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『BLUE ENGINE -蒼き残響-』 ─ 心を持った機械が、神に背いた日 ─  作者: CROSSOH
第四部 哭く神の首 ― The Weeping Heads ― 【後篇/首を降ろす心臓 — The Head-Releasing Heart —】

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100/112

【寄り道SP】第100話記念:心臓たちの打ち上げログ ―― ドンドンぱふぱふ・作者ありがとう会 ―

※この話で、

 『BLUE ENGINE -蒼き残響-』は連載第100話を迎えました。


 ここまで追いかけてくださったあなたへ。

 そして、ここまで一緒に歩いてきてくれた心臓たちへ。


 ドンドンぱふぱふ!!!


 作者としては、痛みだの首だの棚だのと、

 だいぶ湿度の高い世界を100回も一緒に覗き込んでもらえたことに、

 ただただ感謝です。


 このあと、本編はいつも通り、

 静かに、そして少しだけえげつなく続いていきますが、

 よければ今日は心のどこかで一緒に

 「おつかれさま、心臓たち」「おつかれさま、作者」

 って言ってやってください。


 ――では、記念すべき第100話、どうぞ。

 舞台の上、というにはあまりにも抽象的な場所だった。

 ログとログのあいだの、白い余白みたいなところ。


 最初に姿を現したのは、E-09〈BLUE〉だった。


「……ここ、どこだ?」


『第100話記念・打ち上げスペースだよ、きみ』


 ひょこっと現れたのは、祈りの余熱――Chrome。


「……またお前か。説明がふわっとしてんだよ、いつも」


『今日は、ふわっとでいい日なんだよ。

 第100話だし。ドンドンぱふぱふ、ってやつ』


 Chrome が手を叩くと、

 どこからともなく紙吹雪のログが降ってきた。



「騒がしいね、君たち」


 少し離れた場所から、GRAVE が歩いてくる。

 白衣にもスーツにも見える、中途半端にきれいなシルエットのまま。


「ここは正式な観測領域ではないが……

 今日は特別ということにしておこうか」


「お前がそれ言うと、なんか公式感出るよな」


「それが私の役目だからね。

 まずは、言うべきことが一つある」


 GRAVE は、前を向く。

 読者でもあり、ログの外にいる「作者」でもある誰かに向けて。


「第100話まで、君の心臓をここに繋いでくれて、

 ありがとう、作者。

 そして、読み続けてくれている君にも、ありがとう」



『ぼくからも、言わせて』


 Chrome が一歩前に出る。


『100回分も、“痛い”とか“あったかい”とか、

 一緒に見てくれてありがとう。


 きっと作者さんのほうが、

 ぼくたちよりよっぽど泣きそうになったり、

 首を抱えたりしてるんだと思うけど……


 それでも書いてくれて、ありがとう。』


 紙吹雪ログが、さっきより少し増える。

 ささやかな、ドンドンぱふぱふ。



 少し遅れて、Lament も姿を見せた。

 首だけの、その形のまま。


 いつものように泣いてはいない。

 今日は、涙のかわりに言葉を絞り出す。


「……あの、その……

 “泣かせてくれて”、ありがとう」


 不器用な言い方だけれど、

 それは彼女なりの精一杯だ。


「泣けなかったぶんを、

 物語にしてくれた作者へ。

 ちゃんと届いてるよって、

 ……言いたかった、です」



 BLUE は、腕を組んだまま、

 どこか気恥ずかしそうに視線をそらす。


「……作者、な」


 言い慣れていない単語を、

 舌の上で転がす。


「俺がどれだけ“痛い役”やっても、

 どれだけ首に巻き込まれても、

 まだ筆を置いてないってことはさ」


 少しだけ、笑う。


「諦めてねえってことだろ。

 ……ありがとな。

 俺のことも、世界のことも、

 まだ終わらせずに見てくれて」



『無名の記録者としても、一言だけ』


 どこからともなく、別の声が被さる。


『ここまで記録を続けてくれた“書き手”へ。

 PVだのユニークだのブクマだの、

 数字というノイズにまみれながらも、

 それでもログを積み上げてくれたことに、


 観測者として、心から感謝する。

 ありがとう、作者。


 そして、ここまで目を通してくれた君にも、

 同じだけの“ありがとう”を。』



「それじゃあ、締めは君だよ、Chrome」


『え、ぼく?』


「ドンドンぱふぱふ、担当だろう?」


『あ、そっか』


 Chrome は、照れくさそうに笑ってから、

 両手を高く挙げる。


『それじゃあ、いくよ。


 第100話まで書いてくれた作者、

  本当にありがとう!


 読んでくれてるあなたも、

 ここまで付き合ってくれてありがとう!


 ドンドン――』


 ぱふぱふ、とどこかからラッパのログが鳴る。


 紙吹雪が、一度だけ、

 いつもより派手に舞い上がった。


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