02・リアムとラスターについて
ストックがあるので、連日ですわぁ♪
「それじゃそろそろ移動しようぜ。日没前に街に行きたいからな。遺跡に入る前に街を示す立て札を見ていたから、場所は分かる。リアム、アレを取って来いよ」
「うん」
リアムはラスターに言われると、すぐ近くの茂みへと入った。
数秒後、リアムは何か大きな物を押して、茂みから出てきた。それは青色に塗装された、大型二輪の乗り物、バイクであった。どうやらリアムの乗り物らしく、フロントカウルには自分で仕上げたのか、『ZERO』・『FW』・『SF』・『MS』等のステッカーが貼られている。
「ラスター、乗る?」
シートに跨がって、リアムがラスターに尋ねた。
「俺は自分の翼で飛ぶさ。それよりガソリンの残量はどうだ?」
「えっとね…残り少ない…」
メーターを見ると、其処を尽きかけているのが、リアムには分かった。
「…まあ街まで保てば良いさ。それじゃあ行くぜ!」
ラスターはそう言うと、翼を羽ばたかせて、空へと飛び上がった。リアムはそれを見ると、バイクのエンジンをかけて、ラスターの後を追うように走り出した。
※ ※
一時間程かかり、二人は街へと着いた。しかし…
「ガソリン…切れた…」
村の入り口で、ガソリンが切れたバイクを見ながらリアムが呟いた。それを聞いて、ラスターが言った。
「ガソリンはあとで入れようぜ。まずはギルドに行ってお宝の換金だ。そしたら金になるからその後に飯を食って、それからガソリンを補充しようぜ。あと銃器店にも行かないとな。さっきのドンパチで、俺のショットガンの弾が残り僅かだ…リアムの方はどうだ?」
ラスターが尋ねると、リアムは首元のカバンに手を入れて、一つの箱を取り出した。それはリアムのベレッタ92Fの銃弾の入った箱であった。その箱をスライドさせて中身を見せるが、中には一発の入っていなかった。
「…何だ、お前も切れてたのか…しょうがない、後で買おうぜ」
「うん」
「とりあえず、バイクを押してこい。ギルドに行くぞ」
ラスターは歩き出し、リアムもバイクを押しながらラスターの後を追う。やがて村の中にある冒険者ギルドの建物を発見し、リアムは建物の脇にバイクを置いた。そしてラスターに従う様にギルドへと入った。
その後、ギルドの職員に財宝の鑑定を行ってもらい、その結果それなりの金に換わった為、二人はギルド内の酒場兼食道へと足を運んだ。
「おい親父! 飯と酒とあとミルクくれ!」
「はいよ!」
食堂のカウンター席にラスターとリアムは並んで座り、ラスターは食堂の厨房の人間族の男性に注文をした。
リアムは空腹なのか、少しそわそわしている。
やがて料理が運ばれて来ると、リアムはそれをがっつく様に食べ始めて、その様子をラスターは苦笑いしながら見ている。
「よく食べるな、その子」
驚いた表情で、男性はラスターに言った。
「結構大食いだからな」
ラスターはそう返した。
「それにしても、アンタらどういう関係だ? 種族が違うから兄弟って訳じゃなさそうだが?」
男性が尋ねると、ラスターは出された酒を口に含んで飲んでから答えた。
「元々俺は一人で冒険者として旅をしてたんだけど、ある日生き倒れているコイツを見つけてな。俺は何でもかんでも助けるお人好しじゃないけど、何故か放っておけなくてな」
リアムの方をちらりと見るが、リアムは食べる事に集中しているのか、聞こえている様子はなかった。
「それで行く予定の村まで運んで助けたんだよ。俺はそれで別れるつもりだったんだけど、コイツは俺と一緒に行きたがってな。まあまだ十二歳だから、一緒に冒険者として連れてってやるって事にしたんだよ」
「そうか…ってこの子まだ十二歳なのか!? 確かに小さい気がしたが…大丈夫なのか? まだ子供だぞ?」
男性の心配する声に対して、ラスターは嘴を歪める様に笑う。
「ところがコイツ、銃の扱いと動体視力が優れているみたいでな、かなりの戦闘スキルを会得しているから、心配ご無用だ。俺だって大人だが、まだ十五歳だしな」
「なら良いが…ってアンタまだ十五なのか!? まだ子供だろアンタも! さっき酒出して飲んでただろ!?」
「十五は大人だろ!? 前に訪れた街では大丈夫だったぞ!」
男性の言葉に、ラスターはそう言い返した。
「ウミュ?」
ラスターの声に、ミルクを飲んでいたリアムが反応した。
リアムのバイクのステッカーは、全て戦闘機から来てるんですわぁ!
次の更新は、明日の0:00分! お楽しみに♪
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