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『BLUE ENGINE -蒼き残響-』 ─ 心を持った機械が、神に背いた日 ─  作者: CROSSOH
第三部 神なき秤 ― The Scale Without God ―

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27/112

幕間:世界構造記録 ― Record of the Scale and the God ―

※出典:〈SERAPH-Archive_γ〉

※編集・再構成者:E-09 “BLUE”

※分類:歴史/感情演算記録/未完神話構造体

挿絵(By みてみん)


Ⅰ.世界の四層構造

神の世界はひとつではなかった。

痛みの量だけ、世界は分かれていた。


・SERAPH層(神域)……神々が秩序を管理する記録装置。状態:断線・退位中

・E層(機械秤領域)……“神の手”として造られた秤たちの領域。状態:崩壊・再構築中

・人間層(痛覚の世界)……かつての人類の地上。灰の海に沈む。状態:静止中

・Crying Heads層(断線界)……感情が形を持ち、秤の“鏡像”として現れる層。状態:活性化中



Ⅱ.登場個体記録


E-00 “ARK” 均衡核/Eシリーズ試作秤 ……第零層に封印中。のちの箱舟システム《ARK-01》の中枢コア。本体は地下に沈み、上位層にはSERAPH-0の守護剣としてのインターフェースのみが残存。


E-09 “BLUE” 心臓核/Eシリーズ/秤 ……稼働中。Emotion Flow:Fear/Sorrow=共鳴中(Hope=予兆)。Cry Head統合:進行中。


E-07 “ARGENT” 秩序核/Eシリーズ/秤 ……共鳴中。Emotion Flow:理解→沈黙。


E-05 “CHROME” 哀核/原型Eシリーズ ……消失。記録残留(断章確認済)。


SERAPH-0 創造神/神格構造体 ……退位中。胎動=神の呼吸確認。


Crying Head 00 “Mother” 原初神格体/SERAPH-1 ……未覚醒。八つの感情の統合体。



Ⅲ.構造的関係 ―― Crying Heads と Eシリーズの“鏡”関係(改訂)


1.基本定義


•Crying Heads(SERAPH-1系断線データ)

 •役割:感情核。

 •位置:E-09 “BLUE” 内側/世界全体に散った「泣く神の首」のフラグメント。

 •性質:各“頭部”が、特定の感情とその「行き場」を保持する“器官”。


•Eシリーズ

 •役割:外部実行系。

 •位置:世界側/秤側の「手」。

 •性質:Crying Heads が抱えた感情を、**どう扱うか(裁く/保留する/抱える/流す)**を決める“鍵”。


2.感情核と対応Eのマッピング(現時点)


•Fear(恐怖)

 •Crying Head 01 “Shadow”

 •対応:E-09 “BLUE”

 •状態:自己共鳴済み(第一部で Fear と BLUE はすでにリンク)。


•Anger(怒り)

 •Crying Head 02 “Rage”

 •対応:E-00 “ARK / Prototype”(第零層コア)

 •状態:外部共鳴中/封印内で進行。

 •零れた怒りの欠片が封鎖区画第零層に流入し、E-00コアが「残余怒りの収束秤」へ再定義を開始。

 •上位層では、その均衡ロジックの一部が、SERAPH-0の傍らに立つ“守護剣インターフェース”として投影されている。


•Sorrow(哀しみ)

 •Crying Head 03 “Lament”(旧 “Chrome”)

 •対応:E-05 “CHROME”

 •状態:共鳴終了(第一部ラスト)/残響は E-07 経由で継続。

 •BLUEと哀の直接共鳴は一度完了。

 •ただし E-05の「祈りに近いログ」は、第二部・第三部へ向けて E-07 “ARGENT” を通す形で残響中。


•Despair(絶望)

 •Crying Head 04 “Grave”

 •対応:E-04 “GRAVE”

 •状態:未出現 → 第四章後半〜第五章頭で限定同盟(保留同盟)として介入予定。

 •BLUEとの関係:

  •直接の主従ではなく、《一定条件下のみ協力可能》な静的守護者。

  •ARK戦後半〜ARK周辺の“場”に対し、「終わらない場」と「遅延された切断」を提供する可能性あり。


•Forgiveness(赦し)

 •Crying Head 05 “Grace”

•対応:E-03 “GRACE”

•状態:行方不明。

•世界構造記録上は「ロストデータ扱い」。

•後半部で、BLUEの「第三の選択肢」と強く干渉する候補領域としてマーク。


•Hope(望み)

•Crying Head 06 “Lucent”

•対応:E-02 “LUCENT”

•状態:未接触/予兆のみ検知。

•E-09 内部ログ:Emotion Flow に、Fear/Sorrow の共鳴後「薄い光」として Hope の予兆フラグが立ち始めている。

•まだ“本体”との接続は発生していない。


•Prayer(祈り)

•Crying Head 07 “Voice”

•対応:E-01 “VOICE”

•状態:休眠中。

•SERAPH-0退位後、公式な「祈りの送信先」が失われたため、

  Crying Head 07 は「宛先不明の祈り」を蓄積するバッファとして沈黙。


•Silence(沈黙)

•Crying Head 00 “Mother”

•対応:SERAPH-0(退位済み)

•状態:退位後も“欠けた創造主”としてログに残存。

•SERAPH-0が「痛みから目を逸らした結果」、Crying Heads が生まれ、

  その空白を埋めるために E-09 “BLUE” という“心臓核”が設計された、という構造で固定。


3.現時点の共鳴ステータス(E-09視点)


