とある女子 校 生の追跡
12/24 16:00改稿
皆様お久しぶりです、妹です。
初めての人は初めまして。
お兄ちゃんとお姉ちゃんとめでたく(?)結ばれてから早1ヶ月。
お兄ちゃんとお姉ちゃんとの蜜月は深まっていた…と思っていたんだけどここに来てエマージェンシー発生。
何と、お兄ちゃんの良さに気付いてしまった奴が出てきたのだ!
敵たる奴の名前は今井悠。
奴はバイト先の先輩で、年はお兄ちゃんよりちょっと上。
頼れる先輩で、皆から頼られている姉御肌の人の様だ。
ちょっと抜けてて頼りない所があるお兄ちゃん(そこがまた良い)をフォローしていたら好きが抑えられなくなってしまった模様。
お兄ちゃんがこの前、やらかした事に対するフォローとして、一日食べ歩きとかに付き合えって デート、そうデートの約束を取り付けたのだ!
私たちだって、世間の目があるから中々らぶらぶデートなんか出来ないってのに!
きっと、調教しつくして雌堕ちさせるに違いない!
お兄ちゃんのスマホにトロイ仕込んでおいて良かったと思ったのはこの時以上にはないはず。
とにかく、時間も無いから対策を打たなければ。
時間が無い、っていつデートするのかって?
何と奴は明日のクリスマスイブを指定してきたのだ!
ぐぬぬ、羨まけしからん。
奴のスマホに入って好事家のおぢさま達に個人情報晒してやろうか、いや待てそれは最終手段として(ブツブツ)
こほん。
お姉ちゃんからも笑顔のはずなのにけして笑っていない眼差しで「わかっているわね?」と釘を刺されているので本気を出そう。
えっと、LINEを見ると、明日は元町・中華街の3番口出口外に10時集合か。
奴め、侮れないな。
中華街から近い割には東門から少し離れているので待合わせしやすいところを指定してきている。
近くにコンビニもあるから待つのも楽なのだ。
そ知らぬ振りで、お兄ちゃんのデートを冷やかすフリをしてお兄ちゃんを集合時間の15分前には付くように仕向ける。
これで、私が張りやすくなった。
後は、お兄ちゃんのスマホにアレとアレとアレを仕込んで明日に備えよう。
12/24 クリスマスイブ
朝、お兄ちゃんを送り出した後に速攻用意しておいた服に変装して私も出る。
お兄ちゃんの乗った隣の車両に乗り、集合場所へ向かう。
現地へ付くと、既に奴が居た。
ぐぬぬ、ガサツっぽい性格の癖にこんな所は几帳面とかポイント高いじゃないか。
ともあれ合流を果たしたお兄ちゃんと奴は東門を潜り中華街へと入った。
食べ歩き、と言っていただけあって焼小籠包や江戸清のブタまん、ちまき屋のちまき等を摘みつつ椰子の身ジュースやタピオカミルクを堪能している。
人が多いので何とかついていけているが、ちょこちょこ絡んでくる甘栗屋がうざい。
どうせ夜になったら安くなるのに、誰がその値段で買うか!
遅めのランチは景徳鎮で食べる模様。
恐らく狙いは四川麻婆豆腐か。
某局アナも好きと公言してはばからない激辛マーボー。
辛さもそうだが、山椒とかのスパイスが効いておりご飯が幾らでも食べられる様な魔法のマーボー。
こんな事でなければ私も食べたかった!
私はその辺の露天で買った味気ない昼食を取るが、裏路地から流れてくる壊れたパンダ人形のランバダに心が折れそうになる。
お兄ちゃんの馬鹿おにいちゃんの馬鹿おにいちゃんの馬鹿……。
腹ごしらえした後は、山下公園へ移動して腹ごなしの散歩?
と思ってたらシーバスに乗って移動する様だ。
順番待ちの列に並びつつ、お兄ちゃんたちとは離れて乗船する。
赤レンガ倉庫で降りる様なので追跡続行。
そのまま赤レンガ倉庫の中をウィンドウショッピングしつつ通過し、ワールドポーターズも眺めつつ通過した。
次の目的地は…コスモワールドか?
まさか大観覧車の透明ボックスに乗ってお兄ちゃんを嗜虐して愉しむのでは!?
私もやりたい!
と思っていたら普通にアトラクションを楽しみだした。
ジェットコースターにバイキングにお化け屋敷に…。
アイスワールドから寒い!って言いながら仲よさそーにおっぱい押し付けられて出てきた時にはちょっと…ね(ふふふふふふふ)
時間を潰した後はクイーンズスクウェアを通ってランドマークタワーへ移動した。
どうやら、目的地はランドマークタワー70Fのシリウスのようだ。
ぐぬぬ、ディナー時間帯とか前々から予約しなければ入れないのに、しかも景色の良く見える窓際のカップル席だと?
奴め、本気だな?
そのままロイヤルパークホテルの部屋とか押さえてないだろうな?
ちっ、両隣の席に仲のよさげな男性二人組でも座りやがれ!
流石にここは私一人では入れないので、お兄ちゃんのスマホに仕込んだトロイで会話を聞く。
だんだん、奴のお酒が進み、核心に入った。
ホントに部屋押さえてやがった。
昭和か、昭和なのか?
私もお兄ちゃんと泊まりたい!
って、ここを見過ごすと私もお姉ちゃんにやられてしまう。
即、お兄ちゃんのスマホ設定を着信音量最大に変更して鬼電する。
慌てて出るお兄ちゃんに、今日何時ごろに帰ってくるのか、明日、皆で祝うのをお姉ちゃんが楽しみにしていると伝えて流されそうになっていたお兄ちゃんの翻意に成功!
家族は大事にしないと駄目だよ?また、今度ね。と奴が言いディナーは終了のようだ。
ぐぬぬ、男前過ぎる惚れそう。
ただ、先にエレベータで下りていた私は見逃さなかった。
ええ、見逃しませんですとも。
下までエレベータで降りた後の別れ際、奴がお兄ちゃんにちゅーしていた所を。
うん、もうギルティ。
お兄ちゃん、私先に戻るね。
お姉ちゃんには、事細かに報告してあるから。
こんな可愛い姉妹が居るのに、工事中のニセ乳なんかとイチャイチャしやがって。
奴は上手く隠していたからお兄ちゃんは気付いてなかったみたいだけど……でも、ギルティ、だよね?
お兄ちゃんの純ケツを守ってあげたんだから、感謝してくれてもいいよね?
帰ったら、お姉ちゃんと私とお兄ちゃん。
3人で、愉しいタノシイOHANASHIしようね?
とある方からのお願いで続きを寄稿。
デートコースとしても悪くないところをチョイスしてみました。
シリウスは、問題ないレベルのドレスコードや未成年不可とかありますが見逃してください。
二人で軽く飲むだけで2万近くなる恐るべき魔境です。
22時あたりですと、窓際の席も予約がなければ座れるので良いですよ?
自分の時には、窓際空くのを一つ後ろの席で待っている際に、お誕生日ケーキや花束が窓際に流れているのを面白く見ていました。
ただ、運が悪かったのか目の前の窓際には、ひたすら夜景を見ずに隣の男性に話しかけている男性が座っており
綺麗な夜景よりも関係性とかが気になって仕方がありませんでした。