろうな”だった。
器用貧乏な私は、得意なことがない。
むしろ運動は苦手な方だ。
前までは「私すげぇ何でもできるやん」と自己肯定感が高かった…のだが。
新しく転校した名門は、才能だらけ、天才だらけで。
「お前は凡人」と容赦なく突きつけてくる。
気づけは、長所であったポジティブがネガティブに変わっていた。
何か変えなければと思った私の口調は、いつの間にか母に似たものになっていた。
その日一日は、全て上の空だった。




