表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/375

今回は、女の子と女の子がイチャイチャするだけの話です。苦手な方はスルーでお願い致します。

 今日は闇の日。

 フラムちゃん初出勤の日。


「おはよう、アスティちゃん」

「おはようフラムちゃん。今日も可愛いね。着替えよっか」


 今、バックヤードにフラムちゃんを連れ込んで制服合わせ中。

 店長が用意してくれた制服は、メイド服、エプロン、メイド服、フリフリのワンピース、メイド服。

 まぁ、メイド服一択ですね。


 茶色と白のロングタイプのメイド服…クラシカルロング・オールドファッションタイプ。って店長が言っていた。

 今は白と黒のメイド服が主流だけど、昔は茶色と白が主流だった。

 私はこのオールドファッションタイプが大好き。何故なら可愛いから。機能性よりも、可愛さを重視した柔らかいフォルム。おっぱいの部分を強調した作りは、考えた人天才だと思う。



 フラムちゃんのメイド服姿…赤い髪はハーフアップにして、白いお花を添える。猫目は化粧で柔らかい雰囲気に。恥ずかしそうに下唇を噛んでいるけど、口紅が落ちるから駄目だよ。


「に、似合うかな?」


 ……可愛い。もちろん店長も大絶賛。

 …今まで認識しない様にしていたけど…フラムちゃんっておっぱい大きいんだね。その歳で、おっぱい大きいんだね。もう一度言う…おっぱい大きいんだね。


 …チッ


 フラムちゃんのおっぱいは夜に揉むとして、早速仕事を教えます。

 先ずは軽く掃除をしてから、店頭にお花を並べます。

 お花の並べ方はセンスです。簡単に言うと適当です。お買い得商品は前に、売れる商品は真ん中に、高価な花は奥にあれば大丈夫。


 お花だけを売っている訳ではありません。土や鉢、肥料、防虫剤、種…花と野菜の種もあります。


 細かい商品、ポプリとかは会計の近くに。万引き防止ですね。

 万引きは帝都全体を見てもかなり多い。うちの店はガードが固いから無いけど、万引きが原因で潰れるお店も多いくらい。


 人の出入りが多い都ですからね。犯罪が無くなる事はありません。



 並べたら、しおれている花をチェックしながら鉢に入った花に水やり。水やりは土の状態を見ながら、掛けすぎない様に。


「ここまでは良いかな?まぁ、これから私と一緒にやるから、注意する所を押さえといてくれれば良いよ」


「うん。大丈夫!お花に囲まれて気持ち良いね!」


 心が癒されるよね。後は、お花を覚える事、値段を覚える事、接客を覚える事。

 これが出来れば完璧。業者関係、在庫関係、伝票整理は私か店長がやるから大丈夫。そんなところかなー…



「いらっしゃいませー」

「そうそう。良い感じ!可愛いよ!フラムちゃん!」

「えへへ、アスティちゃんも可愛いよ」


 私もフラムちゃんとお揃いの格好。おっぱい以外は同じ。

 並んで立って接客。会計の場所には、店長がニコニコしながら立っている。



「…アスティちゃん…すっごい見られてるんだけど」

「そうだね。慣れるとただの背景になるよ」


 見られている…男の子達に。暇なの?先週の三倍だよ?20人くらい居るよ。見世物じゃないぞー、何か買っていけー。


 まぁ、みんな牽制し合っている様子は見ていて飽きない。誰が最初にフラムちゃんに話し掛けるかなー。


 因みに、私には話し掛けて来ませんよ。ハッキリと言っていますから。

『仕事の邪魔をするなら一生嫌います…迷惑な事をするなら一生許しません…連帯責任で全員嫌います』

 これを言ったら落ち着きました。



「あらぁ! フラムちゃん可愛いわねぇ!」

「ありがとうございます」


 近所のおばちゃんも、フラムちゃんをべた褒め。ん?男の子の中に混じって、赤い髪の男性と金髪の女性。両親かな?


