第四話 純粋が痛い
あの村で一日泊めてもらい、
また次の日できるだけ遠くに進んだ。
数日たった後、リリィ達は少し大きめの街へ寄っていた。
「勇者様だー!」
元気な一人の子供がリリィに駆け寄る。
「本物の勇者様だ!勇者様!こんにちは!」
「こんにちは〜」
リリィは子供たちに優しく微笑みかける。
「すごいね!その剣!重い?」
「うん、少しだけ」
「へぇー!こんなに大きな剣持てて勇者様凄い!僕もいつか持ち上げられるようになるかな?」
リリィの顔がみるみる歪んでいく
「勇者様?」
子供がリリィの顔を覗き込むとそれに気づきすぐに声を上げた。
「ごめんね、少し考えごとしていたの」
少し深呼吸をし、精一杯の優しい笑顔で
「きっと、持ち上げれるようになるよ、」
「ほんと!ありがとう!勇者様!」
子供は元気よく走っていく、
子供が遠くへ行くほどリリィの笑顔が崩れていくのを感じた。
「リリィ、行こう、甘いものでも食べる?」
「うん」
アイオラはリリィを皆から隠すようにして前へと歩き出した。
その日の夜
宿に泊まっていると
「ねぇ、アイオラ、私あの子に変な顔見せてなかった?」
「……大丈夫、いつものリリィだったわ」
「そっか、ならいいの」
「あの子が剣を持たなくていいぐらい、平和な世界にしないといけないもんね」
壁に立てかけてある、大きな剣を見つめながら呟いた。
「ねぇ、リリィ、今日もスープ作ろうか?」
「えっ?!いいの!飲みたい!」
少しでも元気になればいいとスープの提案をしたが思い他リリィはその提案に食いついてくれた。
「分かった、作ってくるから少し待ってて、」
「うん!アイオラのスープ楽しみだなぁ!」
さっきの顔が嘘のようにパッと花が咲いたように笑うリリィ、
こんなことで笑ってくれるなら、私はいくらでもスープぐらい作ってあげるのに




