デスゲーム
気が付いたら白い部屋の中にいた。
『今からデスゲームを始める』
突然、上の方から女の声が聞こえた。
『ルールは簡単だ。この部屋の人間どもで殺し合い、誰か一人が残ればゲーム終了。どうだ、簡単だろ?』
「あの、すみません」
声を上げたのは僕だ、というか。
「僕一人しかいないんですけど」
『......ゲーム終了だ。帰れ』
「え」
ガチャリと音がしたかと思えば、前方のドアが開いた。
『どうした? 誇るがいい、貴様が勝ったのだ。他の奴らを全員殺してな』
「いや殺してないですけど。ていうか、さっきから多分地声ですけどボイチェンとか使わなくていいんですか?」
『......ふぇ?』