「フラムちゃん、あの人達ってお父さんお母さん?」

「あ……うん」


 お客さんが居なくなって、両親がこちらにやって来た。美男美女カップルですね。お父さん似かな。


「はじめまして。アスティです」

「はじめまして、アスティちゃん。フラムと仲良くしてくれてありがとう」

「はじめまして、アスティちゃんありがとうね。フラムったら毎日あなたの話をするのよ」


「ちょっと、お母さん。恥ずかしいからやめてよ」


 フラムパパはラドームさん。フラムママはフリージアさん。

 気になって来てしまったとの事。店長とは知り合いだった…長話してる。



 その後フラムちゃんは、お客さんとの会話は問題無く、解らない事はちゃんと聞いてメモしながら、夕方までしっかり仕事をしていた。


「二人共、上がって良いわよ!お疲れ様!」

「お疲れ様です!」

「お疲れ様です。ご飯作っておきますね」

「ありがとうねん!」




 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇




 二人で着替えて、上の居住区へ。

 今更ながら、居住区は台所とリビング、店長の部屋、私の部屋、物置、物置、シャワー室、トイレと結構広い。使われて無いけど、屋根裏部屋もある。


 とりあえず晩御飯を作る。台所に立って、帝国風パスタを作る。一般的な家庭料理。普通の味だから割愛。美味しいけど凄い美味しいって訳じゃ無いからね。

 早く出来るから作っただけ。

 フラムちゃんは美味しいって言ってくれた。優しいなぁ。


 ご飯は食べた。後は寝るだけの状態にしたいから、二人でシャワーを浴びる。洗いっこしよ? 駄目? 恥ずかしい? じゃあ来週ね。でもおっぱいは揉ませて下さい。


 結局フラムちゃんの身体は私が洗ったんだけれど、弾力、ハリ、感…いや、素晴らしいね。男だったらイチコロだよ。



 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



 パジャマに着替えて、私の部屋へ。

 ベッド、本棚、机、クローゼットのシンプルな部屋。机には、すり鉢や乾燥させた花が置いてある。


「良い匂いだねぇ」

「ここでポプリを作ったりしてるからね。一緒に作ってみる?」

「うん!」


 小さな瓶に好きな花を積めて、オイルを垂らす。フワッと花の香りが広がった。

 フラムちゃんが嬉しそうに小瓶を見詰めている。透明な瓶だから目でも楽しめる。


 ついでに、ライトの魔法で花の形の光を沢山咲かせてみた。これには大喜びで、凄い凄い! とはしゃいでいた…可愛いなぁ。



 お喋りしながら話していると、あっという間に夜の時間。少しだけ灯りを付けて、フラムちゃんと二人でベッドに入って、お喋りを続けていた。


「フラムちゃん、ありがとう。こんなに楽しいの久しぶり」

「私も楽しいよ。嬉しすぎてどうにかなっちゃいそう」


 一緒に横になって寝ているから、くっついている。

 暖かい。

 それと……なんだろう……変な感じ……ムラムラ?…いやいや…女の子相手だよ?……おかしいなぁ……むー……


「……」

「…アスティちゃん、どうしたの?」

「…フラムちゃんってさぁ」

「うん?」

「チューした事ってある?」

「――な、なな無いよ」

「そっかぁ…」


 チューした事無いのかぁ…私もだけれど。


「ど、どうしたの?いきなり」

「フラムちゃん、チューしよっかぁ」

「な、なんで!?」

「いや、チューしたら解るかなぁって」

「わ、解る?なにが?」


 何が? と言われたらなんだろう。よく解らない。解らないけれど良い? 良いの? ありがとう。

 目の前にフラムちゃんの顔があるから、直ぐに唇が届く。私は顔を前に動かし、自分の唇をフラムちゃんの唇に重ねる。


 ………


 ………柔らかい。


 んー…まだ解らない。顔を離してみると、フラムちゃんの顔が真っ赤なのが解る。今度はフラムちゃんが顔を前に動かして、私にキスをしてきた。


「…アスティちゃん。私…アスティちゃんが好き」

「…フラムちゃん」


「な、なんて言ったら良いかな…解らないけど…」


 私も解らない。なんて言ったら良いんだ? そう考えている内に、フラムちゃんがまたキスをしてきた。今度は、私の手を取って自分の胸に押し付け、フラムちゃんの手が私の胸を……


 ………


 ………


 …………まぁ…結果だけ教えます…


 最後までシちゃいました。


 と言っても女の子同士なので……こういう場合はどうなんでしょう?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