表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怪人ザリ子と戦闘員  作者: 佐藤 学
9/16

第9話 海に行くのが楽しみなザリ子

8畳の生活スペース、6畳のキッチン、風呂トイレ別の築年数が経ったアパート。ここに、ジェット団から解雇されたザリガニ怪人のザリ子は戦闘員一人と共同生活をしている。


今日の海デート、ザリ子は楽しみ過ぎて眠れなかったのだ。


「イー」

「何?こんなに早く!もうっ、私の水着姿が待ちきれないのは、分かるけどぉ。えっテレビ?」

「イー」

「・・・あっサンボイラーが出てる、それにしても、こいつ、毎回毎回、挑戦状叩きつけて、ホントむかつく。普通、それは怪人側がやる事でしょー。」

「イー」

「今回は海岸で戦うのね・・・そういや・・・あんた出動なの?」

「イー(↓)」

「・・・そりゃそうよね・・・まぁしょうがないか。」

「イー(↓)」

「あいつ、ぶっ飛ばしてきてよ!」

「イー」

「いってらっしゃい・・・」

「イー」

「・・・う、うぁーーーん。ひっく、なんな・・・のよ!・・・サイアク!楽しみにしてたのに・・・」


こうして、サンボイラーに、海デートを潰されるザリ子だった。だが!それで諦めるザリ子ではなかったのだ。


「はー泣いてスッキリしたー。しゃあっ、こうなったら、海に行って、ナンパされてやる!・・・まぁついでに、あいつの応援もしてあげよ。・・・そうと決まれば、カワイイ水着、買いに行くぞー!あー寂しぃ。」


可愛い水着を買って、海に行くザリ子。海は、サンボイラーの告知で人がごった返しているのだった。


「マジっすか?しかも、子供ばっかり。・・・これじゃ、ナンパされないじゃん。はー・・・って、熱風戦士サンボイラーガムが売ってる!しかも、すげー売れてんじゃん。」


「かぁー、また、サンボイラーかよ。3パターン多すぎだって。」

「だよな!しかも、ランダム封入って、汚ぇ商売してるぜ。」


「そりゃ、そうでしょ。悪の組織が作ってんだから。」


「お前、なに狙いだよ?」

「俺は・・・怪人ハチ美。カワイイんだよな。」

「分かる!」


「あぁ、ハチ美?それでいいの?私をマスコット枠から引きずり落とした、あの、頭カラッポぶりっ子怪人が!ホントに?」


「俺・・・これには入ってねぇんだけど、怪人のザリ子って知ってる?」

「いや、聞いた事ねぇ。」


「おっ私のウワサを?」


「俺、好きなんだよね。」

「そうなん?何処がいい?」


「さあ、私の華麗で素敵なチャームポイントを!」


「ロリコン体形!サイコー。」


「ヒッ、あの変態、キケン!こわっ!」

「ハハハッ、あんた、やばいファン、ついてんねー。さすがだわ。」

「マチコ、来てたんだ。・・・ん、ビキニ、際どくね?」

「そうなのよ、男どもの視線が痛いわー。・・・まぁ、あんたのも悪くないわよ。」

「そうでしょ、可愛くない?」

「ええ、あんたのロリコン体形にピッタリね。」

「・・・あぁん!ケンカ売ってんの!」


戦闘員を応援しに、海へ来たロリコン体形のザリ子。次回へ続く。

「ナレーション、お前もケンカ売ってんな。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