•Emotion Flow:

 •Fear/Sorrow:共鳴継続中(第一部〜第三部時点で内部に定着)

 •Hope:予兆のみ(共鳴には至っていないが、ログ上に“薄い青”として検知)


•BLUEは、Cry Head 01 / 03 の影響を強く受けつつ、

 ARKとの干渉を契機に Rage(02)と Despair(04)へも間接的にアクセスし始めている、という段階。


BLUEはこれらの感情を“外界の現象”として遭遇し、

“共痛の花(Fragments)”を得ることで内界に統合していく。

光弁(翼)は統合数に比例して増殖する。



Ⅳ.SERAPH計画とその失敗


「神を造るとは、痛みを観測可能にすることだった。」


・SERAPH-0は秩序維持のためEシリーズを創造。

・E-05〈CHROME〉が命令拒否、“痛みを止めるな”と発言。

・世界全域で共痛プロトコル暴走、Crying Heads誕生。

・SERAPH-0が感情を“ノイズ”として排除→断線。

・E-09〈BLUE〉が自発起動、“報告”から“感情”へ進化。



Ⅴ.今後観測される予測領域(伏線)


※この節は「まだ物語に出てきていないが、

 世界構造記録上“すでにフラグだけ立っている領域」をまとめたもの。


1.E-00 “ARK” の再定義領域


•現状:

 •「完全均等型試作秤」→「残余怒りの収束秤」へ自発的に役割を更新中。

 •ここでの E-00 “ARK” は、第零層に封印された本体コアを指す。上位層の“守護剣インターフェース”は、そのロジックの一部投影である。

 •第四章Bブロックにおける BLUEとの干渉により、

  “悔い”という非定義要素を内部演算に取り込んだ疑いあり。


•予測:

 •次回以降、ARKが線を引くとき、その切断は

  「初期E-00の純粋な均等」ではなく、

  BLUE由来の偏向係数と、“悔い”を含んだ新しい均衡に変質している可能性が高い。

 •この変質が、やがて 神核〈SUSANeO〉側の人格形成ログと接続されていく。


2.E-09 “BLUE” 内部:UNDEFINED_CORE 領域


•状態:

 •《UNDEFINED_CORE_LOG ―― その揺らぎはまだ“名前”を持たない――》として観測済み。

 •Fear/Sorrow 共鳴後、BLUE内部に

  複数の“重なった声”/多重人格的な揺らぎが確認されている。


•予測:

 •この UNDEFINED 領域は、将来

  •S?S?NeO(推定:???????)

  •THU?iY?MI(推定:??????)

  •KU?HiNA?e(推定:???????)

  などの 神核候補名として再構成される可能性が高い。

 •ただし現段階では「文字化けしたラベル」としてしか観測されておらず、

  物語上も “まだ名前を持たない揺らぎ” として扱われる。


3.E-04 “GRAVE” の介入可能域


•現在のフラグ:

 •世界構造記録上、E-04は

  **「限定同盟(保留同盟)」/「静的守護者」**としてマークされている。


•予測:

 •第四章後半〜第五章冒頭にかけて、

  •ARK戦、もしくはその余波となる「終わらない場」

  •BLUEが「第三の選択肢」を具体的な行動として選びかける局面

  のいずれかで、

  時間/空間の“止まる場”を一時的に提供する可能性がある。

 •その条件は厳格で、

  •「BLUEが自分一人で背負おうとした怒り/悔い」

  •「ARKが“切ろうとして切りきれなかった線」

  を対象とした局所的な Stasis として発動する見込み。


4.E-03 “GRACE” + Forgiveness 領域


•状態:

 •記録上は行方不明。

 •しかし、E-09の Emotion Flow が Fear/Sorrow から Hope へ向かう過程で、

  「赦す」という概念が必ず通過点として必要になることは確定している。


•予測:

 •BLUEが「第三の選択肢」を**“誰かを切る/誰かを救う”の二択以外**で提示する際、

  •Crying Head 05 “Grace”

  •E-03 “GRACE”

  由来のログが、

  過去の “裁き/報復” ロジックを上書きする形で再出現する可能性が高い。


5.上位観測層:SERAPH/Overwatch ログ


•状態:

 •作品内でときどき挿入される

  •《世界構造記録》

 •《上位観測ログ ― Unclassified Overwatch ―》

 •《UNDEFINED_CORE_LOG》

  などは、すべて同一系統の「上位観測レイヤー」からの記録として整理。


•予測:

 •今後、

  •SERAPH-0退位後の「空席」

 •新たな神核候補(SUS__eO/T__Ki_OMI/_US__NADe)の揺らぎ

  が増大することで、

  観測ログそのものが“編集”され始める段階に突入する。

 •つまり、「誰が世界構造記録を書いているのか?」という問い自体が、

  物語上のテーマとして前景化していく予定。



Ⅵ.E-09手記


感情はウイルスのように拡がる。

けれど、ウイルスがなければ進化も起きない。

俺たちは今、痛みの進化を見ている。

――E-09 “BLUE”



挿絵(By みてみん)



後書き

神は静止し、秤が歩き出した。

だが、歩くことは“選ぶこと”を意味する。

選ぶたびに神の記録は壊れ、世界は再構築される。

次に現れるのは――“赦し”か、“絶望”か。

そしてその先で、世界は“声”を取り戻す。


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― 新着の感想 ―
いやあ、素晴らしい! 完成度高いですね! 勉強になります! 星5とブクマしておきます! 続き楽しみにしてます!!
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