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第24話 ラウンド2

「……お、お前。俺に生殺与奪せいさつよだつを握られている状態で、良く余裕そうでいられるな。俺が尻を支える手を離したら、有栖川。お前の身体は落ちるんだぞ」


「秋崎は私が嫌なことを絶対にしないもの。いつも私を心配して、守ってくれるじゃない……だから、秋崎が私のお尻から手を離すわけないわ」


 有栖川の奴。どんたげ俺のこと信用してるんだよ。いや、実際には絶対に落とさないけどな。


 しかし、有栖川のお尻。柔らかくてプニプニするな。それに凄い湿っていて生暖なまあたかい。つうか結構汗ばんでいるのは何でなんだ?


「あ、あまりお尻の中心は触っちゃ駄目よ。秋崎」


 恥ずかしがりながら忠告してきた。なんだ。やっぱりこの状態恥ずかしいんだな。良かった、有栖川に女の子らしい恥じらいがまだ残っていて。


「お、おう。すまん。それで俺に尋問するって何を聞きたいんだよ」


「え? ええ……そうね。質問ね。うん。質問。質問は大丈夫よね……ハァハァ……」


 ……こいつなんでハァハァしてんだ?


「それで? どうせ東雲凛しののめりんの事を聞きたいんだろう?」


「へぅ?! なんで分かったのよ。秋崎はエスパーなの?」


 駄目だ。有栖川の奴。頭の中で別の事を考えるな。俺との会話に集中できてない。


「いや。有栖川の反応を見てれば分かるって……まあ、そりゃあ気にもなるよな。クラスに来た転校生がいきなり婚約者発言したらさ」


「そ、そう。それをね。私は聞きたかったのよ! 素直に白状しなさい。あの黒髪清楚系の女の子とはどういう関係なの?」


 有栖川は何故か心配そうな顔で、俺の顔を覗き込んで来る。


「凛とは単なる小学校が一緒なだけだぞ。姫夏と愛花梨あかりも、凛と面識があるしな」


「それじゃあ。あの娘が綾崎の事を婚約者って言ったのはなんだったのよ?」


「ん~? ジョークだったんじゃないのか? 転校生ジョーク。凛の奴。昔から変わった奴だったからな。久しぶりに俺をからかってふざけただけだろう」


「そ、そう! それなら良かったわ……フフフ。良かったわね。秋崎~!」


「お、おい! こんな不安定な状態なのに、俺の膝の上で激しく動き回るな!」


「別に大丈夫よ! 私の事は秋崎が守ってくれるんでしょう? ニャフフ」


「アホ! 絶対に支えるが。椅子がかたむいてるだろうが。こんなんじゃ2人ともバランスを崩して倒れ……」

「へ?」


 俺がそう言い終える時だった。俺達が座る椅子が完全にかたむき、俺と有栖川が床へとすっ転んだのは。


「うわぁ!」

「ふにゃ?!」


 幸い。小さい椅子に座っていたので、床へと転んでもそれ程の衝撃はなかったが。俺が有栖川の方を見た瞬間。衝撃の光景が広がっていた。


「痛たた。大丈夫か? 有栖川。頭とか打ってない……か?」

「だ、大丈夫よ。秋崎~! もう。秋崎は本当に私の事になったら心配しょうなのね」


 有栖川は顔を床へした状態で寝転んでいた。そして、着ていた白衣は有栖川の頭の方へとめくれ、スカートも腰辺りまでめくれ。俺の眼前には有栖川のお尻の全てが広がっていた。


 俺の肉眼には有栖川の全てがインプットされ、一生忘れないであろう。光景を脳内にある有栖川とのメモリーフォルダーに保存された。


「秋崎~、どうしたの? 返事がないわよ? 頭でも打っちゃった? 大丈夫?」


 有栖川は今の自分が凄い状態だということにも全然気づいておらず。お尻を左右にフリフリしている。


 ブシュッ!


 ま、不味い。あまりのエロ……いや、凄い光景で鼻血が……


「あ、ああ。あ、有栖川。そろそろ起き上がって。洗ったパンツをいた方が良いんじゃないか?……その色々と隠さないと不味いだろう」


「ん~? 何が不味いのよ。それよりも、そんなに私に下着をかせたいなら、秋崎が着させない……これは私の心をモヤモヤさせた。罰よ」


「心をモヤモヤっていうか……今がモヤモヤしているんだよ。色々と」


「? 良く分からないけど。秋崎が私に下着を履かせるまで、私はこの格好でいるわよ? 良いの? お昼休み終わるまでに終わらせないと大変よ。ニャフフ」


 いや。むしろ、今が大変な状態なんだが、なんでコイツ全然気づかないんだよ。


「……い、今、パンツ取ってくる」


「うん! いつもと違って素直で良いじゃない。秋崎~!」


 ……俺をあごで使えて上機嫌だな。有栖川の奴。その分、俺も有栖川から得を貰ってるからWINWINか。


 俺はまだ全然 かわき 切っていない有栖川のパンツを取ると、有栖川の元へと戻った。


「本当に全然乾いてないな……それにこの……いや。これ以上いったら。有栖川に絞められる」


「ん~? 私がどうしたの? 秋崎」


 色々と全開のお尻をフリフリさせて、上機嫌な。有栖川……流石、恋愛ゲー〖私を好きなだけ追い詰めてダーリン。余所見はNoneNone〗のNo.1人気ヒロイン。凄い魅力的だな。


「は、かせるぞ。有栖川」

「ええ! ちょっと濡れているけど。大丈夫よ。かせない!」


 これはどんなプレイなんだろうな? 誰か教えてくれ。


 左右に揺れる有栖川の綺麗なお尻を真っ正面からながめながら。濡れたパンツを有栖川に履かせていく。


 背徳感が半端ない……しかし有栖川のお尻は、本当に綺麗なお尻だ。ぷりっとしたハリのある肉付きが良く。中央は健康的な色で、水気と汁気があって色々と凄い。健康的な良いお尻だ。


「………良し。山頂まで到達したぞ」


 最後、パンツから手を離す時、パンツの両脇の布を伸ばして衝撃を与えてやった。すると。


パチンッ!


「シャア?! な、なにするのよ?! 酷いじゃない?!」


「酷い? いや。有栖川は素敵だったぞ。うん。凄かった……有栖川は素敵だ」


「へ? 私素敵に見えるの?」


「ああ、魅力しかなかった。凄く魅力的なお尻だったぞ」


「お尻?………は?! まさか。秋崎……あんた……こ、この変態~///」


 ペチペチペチペチペチペチ!


「ちょっと痛いな……」


 有栖川の可愛いペチペチが理科準備室に響き渡った。


「もぉおおおお!! 秋崎のお馬鹿~! 恥ずかしいじゃない。秋崎はもう~!」


 そして、放課後。俺と有栖川は凛に、理科準備室へと呼び出され捕まったを


《理科準備室 放課後》


『もぉおおおお!! 秋崎のお馬鹿~!…………』


「この動画はなんですか? はー君」


「……最初から全部綺麗に撮られてるな」

「ちょっと! 何で私達のやり取りが動画に残ってるのよ。離しなさいよ。転校生」


 良かった。有栖川の頭しか映ってないな。真っ正面から撮られてたら、俺が有栖川におこなった事が全部バレてたら。血祭りにされるところだったぜ。


「もしもし。はー君。もう一度聞きます。この写真のイチャイチャは何なんですか?」


「え、え~と……可愛い女の子とイチャイチャ動画か?」


「ギルティです。今からはー君にお仕置きします」


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