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孤独は人間を弱くするのかも知れない。

 こうして入院をしていると、怪我や持病といった痛みを抱える方を見る事が増えるので、今日はその中で感じる事を一つ語ってみたいと思います。


 それは孤独で理解者が居ない人は他者に攻撃的であり、非常に我儘で精神的にも弱い方が多いのではないかという事です。


 勿論これは統計を取ったデータなど無い、あくまで私が感じた経験論ですから、仮に違うと思った方は一笑に付して下さって構いませんし、適当に受け流してくだされば良いと思います。


 ですが入院患者で孤独な人が、自暴自棄になったり、周りが見えず医療関係者や他の患者と、トラブルになる事は実に多いのです。


 そう言う孤独な人は横柄で、他人を見下す傾向が多いと、理学療法士さんや看護師さんとの会話で良く聞きます。


 感謝も笑顔も無い人に他人は寄り付きはしないし、心を開かない。


 だから益々孤独になり、どんどん心が弱くなって、他人が怖いからと見下して、自分の心の弱さを認めずに否定して、脆い精神を保とうと他者を殴っているのではないるかと感じます。


 今入院している病院は評判が良いらしく、非常に忙しい病院なので、御老人達は朝から理療を受けるため、やたら元気に早起きして、病院が開くかなり前に理療カードを入れに来ます。


 こうした御老人は理療カードの投入ついでに友人に会い、連れ立って近隣の喫茶店でモーニングをしながらおしゃべりを楽しんで入るそうで、おかげで近隣の喫茶店は人気らしく、レビューなどを見ると朝から活気がある、などと言われています。


 彼らの行動の善悪はこれを読む皆様の捉え方にお任せしますが、彼らの多くは非常に元気で活発でして、身体の何処が悪いのだろう?などと考えてしまう程、生命力に溢れています。


 そんな活発な動きの彼らと同年代の方でも、後から一人で来る様な御老人は、怒りぽい方や元気無くネガティヴで自暴自棄で自重の効かない方、常に不機嫌で扱い難い方が多くて困ると、医療関係者から良く聞きます。


 この事実を見聞きすると、孤独は人間の心の強度を下げ、より弱くさせる悪循環を作るのでは無いか、そう何度も感じるのです。


 例えば治療に前向きな方は、大きな怪我を負っていても社交的な言葉と行動が目立ちますし、性格も元気で穏やかな方が多いです。


 逆に孤独を気取る方は、積極的にリハビリもせず、ベッドの上で寝転がり日々を無駄に過ごし、いつまでも治らなかったり、悪化させたりしてしまいます。


 そのせいで本来不要だった手術を受けて、手術自体が成功していても、術後に開刀した事による痛みがあるのは不当であり、医療関係者の怠慢であると周りに訴えます。


 もちろん失敗も時にはあるとは思いますし、予期せぬ痛みが残ったり、怪我や病気の不具合とトレードオフの様な不都合はあるとは思います。


 その場合でも医療関係者は、患者に対して出来る限りのフォローや、回復に向けたプログラムを考えていますし、その情熱が無ければ医療現場は成り立たないだろうと、私は今、入院患者の視線で彼らを見ていると、強く感じます。


 医師の技術や知識、医療関係者の能力も勿論大切ではありますが、最後に必要なモノは患者の人間としての強さで、意思の強さが生命に力を与え、周りの人への感謝の気持ちが治療と前向きに向き合う原動力では無いかと感じています。


 今日は少しだけ宗教や哲学、似非科学然とした流れですが、個室の人や通院者に考えさせたりして、どうしても語りたくなってしまいました。


 因みに本日は特に話題になる様な事も無く、ありんこの大群を見つけ彼らの行動観察をしてた位、平和な生活を謳歌してましたから、この様な事を考えていたのかもしれませんね。


 あ、最後に緊急入院の彼は、きちんと薬が効き出したようで、今日は昼間は穏やかな寝息を立ててましたよ、寝る前も耐えれそうだと言っていましたから、漸く久しぶりに落ち着いた夜を過ごせると思います。

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