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私だけが知っている本当のあの子  作者:
第一章 二人の旅路
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第三話 震える手

しばらく歩きとある村に着いた。

「お待ちしておりました!勇者様!」

リリィ達が村にはいると噂は広まっていたようですぐに歓迎された。


「勇者様早速で申し訳ないのですが、魔物を倒していただけないでしょうか?」

「魔物?」

「最近、この村の近くに長ゴブリン達が来るようになったんです」


村人達は次々に被害を訴える。

畑を荒らされた、不安で子供たちを外で遊ばしてあげられない、食料調達も難しいなど、

可哀想ではあるのだが、リリィ達は急がなければならない理由がある。


「すいませんが…」

「分かりました、その長ゴブリンがよく現れる場所を教えてください」

「リリィ?!」

断ろうとしたアイオラに被せるようにしてリリィが村人達に話しかける。

「さすが、勇者様!お優しい!ご案内します!」


リリィがその村人について行ってしまうため、アイオラも後を追うしかなかった。

少し村から離れた森にその長ゴブリンは居た、

数匹仲間であろうゴブリンを連れている。


「それでは、勇者様幸運を祈ります」

そうとだけ言い、その村人は離れていってしまった。

今からお前らのために戦うというのに近くで応援もしないのか、


「……行こう、アイオラ」

リリィは自身の身体に合わないほどの大きな剣を持って長ゴブリンに斬り掛かった。

リリィが攻撃を仕掛けたことで長ゴブリン達もリリィに気づき襲いかかる。

少し遠くで見ていてもわかるぐらいリリィの手は震えていた。

今は抱きしめて上げられない、リリィの邪魔になってしまう。


なら、今、私にできることは

「リリィ!前向いて!攻撃来るよ!」

「?!うん!」

リリィは間一髪剣で攻撃を受け止める。

こうして二人はなんとか長ゴブリンを倒すことができた。

「本当にありがとうございます、勇者様と聖女様、豪華なお礼はできませんが、よければお食事だけでもしていってください」

そういい通された部屋には質素ながら美味しそうな食事と果物が置いてあった。

リリィは命をかけて戦ったのにこれだけ?


「うわ〜!ありがとうございます!」

「アイオラ!せっかくだからもらお!」

「……ええ」

リリィの笑顔を見つめてそう返す。

「う〜ん、この果物甘くて美味しいね!」

ねぇ、リリィどうして、貴方はそんなに優しいの?


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