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言葉でも刃になる事は多々ある②

読んで頂けると幸いです。


 そんな拗ねてしまった健一を見たレイナは慌てて話しかけてきた。


「冗談ですって!ほら無事何事も無かったから良かったじゃ無いですか?そんなに不貞腐れないで下さい」

「別に不貞腐れてなんて無いですよ……それより俺はもう帰りますよ……夜も遅いですし」


 そう言った健一だが、さっき解放してもらった時に時間を見たらもう午後7時を回っていた為早く帰りたかった。


 どうせここに残っていてもレイナに弄られるだけだと分かっているから。


 そんな帰ろうとしている健一にレイナが話しかけてきた。


「三丈様、もし宜しければ私達と夜ご飯でも食べに行きませんか?今、三丈様がおっしゃっていた通り夜も遅いですし、私達のせいも少しあるからこんな時間になってしまったので、どうですか?」

「あー、そうですねぇ」


 レイナにそう言われた健一だったが、正直今から人と食べるメンタルや気力が残ってなかったので早く家に帰りたかった。


 そんな生返事の健一を見て、断ってきそうだと察したレイナは主人の双葉にも話を合わせてもらう事にした。


「鈴様もそれで宜しいですよね?」

「ん、人数が多い方が楽しいから私はそれでいい」

「………と言うことなので、三丈様もご一緒に如何ですか?」


 そう言われた健一だが、今回は断る事にした、別に一緒に食べる事が嫌とかでは無いが、帰ってどうしてもやらなくてはいけない事がある為だ。


「あぁー、折角誘って頂いたのにごめんなさい、別に双葉とレイナさんとご飯を一緒に食べたく無いとかでは無いんですよ、ちょっと家に帰って色々とやる事がありましてね………」


 本当に申し訳なさそうに伝えてきた健一に嘘を付いていない事が分かったレイナは今回は諦める事にしたのか了承の言葉を伝えてきた。


「分かりました、今回は残念ですが、また今度でも行けますからね、またお誘いしますね」

「はい、その時は是非ともお供させて頂きますよ、レイナさんや双葉みたいな美人・美少女とご飯を食べる事は中々出来ないですからね、はははっ!」

「「ーーーっ!!」」


 健一は思っていた事を口にしただけだが、その何気ない言葉にレイナと双葉は過剰に反応してしまい、顔を赤らめると下を向いてしまった。


 その様子を見ていた健一は、日頃他の人にも言われ慣れている言葉だろ、俺みたいな非モテ男に言われたのが屈辱で顔を真っ赤に染めてるだけだろと思いその事には何も言わなかった。


