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3/13

入院患者の朝は早い。

三回目の今回は昨日の続き、朝の話から始めて行こうかと思います。


昨日は素晴らしい合唱に感動し寝れ無かったのですが、それでもやはり朝はやって来るもので、我々は最近の小学生でも中々寝付かない二十一時に寝る健康的な生活ですので、早い方は四時くらいから起き始め遅くとも五時には大体の方が活動を始め、洗面所やトイレの音が聞こえてきます。


そして六時には検温の放送が流れ、当直看護師さんと朝のご挨拶をしながら昨日の排泄状況と体温、睡眠が取れたかと痛みの状況報告をします。


その後すぐに朝食が配られてきますから、給食のおばあちゃんにご挨拶、ご飯を食べて薬を飲んだら、一時間程牽引を行います。


入院中はお風呂に入れないので、身体を拭く蒸しタオルが二枚渡されます、ここら辺はお風呂が一般的でないファンタジーの雰囲気を感じながら行いましょう!


そうしてファンタジー気分を満喫した後、八時半過ぎから先生の回診が始まり、身体の調子を説明したり、何か変更があれば説明され、不調があればここで話しておきます。


やっぱりまったりといいながら朝から割とやる事が多めですが、大体が四方二メートルの範囲でやる事ばかり、牽引中は姿勢は固定なので案外暇です。


その後は朝の筋肉注射を受けるのですが、筋肉注射は刺すのも痛いけど、薬剤を血管では無く筋肉に入れますので、薬剤が吸収されるまでの間は違和感があったり痛みがある注射になります。


因みこの注射はお尻に打ちますがベテランでもあまり痛く無い様に打つのが難しいらしく、朝は若い看護師さんにケツを出して痛い注射をされるという、なんだか高度なプレイ的な恥ずかしいやら痛いやらのドキドキイベントです。


それが終わったら大体九時で、今度は一時間半掛かる点滴と、患部の温めついでに二回目の牽引を始めます、点滴の副作用なのか身体が微熱を持つので、ちょっと調子が悪くなりますけど一時的なものの様です。


点滴が終わりかけたらナースコールして外して貰い、今度は理学療法士さんとリハビリ開始、小一時間くらい色々お話しながら、痛みで緊張した身体をほぐします。


この頃には熱も収まり始め、大分意識もはっきりしてきたように思いましたよ、大体他の方も似たような感じだそうです。


こうしてリハビリが終わったら大体お昼の時間がきていますね、またおばあちゃんの手作りご飯を頂いて、薬を飲んで少し食休みしてから牽引を始め、人によって機械の方のリハビリ(電気、低周波、超音波など)を行います。


これが終わったら、今度は二回目の点滴を受けてます、大体これが終わるのが十六時位、そっからもう一回理学療法士さんとリハビリを小一時間やります。


それが終わると部屋に戻って検温して、一休みしたらまたご飯の時間。


どこぞの刑務所映画の食事話では無いですが、良くも三食忘れずに定刻通りにご飯が来る物だと、給食のおばあちゃんに感謝します、お?今日はキウイのデザート付きか!などと、お隣さんとお話したりして、美味しく頂いていますよ。


ご飯を食べたら食休みの後、最後の一時間牽引を行って、そこから消灯までの間は自由時間となります。


皆さん思い思いに過ごし、当直看護師さんに寝る前の筋肉注射を打って貰って、状況説明をしてから消灯で、眠くなるまでラジオを聞いて、眠たくなったらおやすみなさい。


たまに救急搬送で予定の前後もありますけど、これが1日の大体の流れになります、仰向けで寝ながらスマホ入力は案外腕が辛いと知った1日でした。

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