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第25話 庭

今日は土曜日で学校もお休みだし、せっかくだから家づくりのスキルを使って庭に家やハンモックを作ってみる事にした。

家は前世での二階建て一軒家をイメージした造りにして、一階には料理が出来るようにキッチンと、くつろげるようにビーズクッションやソファ、机などを、二階にはシアタールームを作った。

このシアタールームは特に頑張った所で、スピーカーは音質良く、防音も出来るように、そしてさらに世界中の色んな映画やドラマが全てこの世界の言葉に翻訳されるようにした。

シアタールームを作っている途中、何度も頭の中がごちゃごちゃして失敗したけど、それを経て完成したから良かった。

ハンモックは、庭にある大木2本の間に作った。サイズは、琥珀も含めて寝れるように、 大きめにした。

今回、家やハンモックを作ろうと思ったのは勿論僕が欲しいと思ったのもあるけど、最近ノアと琥珀が庭で遊ぶ事が増えたから、その時の休憩スペースにもなるようにと思ったからだ。

家や外の庭にも2人が喜びそうなものを沢山作ったから、早速明日ノアと琥珀に見てもらいたい。


──翌日、日曜日


「お兄様、何ですか?見せたいものって。」

「そうだぞ、なんなんだ?」

「良いから良いから。着いて来て!」

「こ、これ、お兄様が作ったんですか?」

「うん。」

「家の中、入ってみても良いですか?」

「良いよ、入って。」

「すごいです!これは何ですか?」

「これはビーズクッションだよ、座ってみて。」

「こっちのは我のか?」

「うん、その大きい方が琥珀の。」

「こっこれは!動きたくなくなるな、、。」

「本当、一生このびーずくっしょんの上に居たい、、。」

「2人共、まだ2階もあるよ。」

「はっそうだった!」

「我はもうこのビーズクッションで大満足だぞ。」

「まあまあ、1回来てみて。」

「何ですかこの白いカーテンは?」

「これはスクリーン。これに動く絵を映す機械で絵を映すと、」

「きれい!絵が動くなんて、、。」

「これはすごい!演劇みたいだな。」

「それにこのソファ、座り心地がすごく良い。」

「お兄様、僕ずっとこの中に住みたいです。」

「これで終わりじゃないよ。」

「え!まだあるんですか?」

「主、我はもう十分驚いたぞ。」

「2人共、庭に出て!」

「ここだよ。これはハンモックといってこの布の上に寝っ転がったり、座ったり出来るんだ。」

「主、我も乗れるのか?」

「うん。琥珀とノアの2人共乗っても大丈夫だよ。」

「本当か!」

「うん、乗ってみて。」

「こ、これは!?ビーズクッションともソファともまた違うが、これもまた良い。」

「ハンモック!僕、絶対この上でお昼寝します!」

「ノアには更にあるよ。」

「あ、ブランコだ!」

「気に入った?」

「はい!」

「王都の屋敷の庭は元々広くて楽しかったけど、更に遊ぶのが楽しみです。」

「うむ、我も庭に出るのが楽しみだ。」


2人共、気に入ってくれたみたいだ。

そのまま、夜になるまで僕達はシアタールームで映画を見たり、ハンモックに乗ったりしてくつろいで過ごした。

夜になって琥珀と2人になり、僕は琥珀に試しに作ってみたおもちゃをプレゼントした。


「琥珀、実は試しに琥珀用のおもちゃを作ってみたんだけど、、。」

「これは、、何だか惹かれるものがあるな。」

「た、楽しいぞ。何だこれは!」


実は、もしかしたら気に入るかもと思って前世での犬用おもちゃをイメージして作ってはみたのだ。琥珀は、見た目は完全にイヌ科なものの神獣だし気に入ってくれるか不安だったけど気に入ってくれたみたい、、。良かった!




その夜、僕は不思議な夢をみた。


「裕太、起きなさい!」

「今日学校あるんでしょ?」

「お母さん、、何でここに?」

「ああ、そうかここは前世の、、。」

「何言ってるのよ。」

「裕太。」

「よく聞きなさい。」

「もうすぐお姉ちゃん、そっちに行くから安心してね。」


え、、、。


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