チート的な魔法の言葉
今回で四回目、では早速昨日の話をしてみます。
流石にここまで来ると、いくら寝たきりの引き籠り生活と言えども、洗顔や歯磨き、お手洗いなどには行きますので、同室とかお隣さんと何度か顔を合わせたり、機械的なリハビリをしている時に隣になったりもあります。
こうした時、入院患者にはある意味鉄板の意思疎通の言葉があります。
うへへ……、ちょうど良い所に昨日空いたベッドに新たな仲間が今日来たぜ……。このチート級の魔法を使うタイミングがこんなに早く来やがるとは思わなかったぜぇ?
それは……、これだぁっ!「貴方は何処のお怪我で?」これ入院してると滅茶苦茶聴きますし、効きますよー。
茶番はともかく、大体皆さん言ったり言われているので、お互いに慣れてますから、聞きやすくて直ぐに盛り上がります。
まあ、あくまでここは命に関わる病人が居ないっていう事も有ると思いますので、全ての入院生活で使えるとまでは言いません、いかにチート級の魔法と言えど向き不向きは有りますね。
病人の病棟だと場合によって難病や大病などを患っている方もいるでしょう、この言葉は使うのはなるべく分かりやすい方にする方が良いかもしれませんね。
それでも皆さん会話に飢えてるし、相手の辛さも分かりますので、こうした同病相憐れむ的な優しい世界になってますね。
そして、こうしたお仲間には毎回大きな手術したり、お年で退院が長引いているような方、長老がいまする。
彼らの中には猛者が居たりするので、話を聞くと結構面白いですね。
曰く、小倉トーストがどうしても食べたくなって、近所の喫茶店へと朝飯後にモーニング食いに仲間とともに抜け出して、後で看護師さんに見つかって怒られたとか、ヤクルトレディのお姉さんは何曜日のお姉さんが素敵だとか、普段なら下らないと感じるけど、入院してるとよく分かる、そんなあるあるネタを提供してくれます。
仲良くなった人と退院後に飲みに行ったり、その方が飯屋をやってて常連になったりと、付き合いが広がったりもします。
あとは相手の人となりを知る事で、夜の賑やか大合唱も「まあ仕方ないね」なんて思える気持ちになり、無駄にストレスを溜めずに済みます。
あ、でも一人で静かにしたい方も居ますから、そう言う方には無理に話をしないのも優しさだったりしますから、ご挨拶位にして、相手の出方を見るようにすると良いかもしれませんね。
皆さん身体が悪くて入院して居ますから、自分も相手も塞ぎこんだり痛みで気分が沈みがちになります。
だからこ自分は普段よりも笑顔でいる事を気をつけ、なるべく相手のお話にリアクションを返す事、挨拶や感謝などを言葉にして表す様に心がけています。
そうしてると孤独になりがちな入院生活も、割と楽しい寮生活みたいに楽しめますからね!
今日は治療とかの難しい話をしなかったので、案外早く書けましたね!いや短いからかな?
そんな感じの三日目でした。
あ、昼ごはんのシャケの炊きこみご飯、刻み大葉の風味がマッチして大変美味しゅうございましたので、給食室のおばあちゃんに感謝を伝えたら、なかなか素敵なドヤ顏されました。
晩御飯の酢豚、ちゃんとパイナポーを別添えにする細やかな気配りに感謝をおばあちゃんに伝えたら、やっぱり黒井みたいにパイナポー酢豚が苦手な人の為に分けたと言われ、その気遣いに忖度って言葉が本当に伝えたい意味はこれなのかなぁと、感じたりしましたよ。
と、いう事で、また明日までに何かネタを探しておきますから、またお会いする事を楽しみにしています。