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のっぺらぼう‐秘匿事件特別捜査係‐  作者: こちょテル
異物遭遇編

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12/13

Filing2-1 隠すコト/されるコト

「報告します。本事案により、被験者 東野秀雄の"のっぺらぼう"と遭遇し、肉体を確保しました。現人格は現在、東野が所有している肉体の元の持ち主だと思われます。能力は"のっぺらぼう"と遜色ないと推察されます。よって、(わたくし) 特例員 潮田ノゾミが監視及び管理を請け負いますので、上野班に迎え入れてもよろしいでしょうか。河合総監のご意見を伺いたいです。」


 重い空気が暗く広い部屋を覆う。壁際に等間隔に置かれる弱々しい照明が呼応するかのようにまだらに点滅する。


「わたしは、貴女(あなた)に任せますよ。潮田ノゾミ君。」


 初老の男性はそう言うとおもむろに懐からペンを出し、手元の書類に筆を走らせる。


貴女(あなた)が管理できていれば文句は言いません。ですが…もし、貴女(あなた)の管理が行き届かなかった場合は即拘束し、強制収容するので、ご注意を…。」




…そして、歯車は動き出していった

「…で、俺はこれからあなた方と行動を共にするってことなんですね?」

 正直気が進まない。いきなり拘束されたと思ったら、彼女(のぞみさん)に解放されるしついていけない。


 満面の笑みを浮かべて、ノゾミは気さくにレイに話しかける。


「まぁ、そういうことなんで、これからよろしくお願いします。…って気になってたんですが、あなた本当に男の子ですか?めっちゃ可愛いんですけど。」


 それ今俺が気にしてること…。鏡みてみたけど、外見は何処と無くカナと似ているよな。タケはまだ起きないし、心配だな。


 ノゾミはキャッキャし、施設内の案内をはじめる。


「君は今から私たち、第6 上野班に所属する特例戦員として活動します。班員構成は班長 上野ヒデト、副班長(補佐) 植田タカト、特別技師 宇佐美エイスケ、そして特例員の(あたし)潮田ノゾミになります。まぁ今は、(あたし)と上野だけ覚えとけばいいよ。どうせ会わなきゃわかんないし。」




-第6 上野班構成-


班長 上野ヒデト

副班長(補佐) 植田タカト

特別技師 宇佐美エイスケ

特例員 潮田ノゾミ


+特例戦員 日暮レイ





 なるほど、俺含め5人なのか…。そんなもんなのかな?もう少し大人数かと思ってた。


 ノゾミの説明を聞きながら俺は廊下を進んでいく。


「そして、ここから先が(あたし)達『警察庁 特設部 自現課 秘匿事件特別捜査係』の階層(フロア)になります。」


 奥には食堂らしい部屋があり、廊下を境に部屋が対に6つある空間であった。


(あたし)達の部屋はこっt…」


 いきなり耳元のインカムから通電が入る。おちゃらけた空気に緊張が走る。



『第6 上野班は至急、特捜係の応援に向かうようお願いします。』



 こんな唐突に通達されるのか…。なんとなくブラックな現場の雰囲気が漂ってるな。トホホ…。

 少したじろぐレイをよそにノゾミは現場の捜査員と連絡をとりだす。


「もしもし道明寺警部、そちらからの派遣要請が私たちの班に来たんですが今現場に出向いている捜査員は誰ですか?それによって…あ、っ…ですが、そこをなんとか…いや、それは止めてください。…判りました。今から向かいます…。」


 どうしたんだ?明らかにノゾミさんの顔色が青くなったぞ…。


 肩を落としノゾミは、2人に言伝てをする。


「今から特捜係と合流し、捜査協力をすることが決まりました。現場には上條キョウスケ巡査、新井レン巡査がいます。行かなきゃいけないけど、できたら行きたくないです。」


 顔をしかめて、歯を噛み締めながら話す姿をみてレイは本当に行きたくないのだな…と察した。


 きた道を戻り、現場へと俺たち3人は向かう。

 今置かれている立ち位置で精一杯頑張ってみよう、今はただそれだけを考えることにしようと思う。


 日が上り深青な空が次第に明るくなっていく。

 ご高覧ありがとうございました。


 12話から話がまた、大きく動き始めてきました。レイが今置かれている"立ち位置"今やらなければならない"選択"それらを今後みていただけたら幸いです。


 もし面白い、次も読んでみたい、と感じていただけたら高評価とブックマークをつけて応援していただけると励みになります。


 是非、次回更新も楽しみにしてください( ̄□ ̄;)!!

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