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4.黒百合の騎士と攻略対象その⑤佐久間忠宗+隠しキャラ

今回は黒百合の騎士と2人の攻略対象の話。

さて、書記様から逃げてきたのは良いんだけど。何で靴箱のところに生徒会顧問の先生が突っ立ってんですか?


「きょーうーかー!!」


前の先生に唖然としていたら、後ろからの衝撃に動揺して変な声を上げかけた。私は恐る恐る振り返った。


「何で生徒会辞めるとか言ったのかな?」


良い笑顔の生徒会副顧問(私の従兄)が私に抱きついていた。


デ、デスヨネー。


「羽月に、いさん?」


私がどもりながら言うと二ノ宮羽月(にのみや はづき)さんは私の手を持って良い笑顔のまま言い切った。


「恭歌、保健室へGO----!」


羽月さん私のことを引っ張っていこうとしたときに生徒会顧問の佐久間忠宗(さくま ただむね)先生が気付いた。そしてすごい早さでこっちに近づいてきた。


「待て待て待て待て!!!二ノ宮先生!」


「なによー佐久間先生」


ふてくされたように言う羽月さんに佐久間先生はため息をついた。


「保健室は駄目だ。変な噂立てられるだろ。」


おい突っ込むとこはそこなのか、佐久間先生!


「じゃあ、理科室でどう?」


「勿論、」


私を置いてけぼりで進んでいく会話に少し私はイライラしながら言った。


「先生方、私になにか用があるのならここですませて下さるかしら?」


そう言った。本当にこの子()の周りはこの子()に依存しすぎだ。


だからこの子()は 毎 回 死 ぬ の に 


「一ノ瀬、なんで生徒会を辞めるんだ?」


「辞めなくても良くない?」


理不尽なほどこいつらを影なら支えていたのも、


「お前に不満はなかったはずだろ」


「なんか嫌なことされた?」


気付かないなんて、ふざけてるんだもの。ゲームの時から、何もかもこの子()にこのゲームは頼りすぎてた。


「私は、ただの一般生徒です。あのプレッシャーには耐えれません。」


そう、今の私はただの一般生徒。ゲームキャラじゃない。なのにゲームと同じように依存されて縛られてるなんて


本当にこの子()はかわいそ過ぎる。


だから、私がこの二人に捕まるのはよろしくない。


理由?簡単だろこの二人も攻略対象だからだ。顧問の佐久間忠宗先生は初期から、で、この従兄の二ノ宮羽月先生は全員をクリアしてから攻略できる隠しキャラのはずだ。


きっとヒロインはこの二人にも接触してくるはずだから、私は逃げ切りたい。


「なので、私は元々不本意でした会計を辞め大人しく平凡に過ごしたいと思います。」


と言うことでご機嫌よう?私はそう言いながら未だ呆けている従兄の手を振り払った。

一度決めたら後戻りなんてしない。それが私とこの子だもの。


「だてに、生徒会会計なんてやってないわよバァーカ」


私はニヤリと笑った。


やっと学校から出れるんだもの…!!


ーーーーーーーーーーーーーー


「で、佐久間先生?一ノ瀬のそれ、どうするわけ?」


俺がそう聞くと高校からの付き合いの親友はため息をついた。


「さぁな、俺は生徒会に任せるぞ。だって、生徒会に入って無くともあいつには話しかけれるし?」


ニヤリと笑いながら言う佐久間は獰猛な獣を思わせた。


「……ロリコン。」


俺がそう言うと、佐久間は呆れたように言った。


「それを言うならおまえもだろうよ。」


勿論否定なんてしない。だって俺はこいつらの見てる一ノ瀬恭歌じゃなくて、黒百合の騎士と言われる姫に興味があるのだから。


黒百合の騎士、


ユリのように清楚で威厳があり、そして、その声は甘美である


だから知らない奴は毎回こういう。


「さすが百合の騎士だな。あのときの声は惚れ惚れするもんだ。」


百合の騎士だと。


でも俺や数人は知っている。本当の彼女の通り名は「黒百合の騎士」だと、あいつは百合なんて生易しいもんじゃない。


「だね、本当に惚れ惚れするよ。」


あの猫かぶりっこにはね?










さてさてさてラスト1話で登場人物全員登場といきますか!!!で、その次の話は設定まとめとさせていただきます( ̄∇ ̄)

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