転生と出会い
「おぎゃあ…おぎゃあ…」
「奥様、旦那様元気なお子様でございます。」
ここは…私は転生できたのかしら。
目が覚めるときれいな女性に抱きかかえられてるみたいで状況が分からない。
「そのようだな。よく生んでくれた。」
「ありがとうございます。私もあなたの子を産むことができてうれしいですよ。」
「元気な女の子ですね、ほらルティもいらっしゃい。貴女の妹になるのよ。」
「はい、お母さま」
両親だけじゃなく姉もいるのねっ?!4歳ぐらいの黒髪にきれいな黒い瞳をした女の子。将来は美女になるだろう子が私のお姉様になるなんて。
ルティと呼ばれたお姉様が近づくとキャッキャと泣きながら笑顔で手足をばたつかせる。
「おや、ルティが近づくと嬉しそうにしているよ。とても気に入られたようだね。」
「そうなのでしょか?」
戸惑いながら伸ばしてくる指を握りキャッキャと笑顔を見せる。
「間違いないですよ。こんなにしてるんですものきっと一番好きなのかもしれないわね。」
「そうだと嬉しいです。」
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三年後
「お姉さまお姉さま、見てください。きれいな花がありました。」
「あら、よく見つけてきたわね。私にくれるのかしら?」
「はい、お姉さまのために見つけてきました。」
「ありがとう。自慢の妹ね。」
大好きなお姉様と一緒に過ごしていく。これから大変なことがおこるとは知らずに。