 レイナと双葉の内心は全く違う事を考えてるとは知らずに。


 少ししていつもの2人に戻ったから解散かなと思っていたら、双葉から話しかけられた。


「健一、伝え忘れていたけど今日は実里の手紙を渡す以外にも話があった」

「ん?他にも何かあるのか?」


 健一がそう聞くと何かを決心したのか真剣な表情になり双葉は伝えてきた。


「ん、今度2人で遊べる日があれば遊びたいと思っている、どう?遊べる?」


 双葉からその話を聞いて、ただの遊びの誘いかと一瞬思った健一だったが、ある事に気付くと顔をニヤニヤとした表情にすると双葉に向き直った。


「………三丈様……いきなりそんな卑猥な顔を鈴様に向けてどうしたのですか?警察呼びますよ?」


 レイナがそう言うと双葉を健一の卑猥な顔から隠す様に庇った。


「誰が卑猥な顔だ!!それに警察なんて呼ばなくてもレイナさん1人で俺なんてどうとでもなるでしょうが………」

「よよよ……三丈様には私がメスゴリラにでも見えてるのですね、私は悲しいです。賠償金として今直ぐにでも○んでもらいます」

「いや、メスゴリラなんて一言も言ってないし、それのお返しが俺が○ぬ事とかリターンが大きすぎるわ!?」


 わざとらしく女々しい仕草をするレイナに健一はそうツッコミを入れた。


「まあ、冗談ですが」

「だろうな!」


 レイナの言葉に健一は律儀にツッコミを入れると疲れた顔をしていた、逆にレイナは生き生きとしていたが。


「………むぅ」


 そんな健一とレイナのふざけ合いを見ていた双葉は何かが不満なのか見ていた。それに気付いたレイナは慌てて双葉に言い訳をした。


「鈴様、違いますからね?三丈様が卑猥な顔を鈴様に向けていたので注意しようとしただけですよ?本当ですからね?」

「………でも楽しそうにしている、ギルティ」

「そんなぁーー!!」


 双葉にギルティと言われるとさっきまでもあんなにも生き生きとしていたレイナは悲鳴を上げるとその場に崩れ落ちてしまった。


 その様子を何がなんだか分からなく見ていた健一は呆然としていた。


双葉は崩れ落ちてしまったレイナなどどうでも良いとそのままにすると健一に向かなおってきた。


「それで、健一はなんでそんなにニヤニヤしてるの?」

「あ、あぁ、それよりレイナさんはいいのか?」


 健一はレイナに指を指したが。


「いい、今は健一の話が優先」

「お、おう?」


 そう言われてしまい、あまり状況が分からない健一だったが、一旦レイナの事は忘れてさっきの話に戻る事にした。


「俺がニヤニヤしていたのはな、双葉の事について何だよ」

「………私?」

「そうそう!いやー、今度遊べるか聞いてきたじゃないか?あれって前もやった悟攻略の為の手伝い何だろ?」

「………‥」


 そう言うと健一はうんうんと1人納得しているのか双葉に伝えてきた。


 今健一の言葉で出た、悟という人物は健一の数少ない親友兼幼馴染だ。


 本名を七瀬悟といい、健一と同じ私立星宮高校2年生で同じクラス、幼稚園・小・中・高と全て一緒で昔からの腐れ縁なのだ、それも健一の理解者でもありとても仲がいい、ただ健一と違う所と言えば……悟は超がつく程のイケメンで勉強も運動神経も抜群の上にコミュニケーションもバッチリのヒエラルキートップの人間だ。


 健一が陰キャラなら悟は必ず陽キャラの位置に付いている、ただそんなのも気にならないぐらい2人は仲が良い。


 ただ、何故そこで双葉の遊ぶという内容に悟の名前が出たのかも理由がある。健一がまだ高校1年生の頃にまだ中学生だった双葉と出会った。


 その時に双葉が悟に恋をしているという事で健一が1番悟と仲がいいという事を知ってか、恋の手伝いをお願いしてきたのだ、そんな願いを悟の為ならと軽く引き受けてくれた健一と悟のデート本番の為にデートの練習兼遊ぶという事で何回か健一が双葉を手伝って遊んだ事があるのだ。


 その後はしっかりと双葉と悟はデートを出来たらしいが何故か付き合わなかったらしい、健一から見ても2人は仲が良かったのにそれが疑問だった。


 そんな事があり、今回の双葉の遊ぶという言葉は、遊ぶ=悟との恋のレッスンと健一は捉えたからニヤニヤしていたのだ。


 健一のその言葉に何も答えられないでいる双葉にこれは恥ずかしくて反論も出来ない状態になっているのかと思った健一は尚も1人喋り続けた。


「それでだな、今回も悟攻略の為の偽デートをやるのかと思ってニヤニヤしていたんだよ、いや〜ここ半年ぐらい悟の話が出なかったからどうしたのかと思っていたが、双葉も攻略の為に色々と練っていたんだな」


 分かるぞとでも言わんばかりに双葉を健一は見たが、双葉の目は何故か死んでいた。


 いつもの無表情だが何かいつもより目の中の色素が薄い様な感じがした、それに驚いてしまった。


「うおっ!……双葉?大丈夫か?この言い方は悪いがお前の目、なんか死んでるぞ?」

「………私は大丈夫、だけど健一の頭の中はもう手遅れの様」

「………は?どういう意味?」


 健一は双葉が言っている事が分からず双葉に聞いてみたが、残念な物でも見るように見てくるだけでそれ以外は何も教えてくれなかった。


 この状況どうすれば良いのかと思っていたら双葉から話始めてくれた。


「………今回は七瀬先輩の事じゃない、単純に私が健一と遊びたいだけ、それに七瀬先輩の事は諦めた」

「そうなのか!?」


 双葉から悟の事を諦めたという衝撃の事実を聞き、驚いてしまった。


「そう、だから今回は本当にただ私と健一が遊ぶだけ、どう?今度遊べる?」

「ま、まぁ、遊べると思うぞ?俺が何も無ければだけどな、遊べる時ラ○ンでもしてくれれば良いし」

「分かった、なら今度連絡入れる」

「おう」


 まだ、今の状況に脳の処理が追いついていない健一は遊ぶぐらいなら良いかと思い了承の言葉を双葉に伝えた。


 その言葉を聞いた双葉は、何か嬉しい事でもあったのか胸の前で握り拳を作り笑顔を作っていた。


 その後は本当にもう用件が済んだのか、まだ何かに項垂れていたレイナを起こすと、双葉はそそくさと健一の前からいなくなってしまった。


 何故かレイナが健一の事を恨みがしく見ていたのは分からなかったが。


 1人ポツンと夜の屋上に取り残された健一はここにいてもしょうがないと思い、自分も家に帰る事にした。


「うわっ、もう午後8時過ぎてるじゃん……どんだけ俺達話してたんだよ、はぁー今日の「配信」どうするかな……やるって告知はしたけど、今からじゃ遅いし、気力的にも無理だよな……今日は辞めるか、そうしよう」


 と1人呟いた、健一がレイナに誘われた時に断った理由もこの「配信」が関わっていた。


 配信と聞いたら皆はある物を思い浮かべるだろう……そうYou○ubeだ。


 健一は家の人にも大親友の悟にも隠している事だが、You○ube の配信者、You○uberを1年前の高校1年生から行っているのだ。


次回6話「髪の毛が剥げるのは前からか?それとも後ろからか?」を更新する予定です。


次話も投稿遅くなるかもしれません。

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