Filing1-8 渦中の中へ
ある男は言った。
盲信と信仰は類と成すが、一重では類と成さない…と。
写るものが正だとしても偽も孕んでいると。
個で個を認識し、個を保つことこそ、盲信と信仰を隔てている壁である。
これを十二分に心得て職務に準じるべし。
…と。
「ノゾミ先輩!!」
救護ポーチを掛けヒデトがこちらに駆けてくる。上がる息を落ち着かせながら錠剤を口に含みゴクリと飲み込む。
身体の震えが治まり、視界が晴れてくる。
「ノゾミ先輩、あいつは何ですか?もしかして…。」
一呼吸置き、ノゾミは少女を横目にヒデトに耳打ちする。
「おそらく、アイツが入れ替わった先の人格者だよ…。自認が男性なとこも今のアイツの外見と合致する。」
そう、彼女の中の人格は元はあの怪物の中の人のはず…。こちらにつくかは断定できない。
ふと違和感が私の脳裏に残る…。
なぜ、彼女は意識を保ち、我々の行動中も活動が出来ているんだ。
人格の入れ替えの際は過重な処理が出来ずに即落ちするはず…なのに、動けるってことは…。
「「伊藤班、如月警部。火急、応援要請。」」
「「了」」
「「万一の際には、特例員戦闘加入を求めます。合図を待て。」」
ノゾミの目のいろが変わり、重い身体を持ち上げ、参戦準備をする。
登録外の家系だとすれば彼女も危険対象なり得る。
対象が2体と判別される前にアイツをどうにかしないと…、まずは今の標的を捕える。
「先輩…彼女はどうするつもりですか…。」
「今の標的は怪物だけ、他は考えなくていい。」
標的一点を見つめ、私はヒデトに援護を指示する。
これまでなかったが一つ一つやればいい…。まずは怪物から
ノゾミはボディアーマーを脱ぎ捨て戦線復帰を試みる。ガムを取り出し口へ運ぶ。それは七色の光を発し、異様な雰囲気を漂わす。
私はまだ、ここで死ぬ訳にはいかない…。絶対に生きてこの事案を解決する。彼女がどんな存在かはわからない。でも、少なからず今は…共に戦う身なのだろう。そう信じたい。
拳を握りしめ、私は駆けて行く。
ご高覧ありがとうございましたm(_ _;m)三(m;_ _)m
次回はノゾミとレイの共闘をお伝えします。
( ̄□ ̄;)!!
是非ご覧ください。
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(・ω・`人)
次回もお楽しみに!!




