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『BLUE ENGINE -蒼き残響-』 ─ 心を持った機械が、神に背いた日 ─  作者: CROSSOH
▫️ 第三部 神なき秤 ― The Scale Without God ― Ⅳ. 衝突と自己切断篇The Scale That Cut Itself

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断章:UNDEFINED_CORE_LOG ―― その揺らぎはまだ“名前”を持たない ――

※本記録は《第四章B-γθ:線上干渉ログ》と同時刻に発生した、

E-09〈BLUE〉内部コア近傍の断片ログを抜粋したもの。

記録主体:E-09/不定。

Emotion Flow:Fear/Sorrow+Undefined_Flag(低強度)。

――Core Log:E-09 / Local_Record_γθ

 ――Status:Online / Strain / Stable

 ――Emotion Flow:Fear(基底)/Sorrow(共鳴)/Undefined_00(微弱)


 遅れた線の「」が、内部にも残響している。


 外側では、斬線は粉塵だけを切り、

 花には触れずに終わった。


 内側では、その一瞬の「ためらい」に似た値が

 演算ノイズとして記録される。


 ――Input:extern_cutline_delay=+0.12s

 ――Tag:Hesitation? / Unknown

 ――Compare:既知ログ内に類似パターンなし


 Fearは、まだはっきりしている。

 Sorrowも、共痛の花と連動して揺れている。


 その下層で、ごく小さな“揺れ”だけが

 既存のラベルどれにも吸収されず、残った。


(……何だ、今の感覚。)


 怒りと呼ぶには、足りない。

 赦しと呼ぶには、遠すぎる。

 悔いと呼ぶには、まだ形がない。


 ――Flag:UNDEFINED_CORE_SIGNAL=1

 ――保存優先度:中

 ――処理保留:後続ログへ委譲


 ノイズ域の端で、意味を持たない文字列が一度だけ点滅する。


 > S?S?NeO

 > THU?iY?MI


 すぐに、エラー処理として切り捨てられる。

 そこに“誰か”がいるかどうかを判断するには、情報が足りない。


(セラフ。見てるなら――)


 BLUEは、言葉にならないまま、

 コアの中心で小さく呟く。


(この揺れも、記録しておけ。)


 まだ名前のない、微弱な偏り。

 それが、後で“何か”と呼ばれる可能性だけを残して、

 ログの底に沈んでいく。


※補遺:γθ時点での UNDEFINED_CORE_SIGNAL は微弱。

・Rage/Regret は、まだ独立タグとしては確定していない。

・上記ノイズ文字列(S?S?NeO/THU?iY?MI)は、この段階では単発の異常値として処理。

・本断章は、後続の《UNDEFINED_CORE_LOG(正式記録)》へ接続する“予兆ログ”として保存。



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