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(仮)ヒーロー  作者: 島人
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第二話事件開始


佐野は静かにデスクに、資料を片手に座っていた。

アイマスクをつけて。


「おいっ、寝るなっ。」

田丸部長が頭に拳骨をくらわす。

「イテッ、寝てないですよー。」


佐野はまだアイマスクをはずさない。


「寝てるだろうが!」

「いやー昨日のヒーロー活動が、長引いてしまって。」

「なんで、お前は来るのもギリギリで、ちゃんと定時に帰るのに、いつも寝むたいんだ。」


佐野は今年に入って1ヶ月、ジャスト8時間労働を続けている。

もう今では、時計の代わりなっている。


「えーと。それはですね、……」


プルプル……プルプル……

部長の電話がなる。


「通報だっ!」


田丸部長が取り、通報の内容を聞く。

そして、

「二丁目の銀行で、強盗だ。」


それを聞き、田丸部長の班10名が会議室に向かう。

佐野もそれについて行こうとして、途中で止められた。


「お前は、ここで書類整理をやってろ。」


田丸部長がそう言うと、勢いよく佐野は部長の足にしがみついた。


「皆の邪魔もしないので、俺も行かせてください。」

「ダメだ、まだ早い。」


「翔は俺と同期ですよ。」


速く会議室に行きたいが、佐野が足から離れない。

「はなせー」「はなさないー」


これを何回も繰り返し、時間がせまってきたので、田丸はしぶしぶ了承した。

佐野が口を開かない条件で。

佐野もそれを了承し、ようやくアイマスクをはずした。



こうして、佐野の初事件が始まった。

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